ウイスキーと紅茶は相性抜群! ウイスキーの紅茶割や紅茶を使ったカクテルを紹介
ウイスキーと紅茶は、じつは抜群の相性です。今回は、ウイスキーの紅茶割りの魅力や、ウイスキーと紅茶の選び方、ウイスキーと紅茶で作るおいしいカクテル、ウイスキー以外のお酒と紅茶の組み合わせなどを紹介します。
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目次
ウイスキーと紅茶は相性抜群の組み合わせ。ウイスキーと紅茶を組み合わせたシンプルな飲み方から、人気のカクテルまで、おいしい飲み方を紹介していきます。
ウイスキーと紅茶の相性がよい理由
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ウイスキーと紅茶は相性のよい組み合わせです。その理由のひとつとして挙げられるのは、いずれも香りをたのしめる飲み物であるということ。両者を組み合わせれば互いの香りが溶け合って、新たな魅力が引き出されます。
ウイスキーと紅茶を組み合わせた飲み方といえば、カクテル「アイリッシュ・アフタヌーン」を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、シンプルにウイスキーを紅茶で割った飲み方も人気です。また紅茶にウイスキーを少量垂らすだけでもおいしくいただけます。
ウイスキーの紅茶割り「ウイスティー」とは?
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ウイスキーを紅茶で割る飲み方を、「ウイスティー」という名前で呼ぶことがあります。その魅力や作り方を紹介します。
「ウイスティー」のウイスキーの新しい飲み方
「ウイスティー」は、株式会社いちいとサントリーが共同考案したウイスキーの新しい飲み方。ウイスキーにはロックやハイボール、水割りなどさまざまな飲み方がありますが、「ウイスティー」にするときはウイスキーを紅茶で割って飲みます。
「ウイスティー」の魅力は、好みのウイスキーと紅茶があれば作れる手軽さと、気分に合わせてアイスでもホットでもたのしめること。ウイスキーをより身近に感じられるおいしい飲み方を、ぜひ試してみてください。
ウイスキーの紅茶割り「ウイスティー」の作り方
「ウイスティー」のアイスとホットの作り方をかんたんに紹介します。
アイス・ウイスティーの作り方
グラスに氷を入れ、ウイスキー1に対して冷たい紅茶を4の割合で注ぎ、軽く混ぜます。
ホット・ウイスティーの作り方
耐熱グラスに熱い紅茶を80ミリリットルほど注ぎます。別の容器にウイスキー約20ミリリットルを入れ、角砂糖1個かスティックシュガー1本分を加えて溶かします。紅茶の入ったグラスに、砂糖を溶かしたウイスキーをゆっくりと注ぎ、軽く混ぜます。
紅茶割りのおいしさはウイスキーと紅茶の選び方で決まる
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ウイスキーと紅茶が合うといっても、どちらも種類豊富で、どう組み合わせたらよいのか迷うこともあるはず。より相性にこだわったウイスキーと紅茶の選び方を見ていきます。
ウイスキーの紅茶割りにおすすめのウイスキー
ウイスキーの紅茶割りに使うウイスキーは基本的に好みの銘柄でOKですが、できれば紅茶の風味もたのしめるように、クセの少ないウイスキーを選ぶのがおすすめです。個性的なシングルモルトウイスキーよりも、まろやかで親しみやすいブレンデッドウイスキーのほうが合わせやすいかもしれません。
たとえば、「ホワイトホース」「ブッシュミルズ」「カナディアンクラブ」「ブラックニッカ クリア」などがおすすめです。
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ウイスキーと相性のよい紅茶の種類
香りのマリアージュをたのしむなら、ウイスキーに合わせる紅茶は、上品な香りのダージリンや、さわやかな柑橘系の香りのアールグレイなど、香り高いものがおすすめです。ダージリンやアールグレイは、紅茶のリキュールなどでもよく使われています。
ダージリンは茶葉を摘む時期によって呼び名が変わり、3~4月の一番摘み(春摘み)は「ファーストフラッシュ」、5~6月の二番摘み(夏摘み)は「セカンドフラッシュ」、10~11月の秋摘みは「オータムナル」と呼ばれます。
このなかでウイスキーに合わせるとするなら、風味が豊かでコクのあるセカンドフラッシュがよいかもしれません。ファーストフラッシュよりも風味が強めで、オータムナルよりも入手しやすいのがポイントです。
アールグレイはベルガモットで香りづけされた紅茶で、種類によっては香りが強いものもあります。好みにもよりますが、ウイスキーと合わせるなら、香りが穏やかなタイプのほうがよいかもしれません。
ウイスキー×紅茶のカクテル
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ウイスキーと紅茶を組み合わせてたのしむ飲み方はまだまだあります。ここでは、ウイスキーと紅茶を使ったおすすめカクテルを紹介します。
ウイスキーと紅茶のカクテル「アイリッシュ・アフタヌーン」
