「バスカー」はトロピカルな風味が魅力の新星アイリッシュウイスキー
「バスカー(Busker)」は、2016年にアイルランドで創業したロイヤルオーク蒸溜所が造るウイスキー。リリースされて間もない銘柄ですが、手ごろな価格とトロピカルフルーツフレーバーが香る良質な味わいで注目されています。今回は「バスカー」の魅力を紹介します。
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アイルランドの新進気鋭のウイスキー「バスカー」の魅力を紹介します。
「バスカー(Busker)」とは?
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アイリッシュウイスキーの新星、「バスカー」の概要をみていきます。
2020年に誕生したアイリッシュウイスキー
「バスカー」は2020年に誕生し、日本では2021年10月にリリースされたアイリッシュウイスキーのブランドです。「Busker」は英語で「大道芸人」を意味します。
造り手は、2016年にアイルランド南東部カーロウ州で操業を開始したロイヤルオーク蒸溜所。ロイヤルオーク蒸溜所はアイルランドで唯一、モルトウイスキーとポットスチルウイスキー、グレーンウイスキーの3種類のウイスキーを製造できる蒸溜所で、造り分けた原酒を組み合わせて風味豊かなウイスキーを生み出しています。
「バスカー」は、味わいはさることながら、手ごろな価格も人気の理由のひとつ。ネットではプレミア価格で販売されているケースもありますが、おおむね3,000円前後で質の高い味わいをたのしめるのは大きな魅力です。
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「バスカー」の味わい
「バスカー」は、トロピカルフルーツフレーバーが魅力のウイスキーです。
バーボン樽やシェリー樽、マルサラワイン樽で熟成させた原酒を、ブレンダーが絶妙に組み合わせることで、「バスカー」特有の豊かな味わいが生み出されています。
「バスカー」は、一般的なアイリッシュウイスキーよりも、シングルモルトウイスキーとシングルポットスチルウイスキーの構成比率が高いのも特徴です。マルサラワイン樽は老舗トップブランド「フローリオ」の樽のみを使用しています。原料の大麦は地元アイルランド産、仕込み水には蒸溜所近くの地下水脈から汲み上げた天然水を使うなど、こだわりの製法で高品質なアイリッシュウイスキーが造られています。
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「バスカー」は発売から約1年で賞を獲得
「バスカー」は、発売から1年足らずで世界的な賞を獲得したブランドとして注目されています。
リリースしたその年の「L.A. スピリッツ・アワード2020」にて、「バスカー シングルモルト」がプラチナ賞を、「バスカー シングルポットスチル」「バスカー アイリッシュウイスキー」が金賞を受賞。翌年の2021年には、アメリカのサンフランシスコで開催されている世界的酒類コンペティション、「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)2021」にて、「バスカー シングルポットスチル」がダブルゴールドに、「バスカー シングルモルト」と「バスカー アイリッシュウイスキー」がゴールドに選ばれました。
さらに同年、アメリカの著名なワイン専門誌「Wine Enthusiast(ワイン・エンスージアスト)」のアワードで、「バスカー アイリッシュウイスキー」がアイリッシュブレンド部門最高賞となる「ザ・ベスト・バイ・アマング・アイリッシュブレンド」を受賞し、数あるアイリッシュウイスキーのトップに輝きました。
「バスカー」は日本の品評会でも評価が高く、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2023」では「バスカー シングルモルト」と「バスカー シングルポットスチル」が金賞を受賞しています。
「バスカー」の定番商品と限定商品
「バスカー」の種類は、ボトルの色の違いで見分けられるのが特徴です。
「バスカー」のラインナップをみていきます。
バスカー アイリッシュウイスキー(緑)|トロピカルフルーツの風味
出典:株式会社ウィスク・イーサイト
