「アーリー・タイムズ」は親しみやすい味わいのアメリカンウイスキー! 味わいや種類、終売の噂も探る

「アーリー・タイムズ」は親しみやすい味わいのアメリカンウイスキー! 味わいや種類、終売の噂も探る
出典 : 明治屋サイト

「アーリー・タイムズ」は、アメリカのケンタッキー州で生まれたアメリカンウイスキー。まろやかな味わいが魅力で、カクテルベースとしても活躍します。今回は「アーリー・タイムズ」の特徴や味わい、飲み方、ラインナップ、終売情報などについて紹介します。

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日本ではバーボンウイスキーのブランドとして知られる「アーリー・タイムズ」。特徴や味わい、飲み方のほか、終売の噂にも迫ります。

「アーリー・タイムズ」はバーボン造りの精神を受け継ぐアメリカンウイスキー

アーリー・タイムズはバーボン造りの精神を受け継ぐアメリカンウイスキー

出典:PR TIMES

「アーリー・タイムズ」の歩みをかんたんにみていきます。

「アーリー・タイムズ」はケンタッキー州で誕生

「アーリー・タイムズ」は、ジョン・ヘンリー・ジャック・ビーム氏の手により、1860年にケンタッキー州のアーリータイムズ・ステーションで生まれました。ケンタッキー州は「バーボンウイスキーの故郷」と呼ばれ、世界的にも有名なバーボンウイスキーの数々が、この地で生産されています。「アーリー・タイムズ」もまた、バーボン造りの精神を受け継いだ、ケンタッキーを代表する銘柄として長年愛されています。


「アーリー・タイムズ」という名前は、「昔ながらの製法(Early Times Method=アーリー・タイムズ・メソッド)」を重視していたことに由来します。ジョン・ヘンリー・ジャック・ビーム氏がウイスキー造りを始めた当時は、原料となるトウモロコシなどの穀物を小さな桶ですりつぶし、銅製の蒸溜機で直火によって蒸溜するなど、職人の手で手間暇かけて造っていました。

時代とともに進化を遂げた「アーリー・タイムズ」は、近代技術を用いて緻密に製造されるようになりましたが、古きよきアメリカを彷彿させる本物の味わいは顕在です。

なお、現在「アーリー・タイムズ」はアメリカのサゼラック社が所有し、日本では明治屋が総代理店契約を結んでいます。

アーリー・タイムズの故郷はケンタッキー州

出典:PR TIMES

「アーリー・タイムズ」はアメリカの禁酒法時代にも流通

蒸溜所をバーズタウンに移し、創業者の跡を甥のジョン・ショーンティ氏が継いで間もない1918年、「アーリー・タイムズ」は存続の危機に直面します。第一次世界大戦勃発に伴って穀物が配給制になり、さらに1920年に施行された禁酒法により酒類の製造・販売が禁止され、経営危機に陥ったのです。

ところが、1933年まで続いた禁酒法時代にも、政府の認可を受けて流通していたウイスキーがありました。医師が処方する医療目的のウイスキーは、例外的に販売が認められていたのです。そこに活路を見出したのが、「アーリー・タイムズ」でした。

創業者の甥が世を去り、従業員のサールズ・ルイス・ガスリー氏が私財を投げうって経営権を獲得すると、政府に働きかけて認可を取りつけることに成功しました。それにより、医療用ウイスキーとして例外的に販売が継続され、「アーリー・タイムズ」の名がアメリカ全土に知れ渡ることになりました。

その後ブラウン・フォーマン社の傘下に入っても人気は衰えず、1953年にはアメリカでもっとも飲まれているバーボンウイスキーのポジションを獲得しました。

こうした伝統は、現在も息づいています。新旧ラインナップの詳細については後述します。

「アーリー・タイムズ」は親しみやすい味わい

アーリー・タイムズの味わい

Maksym Fesenko / Shutterstock.com

「アーリー・タイムズ」は、戦争や禁酒法時代を乗り越えて、長く愛されてきたロングセラー商品です。ケンタッキー州以外で生産されていた時期もありますが、2021年、1世紀以上の時を経て「バーボンウイスキーの首都」と称されるバーズタウンに戻り、歴史深いバートン1792蒸溜所で、蒸溜・瓶詰めされ世界中に送り出されています。

「アーリー・タイムズ」は親しみやすい味わいが魅力で、主原料のトウモロコシ由来の甘い香りのなかにライ麦由来のスパイシーさもあり、口当たりは驚くほどまろやか。クセがなく飲みやすいのも高評価の一因ですが、比較的手ごろな価格も魅力のひとつとなっています。

