スッキリしたラガーが似合う?! アジアのビール
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アジア各地のビール事情
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アジアの国々で多くの人に飲まれているスッキリした味わいのラガービールは、スパイスや唐辛子のきいたご当地料理にぴったりです。ヨーロッパで生まれたビールがアジアに上陸したのは、ヨーロッパ各国によるアジア地域の植民地時代のころです。
それから数百年、アジアのビールにも独自の文化が花開きつつあります。近年は、日本と同様にマイクロブルワリーが各地に続々と誕生。ラガービール全盛であることにかわりはありませんが、徐々にマイクロブルワリーが作る様々なスタイルのビールも見かけるようになっています。
ここでは、東南アジアを代表するビールを紹介します。
タイで最古のビール会社が造る「シンハー」
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年間の平均気温が30度を超えるタイでは、スッキリしたピルスナーが中心です。タイ最古のブルワリー、シンハーの代表銘柄もピルスナーです。
シンハーは、1933年にドイツとの技術提携によって作られたタイ初のタイ産ビール。シンハーとは、サンスクリット語で「獅子」という意味で、タイの古代の神話によく登場します。また、ボトルネックに描かれているのは、タイ王国を象徴する神鳥「ガルーダ」。「BY ROYAL PERMISSION」の文字とともに、国民に愛されているタイ王室お墨付きのビールブランドです。
きめ細かな泡と美しい淡い黄金色のシンハーは、スパイスの効いたタイ料理には欠かせないビールです。日本でもタイ料理屋には必ずといっていいほど置いてあるので、そのスッキリした喉ごしを体験してみてください。
世界で愛されるシンガポールの「タイガー」
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シンガポールで愛されているタイガーは、ハイネケンとシンガポールの大手企業F&Nの合弁会社アジア・パシフィック・ブリュワリーズが製造。ハイネケンが醸造技術を、生産工場の提供や販売ルートはF&Nが担当しています。
オーストラリア産のモルトとドイツ産のホップ、オランダ産の酵母にシンガポールの水を使用して、ヨーロッパの伝統的な製法によって醸造。クリアでスッキリした味わいはアジア諸国だけでなく、アメリカやイギリスなどでも販売されています。
ホップの苦味や香り、モルトの甘味のバランスがよく癖のない喉ごしは、杯が進んでしまう飲みやすさです。
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