【ビールde バトンリレー】THE DAY east tokyo 店長 長谷川将人さん
2021年の3月に終了したビール専門の姉妹サイト「ビアパレット」の好評連載記事をたのしいお酒.jpで紹介します。今回は、MacKenDyの野原さんからご紹介頂いた、THE DAY east tokyo 店長 長谷川さんを取材しました。取材日:2019年12月
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目次
ビールを愛するTHE DAY east tokyo 店長 長谷川さん
THE DAY east tokyo 店長 長谷川将人さん
Lagunitas IPAを飲んでビールにハマりました
クラフトビールを知るきっかけになったのは、Lagunitas IPAでした。初めて飲んだ時に、「こんなに美味しいビールがあるんだ」とラベルを二度見するほど、衝撃が走りました。
その後、クラフトビールにハマったきっかけは、神楽坂にある「THE DAY east tokyo」の系列店で店長として働いている時でした。
イタリアンのお店から自家製ソーセージのお店に業態を変える時に、「自家製ソーセージが売りのお店にするならクラフトビールを取り扱いたい」と思いました。
それまでは、イタリアンでワイン中心のお店でしたが、クラフトビールをお店で取り扱うようになり、どっぷりハマっていきました。
クラフトビールに合う自家製ソーセージを造っています
「THE DAY east tokyo」で造っている自家製のソーセージは、ハーブを使っています。カルフォルニアのグラッシーさを感じるクラフトビールに合う自家製のソーセージを考えて造っています。
イタリアのサルシッチャ(腸詰ソーセージ)をベースにしているので、あらびき肉を使っており、がっつりお肉を食べているようなソーセージになっています。
また、ソーセージにクラフトビールをマリネして造っているの時もあるので、より華やかな香りのソーセージを造ることができます。
今のソーセージのラインナップは、「あらびき」「ピリ辛羊」「コリコリ」「チキンカレー」「イカスミBLACK」の5種類のソーセージをご用意しています。
5種類以外のソーセージレシピも、以前の店舗のシェフに教えてもらいましたが、その後は、自分たちで勉強してレシピを考えて作っています。
試行錯誤して造ったソーセージは、最高の出来になりました。是非クラフトビール好きの方に食べて頂きたいです。
「THE DAY east tokyo」のソーセージ職人の木崎さん。取材の時に、腸詰めしている工程を見せて頂きました。
ソーセージは、店内で造っています
ソーセージは、豚の天然の腸を使っています。仕込みのたび、毎回腸の厚さや長さが違うので、腸に肉を詰めていく作業は大変ですね。ソーセージは、仕込みからお客様に提供するまでに、2日かけて丁寧に造っています。
THE DAY east tokyoの自家製ソーセージは添加物が入っていないので、誰でも安心して美味しく食べてもらうことができます。
ビールの良さは気軽さだと思います
気軽に楽しむこともできるのが、クラフトビールかなと思っています。ランチ営業もしているので、昼間の早い時間からクラフトビール、ホットドックを楽しんでもらいたいなと思っています。
今後は、クラフトビールとソーセージのペアリングも提案していきたいと思っています。
ピリ辛羊にチリビーンズをトッピングしたホットドッグ。ホットドックのパンにもこだわっており、ソーセージに合うパンを使っています
イカスミソーセージにマッシュクリームをトッピングしたホットドック
国産のクラフトビールは、直接関わりのあるブルワーさんのクラフトビールを繋げています
8タップのうち、1~4番は国産、5~8番は、アメリカの西海岸のビールがタップに繋がっています。
アメリカ西海岸のクラフトビールは、ナガノトレーディングから仕入れていますが、国産のビールは、ブルワーさんに直接お会いして、お話したことがあるブルワリーのクラフトビールを繋げています。ブルワーさんから直接聞いたクラフトビールのお話を、お客様に伝えたいなと思っているからです。
お店のオープン時には、親交のある大阪のビアパーラ―ポゴさんと北海道忽布古丹醸造さんのコラボ周年ビールも繋げました。
2019年12月10日取材時のラインナップ
クラフトビールをとことん楽しむライフスタイル
休日の晴れた日は、外でクラフトビールを楽しんでいます
外で飲むことが好きなので、休日の晴れた日には、テラス席のあるお店を探してクラフトビールを飲んでいます。勉強する時や、ぼーっとしたい時に、コーヒーではなく、クラフトビールをゆっくり飲みながら考え事をすることが好きですね。そういう時間は、とても贅沢な気分になります!
