日本酒を楽しむ際に覚えておきたい種類とは?

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精米歩合で変わる日本酒の種類
精米歩合とは、酒米を磨く(削る)度合のこと。玄米の状態を100%として、精米として残った部分の重量比率を指します。米の外側を削って磨き、余分なタンパク質や脂肪分などを取り除けば除くほど、雑味のないクリアな日本酒に仕上がります。現在、日本酒の精米歩合は80~30%と幅広いですが(なかには、7%というウルトラスペックも!)、「純米酒」は精米歩合60%以下になると「特別純米酒」に。また、精米歩合60%以下のものを「吟醸」、精米歩合50%以下のものを「大吟醸」といいます。もちろん、多く削るほど手の込んだ造りとなり、捨てる部分も増えるので、価格も上がります。
最近はあえて磨き過ぎない酒造りも注目されています。酒米の品質向上や精米技術が進歩した結果、必要以上に磨かない故の個性を活かした、おいしい日本酒が作れるようになってきたからです。

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フレッシュで爽やかな味わいの吟醸酒
精米歩合が60%以下の吟醸酒は、低温長期発酵することにより、華やかな「吟醸香」が楽しめるのが魅力です。クリアな味を引き出すために醸造アルコールを添加しているものも多くありますが、中には醸造アルコールを添加していないものもあり「純米吟醸酒」といわれています。
吟醸酒の中でも精米歩合が50%以下で、特に香りや色沢がよいものが「大吟醸」です。米は削れば削るほど雑味のないクリアな味になるので、大吟醸の中にはまるで白ワインのようなフルーティーな香りが楽しめるものもあり、日本酒初心者にも飲みやすいといえるでしょう。

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お米と水だけ!旨味の純米酒
米と麹と水だけで仕上げた日本酒が「純米酒」です。純米という名のイメージ通り、コクや甘味があり、米本来の旨みを感じるしっかりした味わいが魅力です。純米酒は蔵ごとの個性や原料米品種に由来して味の個性がはっきり出るので、日本酒の奥深さをより感じることができるでしょう。
精米歩合60%以下で、低温長期発酵の吟醸造りを経たものを「純米吟醸」、中でも精米50%以下で特に香りや色沢のよいものを「純米大吟醸」といいます。

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キレのある本醸造酒
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