日本初のビール醸造所は横浜に! 神奈川のクラフトビール

日本初のビール醸造所は横浜に! 神奈川のクラフトビール

日本で初めてビールの醸造所ができたのが、横浜であることは知っていますか?それから数百年を経た現在、横浜をはじめ神奈川のクラフトビールが注目を集めています。数あるクラフトビール醸造所からふたつ紹介します。

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日本初のビール醸造所は横浜

日本初のビール醸造所は横浜

Luciano Queiroz/ Shutterstock.com

江戸時代、英米の船によりビールが運ばれてきてから、さらに数年経った1869年、日本初のビール醸造所が横浜に誕生します。ユダヤ系のローゼンフェルトが「ジャパン・ブルワリー」を開業。1870年にはアメリカ人コープランドが横浜山手に「スプリング・バレー・ブルワリー」を創業して、おもに居留外国人向けに販売しました。

やがて、日本人にもその味が広まり、浸透していきます。「スプリング・バレー・ブルワリー」が経営不振で倒産した後、1885年、醸造所の後地に「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」という香港法人のビール会社が設立されました。「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」のビールを日本国内で広く販売するために、輸入洋酒やジャム、かき氷シロップなどの商品や高級スーパーで有名な明治屋が総代理店となり、1888年にキリンビールを発売しています。

歴史ある場所にある「横浜ビール」

歴史ある場所にある「横浜ビール」

yoshi0511/ Shutterstock.com

日本で初めてビールが醸造された横浜の地で開業した横浜ビール。その歴史と伝統を受け継ぎ、「飲む人の心に響くクラフトビール」を造ることを目指しています。

横浜ビールの定番は、イギリス、ドイツ、チェコ、アメリカの4カ国のスタイル。ひとつのスタイルにこだわらず、そのときの気分でビールをたのしめるラインナップになっています。

ドイツ、デュッセルドルフ発祥のアルトビールは、鼻を抜ける大麦の香ばしさが特徴。現地のアルトより苦味が控えめなので、コクがありほのかな甘味を感じる味わいです。
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スイスの修道院が名前の由来「サンクトガーレン」

スイスの修道院が名前の由来「サンクトガーレン」

Ramon L. Farinos/ Shutterstock.com

サンクトガーレンとは、世界で最初に醸造免許を取得したスイスの修道院が由来です。100以上あるビールのスタイルの中、1種類しか知らないのは人生を損している…と、日本で主流のラガービールではなくエールビールを一貫して造り続けています。

厚木市にあるこの醸造所の原点のビールは、ゴールデンエール。エールビールのおいしさを日本にも広めたいという思いから造られたこのビールは、オレンジやマスカットのような香りを持ち、バランスのよい苦味を持ったキレのあるエール。サンクトガーレンの不動の人気を誇ります。

また、銘柄名に「スイート」とつくビールがあるのもここの特徴。社長がスタッフに「ビールは苦いから嫌」といわれたことから、黒糖を使った黒ビールやバニラビーンズで風味づけしたビールを醸造するようになったそうです。
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ビール発祥の地、横浜・神奈川県の個性的なクラフトビールはまだまだあります。飲み比べてみたいですね。

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