他にハマっていることは、前に勤務していた系列店で、イタリアのナチュラルワインを扱っていたので、今でもよく飲んでいます。それとホットドック店やハンバーガーのお店巡りをすることが好きです。地方のお店にも食べに行ったりして、自家製のソーセージを造っているソーセージ職人の方と交流をしています。
好きなビールスタイルはウエスト・コーストIPA
好きなスタイルは、一番好きなビールでもある、Lagunitas IPAのスタイルのウエスト・コーストIPAが好きです。IPAの柑橘系だったり、ホップな感じが好きですね。
Lagunitasがあるカルフォルニアを訪れることができてよかった
昨年、あこがれのLagunitasのブルワリーがあるカルフォルニアのブルワリーを訪問することができたことは非常に、嬉しかったです。
LagunitasやFirestone Walker Brewingなどを回ることができました。Lagunitasのタップルームには、ずっと行きたいと思っていたので、実際に訪れることができた時は、泣きそうになりました。
Lagunitasのタップルームは、お年寄りから子供たち、みんなが楽しんでいて地域にとけ込んでいる場所でした。ビールの味だけではなく、Lagunitasの持つ空気感が一瞬で好きになりました。お店の外で、生バンドの演奏を聴き、クラフトビールやホットドックを飲んだり食べている姿を見て最高の景色だなと思いました。
自分の好きなブルワリーに直接行くことができたのは、ビール人生の中で最大の出来事でした。
左:VERTERE Ritro#2/右:Lagunitas IPA
MacKenDy野原さんのビール
ビールdeバトンリレーを繋いで頂いたMacKenDyの野原さんが造るビールも好きです。
野原さんは、スノーボードをやっていた繋がりで、お知り合いになりました。知り合いだからという理由ではなく、おいしいビールだなと思います。
オープニングビールで販売したところすぐに売れ切れてしまい、今も追加発注しているので、繋がったらぜひ飲んでほしいですね。
馴染みの場所、浅草でお店を開きたかった
以前、浅草で人力車の車夫として働いていたことがありました。ですので、浅草は馴染みの場所でもありました。
好きな浅草でお店をオープン
お店をオープンしたときには、近所の方々に「自分たちの地元の浅草が好きで、この場所にお店をオープンしたんだ」と思っていただき、とても温かく迎えてくださいました。
お店をオープンしてまだ間もないですが、地元のお客様がお店に来店してくださっています。
地元 浅草の人からの歓迎が嬉しい
地元 浅草のお客様にお店のオープンを喜ばれることは、嬉しいなと思っています。
「こういうお洒落なお店を待っていたよ」とか「気軽にクラフトビールを飲むことができてうれしい」「これまでで一番おいしいソーセージだよ」など嬉しい言葉を頂いており、浅草のこの場所にお店を開くことができて本当に良かったなと思っています。
お店の立地を探している時に、店の前の道を通る人がお店の中をのぞけるような路面店でお店を開きたいなと思っていたので、今のお店の場所は好立地だと思っています。
お店の名前「THE DAY」の由来は、スノーボーダー用語から
「THE DAY」に込められた想い
「THE DAY」という店名の由来は、スノーボーダー用語からきています。大雪が降った次の日の翌日に、雲一つない晴天になった事を「THE DAY」といい、スノーボーダーの間では「今日は最高の日だね」という意味で使われます。
「THE DAY east tokyo」に来店されたお客様にとって、最高な日を過ごしてほしいという想いで「THE DAY」と付けました。実際、お店のプレオープン、オープンの時に前日は、天候が荒れていましたが、当日は晴天でした!
「east Tokyo」は、私の地元が葛飾区ということもあり、東東京を盛り上げていきたいという想いを込めています。
ゲレンデでクラフトビールを販売したい
目標の一つとしてずっと思っているのが、クラフトビールと、自家製ソーセージを販売するキッチンカーで各地を回ることです。
訪問した場所で、浅草にこんなお店があるんだよとアピールしていきたいと思っています。今の自分があるのは、スノーボードがあったからこそなので、ゲレンデで、クラフトビールを販売したりして、恩返ししていきたいなと思っています。
親子で来店できるお店にしていきたい
お店の周りには住宅地や目の前に小学校があるため、親子連れのお客様も来店されます。
クラフトビールが飲めるお店と言えば、大人だけのお店というイメージですが、お子様を連れてクラフトビールを気軽に楽しんでほしいなと思っています。
お店でゆっくりと長居していただいてもいいですし、タップの前にあるスタンディングカウンターで、軽く飲んで帰るという色々な形でお店を利用してもらいたいなと思っています。
また、浅草はお祭りごとが多いので、店の外に出てクラフトビールを販売していきたいとも思っています。
【長谷川将人さんプロフィール】
プロのスノーボーダーを目指し、春から秋は東京でトレーニングをし、冬は新潟で生活をするなどスノーボード中心の生活を送っていた。
23歳の時に浅草で人力車の車夫として働き、その後、27歳の時に、飲食店の世界に入り、ビストロ、イタリアンのお店で店長を歴任し、2019年12月「THE DAY east tokyo」の店長になり現在に至る。
<取材協力>THE DAY east Tokyo
THE DAY east Tokyoの外観
暖かな季節には、窓を開けてゆったりと楽しめます
THE DAY east Tokyoは浅草駅から徒歩4分
お洒落な雰囲気の店内で自家製ソーセージとクラフトビールを!
2019年12月3日オープン。店内は、テーブル10席、カウンター5席、スタンディング10名程の広さとなっています。お洒落な雰囲気で、自家製ソーセージとクラフトビール、ナチュラルワインなどを楽しむことができます。
THE DAY east Tokyo 店内のカウンター席
店舗概要
・TEL:03-6802-7437
・所在地:〒111‐0033 東京都台東区花川戸1−13−3
・アクセス:地下鉄 銀座線 浅草駅 徒歩4分
・営業時間
平日ランチ:11:30~14:00
平日ディナー:18:00~24:00
土日:12:00~24:00
・公式instagram:https://www.instagram.com/theday_easttokyo/
・公式Facebook:https://www.facebook.com/theday.easttokyo/
※本記事は「ビアパレット」で掲載していた記事を再編集しています。記事内の情報や商品の価格は取材当時の情報ですので、ご了承ください。