世界レベルの米焼酎、「球磨焼酎」の人気に迫る

世界レベルの米焼酎、「球磨焼酎」の人気に迫る

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世界レベルの米焼酎「球磨焼酎」とは?

High Mountain/ Shutterstock.com

日々、日本人の主食である米は、新しい品種が改良されています。西日本最大級の生産を誇る熊本県でも、「ヒノヒカリ」「森のくまさん」「くまさんの力」など、高く評価されるブランド米が次々と生まれています。

米どころらしく、米を原料とする米焼酎も熊本県内でいろいろ造られているのですが、じつはほかとは一線を画する特別な米焼酎があるのです。

それが熊本県の南端にある球磨郡と人吉市一帯の球磨地方で造られる「球磨焼酎」。米100%を原料に用い、人吉・球磨地方の地下水で仕込み、蒸留し、瓶詰めした焼酎のみが「球磨焼酎」と呼ばれます。

スコッチウィスキー、ボルドーワイン、バーボンウィスキーなどのように、地名を冠した酒として世界貿易機関(WTO)に地理的表示の産地指定を受け、国際的にそのブランドが保護されているのです。

日本三大急流のひとつ、矢のように流れる清流・球磨川に沿って、約30の蔵元が点在する一帯が「球磨焼酎ヴァレー」です。この辺りで焼酎造りが始められた歴史は古く、最も古い記録は16世紀。

ポルトガル船の商人がイエズス会のフランシスコ・ザビエルへ宛てた書簡の中に、「米から作るオラーカ(米焼酎)」という一文を見つけることができます。そんな歴史ある米焼酎の里では、今日も様々な個性を持つ酒蔵が「球磨焼酎」を造っています。

その個性を表す要素のひとつになるのが蒸留方法。米焼酎に限らず、一般的に、近年の製造技術の進化により、クセのない軽やかな味を生み出す「減圧蒸留」という方法を用いる醸造所が増えています。

一方で、「球磨焼酎ヴァレー」では500年の歴史がある昔ながらの常圧蒸留にこだわる酒蔵も少なくありません。蒸留直後はとても荒々しい味ですが、長い歳月をかけ貯蔵熟成させることで、香りも味も独特に変化をしていきます。そのクセをあえて好むマニアから支持されるのが米焼酎「球磨焼酎」なのです。

昔ながらの伝統のすべてが詰まった米焼酎「文蔵」

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1862年に創業した木下醸造所は、100年以上、米焼酎のみを造り続けています。手作り麹、甕仕込み、常圧醸造といった昔ながらの製法を用いる姿勢にファンが多数。代表作は創業者の名前が付けられた「文蔵」。球磨焼酎らしい、複雑で芳醇な味わいと、独特の香りが際立ちます。
文蔵の詳細はこちら
http://jp.kumashochu.or.jp/page0115.html

「武者返し」は地元産のヒノヒカリ100%で造られる

Niran Phonruang/ Shutterstock.com

「蒸留酒は熟成させてこそまろやかで芳醇な風味を醸すもの。特に常圧の焼酎は寝かせることによって深い味わいに」と、1890年の創業以来、常圧蒸留を頑なに守り続けています。丁寧に醸造させた後、1〜2年の熟成をかけて出荷。地元産の米・ヒノヒカリ100%で作る「武者返し」は、お米らしい濃厚なコク、キレのある味わいです。

デザイン性に秀でたラベルでも評判の「六調子」

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