緑のボトルの「バスカー アイリッシュウイスキー」は、シェリー樽とバーボン樽、希少なマルサラワイン樽で熟成した原酒を贅沢に使用した定番商品。アイリッシュらしいトロピカルフルーツフレーバーや、なめらかでとろりとした口当たりが特長です。
通常のアイリッシュウイスキーよりも、シングルモルトとシングルポットスチルの比率が高く、ワンランク上の味わいをたのしめます。アルコール度数は40%。
バスカー シングルモルト(青)|フルーティーで華やかな香り
出典:株式会社ウィスク・イーサイト
青いボトルの「バスカー シングルモルト」は、3回蒸溜したバーボン樽とシェリー樽原酒をバランスよくブレンドしたシングルモルトウイスキー。スムースな口当たりと、華やかでリッチな味わいが魅力の限定商品です。アルコール度数は44.3%。
バスカー シングルグレーン(赤)|キャラメルやバニラの甘味
出典:株式会社ウィスク・イーサイト
赤いボトルの「バスカー シングルグレーンウイスキー」は、キャラメルやバニラの甘味が心地よいシングルグレーンウイスキー。コーンとモルトから造られたグレーンウイスキーをバーボン樽とマルサラワイン樽で熟成させ、バランスよくブレンドした限定商品です。アルコール度数は44.3%。
バスカー シングルポットスチル(灰/グレー)|華やかな香り、豊かな味わい
出典:株式会社ウィスク・イーサイト
グレーのボトルの「バスカー シングルポットスチル」は、アイルランド特有のシングルポットスチルウイスキー。伝統を大切にした造りで、甘味とスパイシーさが調和した温かみのある味わいに仕上げられています。こちらも限定商品です。アルコール度数は44.3%。
「バスカー」のおすすめの飲み方
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「バスカー」はどんな飲み方にも合うウイスキーですが、ここではとくにおすすめの飲み方を紹介します。
ハイボール
「バスカー」のイチオシの飲み方は、ちまたでもおいしいと評判のハイボール。炭酸水で割ることで、甘くフルーティーなフレーバーが引き立ちます。
「バスカー」はクセが少なくて飲みやすいウイスキーですが、ハイボールにするとさらに飲みやすくなるので、初心者でもチャレンジしやすいはずです。
ハイボールを作るときの黄金比は、一般的にウイスキーと炭酸水の割合が1:3から1:4くらいと言われているので、これを目安に好みの割合をみつけてみてください。少し濃いめに作ると、よりフルーティーさを味わえる1杯になります。
緑、赤、青、グレーの4種類のハイボールで、個性の違いをたのしむのもおすすめです。
ストレートやオンザロック
「バスカー」は、公式サイトでも提案されているように、ストレートやオンザロックにもぴったりのウイスキーです。
とくに定番の緑のボトル「バスカー アイリッシュウイスキー」は、アルコール度数が40%と低めなのもあって、ストレートで飲んでもアルコールの刺激を感じにくく、さらっと飲めます。定番商品以外も飲みやすいので、「バスカー」本来の風味をそのまま味わえるストレートを、ぜひ試してみてください。
ストレートで飲みにくい場合は、アルコールの刺激が和らぐロックがおすすめです。ロックにすると、甘味がやや抑えられて、すっきりした印象になります。
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カクテルにも最適
「バスカー」は、カクテルにしてもおいしいウイスキーです。
「バスカー」がおすすめするカクテルは、「バスカー」の緑「バスカー アイリッシュウイスキー」をピンクグレープフルーツソーダで割りミントを飾ったカクテルや、ジンジャーエールで割ってカットライムを加えたカクテル、コーラで割ってレモンピールを添えたカクテル。さまざまな割り材で割ることで、さらに飲みやすくなります。
公式サイトで詳しいレシピが紹介されているので、興味のある人はのぞいてみてはいかがでしょう。
「バスカー」公式サイト カクテルレシピはこちら
ちなみに、毎年夏に開催されている人気野外フェスでは、「バスカー」を使ったカクテルが提供されていました。商品名の「バスカー」は、大道芸人のほか、ミュージシャンやストリートアーティストも意味するので、家飲みだけでなく、音楽と一緒にアウトドアでもカクテルを味わいたいですね。
2020年に誕生した「バスカー」は、トロピカルフルーツフレーバーが特長の新星アイリッシュウイスキー。ハイボールなどの好きな飲み方で、音楽を聴きながら味わいたいですね。
輸入販売元:株式会社ウィスク・イー
公式サイトはこちら
「バスカー」ブランドサイトはこちら