アイルランド生まれの「アイリッシュ・アフタヌーン」は、アイルランドでよく飲まれているホットカクテルのひとつ。
作り方は、アイリッシュウイスキーとグレナデンリキュールを約20ミリリットルずつ、アマレット約10ミリリットルを耐熱グラスに入れ、ウイスキーの香りが飛ばないように、ゆっくりと温かい紅茶を注ぎます。紅茶の量はお好みで調整してください。シナモンスティックを添えたり、ジャムを入れたりするのもおすすめです。
紅茶漬けウイスキー(紅茶の漬け込みウイスキー)のハイボール
近年、ウイスキーに紅茶のティーバッグを漬けてたのしむ、紅茶漬けウイスキーが注目されています。
作り方は、空き瓶などにティーバッグを入れ、ウイスキーを注いで冷暗所に置き、数時間ほど経ったらティーバッグを取り出します。甘くして飲みたい場合は、漬け込む際にガムシロップを入れてもOK。
使用するウイスキーと紅茶は、クセがなくまろやかで飲みやすいブレンデッドウイスキーと、ベルガモットの香り豊かなアールグレイの組み合わせがおすすめです。
紅茶漬けウイスキーは、いろいろとアレンジしてたのしめますが、イチオシはハイボール。氷を入れたグラスに、紅茶漬けウイスキーと炭酸水を好みの分量ずつ注げば、紅茶の風味が心地よいハイボールのできあがりです。
紅茶と相性がよいのはウイスキーだけではありません。ほかの蒸溜酒との組み合わせもおすすめです。
なお、蒸溜酒を使った漬け込み酒作りには、以下のような注意点があります。
◇自分で飲む分だけを作ること。販売したり、同居の家族以外の人に提供するのはNGです。
◇アルコール度数20度以上で課税済みの蒸溜酒を使うこと。
◇ぶどう(やまぶどうを含む)は使用できません。
酒税法では、ぶどうのほかにも漬け込み酒に使用できない物品が定められています。果実などを加えてフルーツフレーバーの漬け込み酒を作る場合はご注意ください。
(参考資料)
国税庁|お酒に関するQ&A(よくある質問)/【自家醸造】
ウイスキー以外の蒸溜酒と紅茶のコラボレーション
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紅茶はウイスキー以外の蒸溜酒とも合います。世界で親しまれている「蒸溜酒×紅茶」の飲み方をいくつか紹介します。
ティーロワイヤル(ブランデー×紅茶)
フランスの皇帝ナポレオンが好んで飲んでいたといわれるティーロワイヤルは、紅茶にブランデーの豊潤な香りをつけてたのしむ、贅沢な飲み方です。ブランデーはコニャックを使います。
作り方は、温かい紅茶を注いだティーカップに、ティースプーンを渡して角砂糖をひとつ乗せ、ティースプーン約1杯分のブランデーを注ぎます。角砂糖にブランデーが染み込んだら火をつけてアルコールを飛ばし、青い炎が消えたらスプーンをカップに入れて混ぜます。
なお、ブランデーは、フランスのコニャック地方だけで造られている、ブドウを原料としたコニャックが最適。紅茶はアールグレイがおすすめです。
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ロシアンティー
日本で一般的にイメージされるロシアンティーは、紅茶に好みのジャムを入れて飲むスタイルかもしれませんが、これはおもにウクライナやポーランドで親しまれている飲み方だそう。
ロシアでは、紅茶にジャムは入れず、別添えのジャムをスプーンで舐めながら濃いめの紅茶をいただきます。砂糖が貴重だった時代に生まれた飲み方で、砂糖の代わりにジャムを舐めるようになったのだとか。ただし、ロシアのなかでもジャムすら添えない地域もあるようです。
この事実に少し驚かされますが、ジャムを舐めながら紅茶を飲めばロシア風に、紅茶にジャムを入れて飲めばウクライナやポーランド風のティータイムをたのしめると考えれば魅力的です。
ちなみに、両者ともに紅茶の抽出時間が長いのが特徴で、10~30分ほどかけて濃いめに抽出するのが一般的。またジャムは、少量のウォッカで伸ばしてもおいしいそうですよ。
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タブラティー(ラム酒×紅茶)
ラム酒と紅茶を合わせたタブラティーは、インドで親しまれているホットカクテル。日本などではホットラムとも呼ばれています。
作り方は、ティーカップにラム酒をスプーン3~4杯ほど入れて、温かい紅茶を加えるだけ。紅茶は茶葉から淹れるのがおすすめです。
ちなみに、ラム酒と紅茶に、ホットミルク、チャイ用スパイス、メープルシロップを加えれば、ホットラムチャイになります。
焼酎の紅茶割り
焼酎と紅茶もよく合う組み合わせのひとつ。焼酎は麦焼酎や芋焼酎、紅茶は濃いめに淹れたアールグレイがおすすめです。
作り方は、氷を入れたグラスに焼酎と冷たい紅茶を注いで軽く混ぜ、お好みでレモンの輪切りを添えます。焼酎と紅茶の割合は3:7くらいを目安に、好きな濃度に調節してOK。アイスだけでなく、ホットでもおいしくたのしめますよ。
ウイスキーと紅茶は相性がよく、ウイスキーの紅茶割り「ウイスティー」やカクテル「アイリッシュ・アフタヌーン」、紅茶漬けのハイボールなど、ホットでもアイスでもたのしめるのが魅力です。いろいろな飲み方で、優雅なひとときを過ごしてくださいね。