焼酎初心者です!麦? 米? 芋?初めての焼酎、何から試す?
原料によって味わいが大きく変わる焼酎。でも、独特な香りや味わいの芋焼酎や泡盛の印象が強いのか、焼酎を苦手に思っている人もいるはずです。でも、それは飲まず嫌い! 焼酎には、たくさんの種類がありひとつの種類で印象を決めつけてしまうのはもったいないことです。ぜひ、いろいろな種類の焼酎を試してみてください。
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さっぱりスッキリした麦焼酎
まず、一番はじめに試してみるなら麦焼酎がおすすめです。フルーティーな香りとスッキリとして軽やかな味わいが、飲みやすい焼酎です。ストレートやロックで飲むにはアルコール度数が気になるという人は、水割りやソーダ割りで飲んでみてください。麦焼酎のフルーティーな香りを残しながら、水で割ることでまろやかな味になったり、ソーダの清涼感が口いっぱいに広がったりと、焼酎の印象がきっとよい方向に変わります。
産地によって味わいの変わる米焼酎
次に飲むなら米焼酎。米の香りとコクが、麦焼酎より若干濃厚な印象を与えます。
日本酒と同じように米焼酎も、米の外側のタンパク質や脂質を取り除く精米を行います。日本酒の場合、雑味の原因になるとして精米歩合は60~70%ほど。米焼酎は、米の甘味や旨味を残すため、精米歩合は85~90%ほどにしています。一般的に使われる原料米は「ヒノヒカリ」という品種。九州を中心に栽培される品種で、稲が強く、収穫量が多いことが特徴です。このほか、食用として人気の「コシヒカリ」や「あきたこまち」などのブランド米を使うこともあります。
ちなみに、沖縄特産の泡盛も米で作られているのを知っていますか? 独特な味わいは通常の米焼酎とかなり異なります。これは米の種類が違うため。泡盛はタイ米が原料です。細長い形状をしたタイ米はインディカ米と呼ばれ、水分や脂質、タンパク質の少ない米です。タイ米は麹造りに適していて、安定したアルコールを作り出すことできます。泡盛は、ストレートやロックで飲むと甘い香りや味わいをより感じることができます。飲み始めると、はまる焼酎です。
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やっぱり最後は芋焼酎!
焼酎といえば芋焼酎をまっさきに思い出す人もいるでしょう。原料の芋独特の甘い香りとやさしい味わいは、飲み始めると好きになる人が多いといわれています。米同様、芋にも様々な品種が使われ、その種類によって味わいが変わってきます。同じ芋焼酎でも各土地で味が大きく違うのは、芋の品種の違いも要因のひとつです。
香りを楽しみたい芋焼酎ですが、ストレートやロックがきつく感じる人は、こちらも水割りやソーダ割りにしてみてください。やさしい甘い香りがほのかに漂い、幸せな気分を運んできてくれます。
また、芋焼酎といえばサツマイモが一般的ですが、最近はジャガイモでつくる焼酎もあります。
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いろいろな原料の焼酎を試そう
麦、米、芋以外にも、焼酎には様々な原料があります。たとえば、黒糖を使った黒糖焼酎は、奄美諸島限定の焼酎です。そばの実を使ったそば焼酎や栗を使った栗焼酎。シソを使った焼酎は、女性にも人気です。ゴマや海藻を使った焼酎もあるそうです。
焼酎はご当地の酒、としてたのしめる酒です。出張で訪れたり、休暇で訪れたりしたときは、その土地の焼酎を飲んでみてください。
こんな焼酎があったんだ、という驚きとともに、もっと知りたい、と思うはずです。
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