「アーリー・タイムズ」の種類

アーリー・タイムズの種類

stockfoto / Shutterstock.com

「アーリー・タイムズ」のラインナップを紹介します。

アーリー・タイムズ イエローラベル

スタンダードボトルとして親しまれてきた「アーリー・タイムズ イエローラベル」は、ライトな味わいとフルーティーな甘味が特長のウイスキーです。もともとは輸出用に造られたものですが、アメリカ国内向け用もあります。

ただ、種類が異なり、輸出用はバーボンウイスキーですが、国内向け用はバーボンウイスキーの定義を満たさないため、「ケンタッキーウイスキー」として販売されていました。

なお、「アーリー・タイムズ イエローラベル」の前輸入代理店アサヒビール社は、2022年8月末で契約終了としています。

アーリー・タイムズ ブラウンラベル

日本向けの限定商品として1966年から販売されていたバーボンウイスキー「アーリー・タイムズ ブラウンラベル」。「イエローラベル」用の原酒と「ブラウンラベル」用に造られた原酒をブレンドしたもので、「アーリー・タイムズ イエローラベル」よりもスモーキーな味わいが特長です。

なお、「アーリー・タイムズ ブラウンラベル」の前輸入代理店アサヒビール社は、2022年8月末で契約終了としています。

アーリー・タイムズ ホワイト

アーリータイムズホワイト

出典:PR TIMES

世界を見据えて新しく誕生した「アーリー・タイムズ ホワイト」は、既成概念を打ち破る次世代のアメリカンブレンデッドウイスキー。懐かしさを残しながら、驚くほどなめらかな味わいの「アーリー・タイムズ」に生まれ変わりました。

ハチミツやソフトキャラメル、レモンピールのような香りと、清涼感のある上品な甘さ、なめらかで丸みのある口当たりが特長の、穏やかで飲みやすいウイスキーです。2022年9月に、世界に先駆けて日本で先行販売されました。

輸入販売元:株式会社明治屋
ブランドサイトはこちら

「アーリー・タイムズ」はなぜ終売と噂されているのか

アーリー・タイムズに終売の噂

Jag_cz / Shutterstock.com

前述のとおり、「アーリー・タイムズ」の「イエローラベル」と「ブラウンラベル」はすでに終売しているため、噂の一部は事実といえます。

「イエローラベル」と「ブラウンラベル」の終売の理由は、ブランドがブラウン・フォーマン社からサゼラック社に売却され、それまでの味をキープすることが難しくなったことや、原酒不足、バーボンの定義を満たすのにコストがかかることなどが関係しているようです。

とはいえ、「アーリー・タイムズ」ブランドは、時代の流れに合わせて進化しながら続いていきます。新たな商品展開にも注目したいですね。

「アーリー・タイムズ」のおすすめの飲み方

カクテルサゼラック

Brent Hofacker / Shutterstock.com

最後に、「アーリー・タイムズ」のおいしい飲み方を紹介します。

イエローラベル&ブラウンラベルはカクテルベースに最適

「アーリー・タイムズ」は、バーボンウイスキーをカクテルベースにするたのしみ方を広めた第一人者です。近年アメリカで流通している「アーリー・タイムズ」は、バーボンではなくケンタッキーウイスキー。新たに誕生した「アーリー・タイムズ ホワイトラベル」もまた、バーボンではなくアメリカンブレンデッドウイスキーとして販売されていますが、ストレートやロック、ハイボールなど幅広い飲み方に合うのはもちろん、バーボンウイスキーベースのカクテルにもよく合います。

たとえば、バーボンウイスキーをジンジャーエールで割る「バーボン・バック」は、ハイボール感覚でさわやかにたのしめるカクテル。ハイボールのソーダをジンジャーエールに変えるだけなので、作り方もかんたんです。

また、ぜひ試してほしいのが、バーボンウイスキー×ミルクで作る定番カクテル「カウボーイ」。氷入りのグラスにバーボンウイスキーとミルクを1:3の割合で注ぎ、お好みで適量の砂糖を加えて作ります。
いずれもバーボンウイスキーの代わりに「アーリー・タイムズ」を使うのもおすすめです。

「アーリー・タイムズ ホワイト」はハイボールが一押し

おだやかで角のないアルコール感が魅力の「アーリー・タイムズ ホワイト」は、ハイボールにぴったり。炭酸を加えることで、繊細なバランスはより際立ち、さわやかなのどごしと上品な甘さをたのしめます。
主張しすぎない味わいなので、食事のお供にも最適です。

「アーリー・タイムズ」は180年を超える長い歴史を持つブランドです。「イエローラベル」と「ブラウンラベル」は終売してしまいましたが、新たに誕生した「アーリー・タイムズ ホワイト」のまろやかな味をぜひ堪能してみてください。

製造元:輸入販売元:株式会社明治屋
公式サイトはこちら

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