ウイスキーの自作用キットはギフトにおすすめ! ウイスキーのカスタマイズをたのしめるアイテムを紹介
ウイスキーの自作用キットとは、ブレンドや熟成によって独自のウイスキーアレンジをたのしめるものです。自作といっても、最初からウイスキーを造るものではなく、市販のウイスキーを樽に詰め替えたり、熟成用のスティックをボトルに入れたりします。ギフトにもおすすめの自作用キット・アイテムを紹介します。
- 更新日:
熟成ウイスキーを自作できる「ミニ樽」
Lev Kropotov/ Shutterstock.com
ミニ樽の魅力
「My熟成樽」を購入するウイスキー愛好家が増えています。
実際のウイスキーの熟成には容量180リットルから480リットルのオーク樽を使用するのが一般的ですが、近年注目を集めているのは1~5リットル程度の小さな樽です。この樽に既成のウイスキーを詰めれば、早ければ2週間程度で変化が現れるそう。
炊飯器ほどの大きさのミニ樽は部屋のインテリアアイテムとしてもインパクト大。誕生日や記念日などを熟成開始日にして、開封する日に再び祝杯を挙げる、という使い方も素敵ですね。
ミニ樽での熟成方法【準備編】
ミニ樽にはさまざまな種類があり、インターネットショップなどで購入できます。購入後はすぐに次の作業を開始しましょう。
【ミニ樽を使用する前の準備】
1.樽は乾燥した状態で届くため、水を入れて木を膨張させます(スウェッティング)。約1日置いておくと木が膨張し、漏れる隙間がなくなります。
2.洗浄後、75度以上の熱湯を樽に入れ、3分ほど置いて殺菌します。お湯を捨て、ある程度水気が取れるまで乾燥させて準備完了です。
ミニ樽での熟成方法【実践編】
ミニ樽で熟成させるウイスキーは、アルコール度数の高いカスクストレングス(加水してアルコール度数を調整せずにそのまま瓶詰めされたウイスキー)がおすすめです。詰め替えてもアルコール分が飛びにくく、刺激的な味わいがまろやかに変化する熟成効果を実感しやすいでしょう。ノンエイジや熟成年数の短いものも、変化を感じやすいかもしれません。
また複数のウイスキーを組み合わせて、自分好みのブレンデッドウイスキーに仕上げることもできます。「ニューポット」と呼ばれる樽熟成させていない無色透明の原酒を使えば、時間はかかりますが、ウイスキーが徐々に色づいていく様子をたのしめます。
ウイスキーボトルに漬け込む熟成用スティック
SeaRick1 / Shutterstock.com
Whiskey Elements(ウイスキーエレメンツ)
ミニ樽よりもかんたんに熟成効果をたのしめるアイテムが、熟成用のスティックです。
アメリカのTIME and OAK社が開発した「ウイスキーエレメンツ」では、オーク材で作ったスティックをボトルに入れるだけで、ウイスキーの追加熟成ができます。
「ウイスキーエレメンツ」の使い方は、750ミリリットル程度のボトルにスティックを1本直接入れるだけと手間いらず。そのまま24時間ほど漬け込めば3年ほどの熟成効果が得られ、72時間ほど漬け込めばエイジングが完成します。その後3週間ほどはゆっくりと熟成が進むそうなので、少しずつ味見して変化をたのしむのもおもしろそうですね。
商品名:ウイスキーエレメンツ
製造元:TIME and OAK
販売元:赤土貿易
購入サイトはこちら
Taru Flavor(タルフレーバー)
国内唯一の独立洋樽製作所「有明産業」が販売する「タルフレーバー (フレーバリースティック)」も、ボトルに入れて熟成効果をたのしむためのアイテムです。ラインナップは「アメリカン・ホワイト・オーク」「ミズナラ」「やまざくら」「くり」の4種類で、実際のウイスキー造りに用いられることのある木材が採用されています。
またウイスキーの樽熟成の手法のひとつに、原酒の入った樽にチャーリングした(焦がした)樽材を入れて熟成を強める「インナースティーブ製法」というものがありますが、タルフレーバーでは、この製法で使われる焦がした樽材が忠実に再現されているのも特徴です。
商品名:タルフレーバー
製造元:有明産業株式会社
公式サイトはこちら
商品情報はこちら(株式会社都光データカタログ)
販売元:洋酒専門店 お酒探検隊ボンド(Amazonサイト)
購入はこちら
ウイスキーの飲み比べセットは自作ブレンドにもおすすめ
barmalini/ Shutterstock.com
ウイスキーの飲み比べセットは、一度に複数のウイスキーを飲み比べて風味の違いをたしかめられるのが魅力ですが、オリジナルの即席ブレンデッドウイスキーを作ってたのしむこともできます。
ブレンドに挑戦するなら、モルトウイスキーとグレーンウイスキーがセットになったものを選ぶとよいでしょう。ブレンデッドウイスキーは、この2種類のウイスキーを絶妙にブレンドすることで造られているからです。
複数のウイスキーがセットになった商品なら、いろいろと配合を変えて、好みのブレンドを見つけられる自作用ギフトとしても重宝しそうですね。
ウイスキーだけでなくお酒を最初から造るには酒類製造免許が必要です。インターネット上などでお酒の自作用レシピなどを見かけますが、自家醸造にも厳しくルールが設けられています。とはいえ今回紹介したアイテムでは、法律違反にならずにウイスキーのアレンジをたのしめます。ギフトに、自分用のプレゼントに、選んでみてはいかがでしょう。