「スカイダイビング」は南国の空にも夜景にも美しく映えるブルーカクテル
「スカイダイビング」は、澄みきったブルーが印象的なショートカクテル。鮮やかなビジュアルとクールなネーミングから、南国の空を連想する人もいるかもしれませんが、実際は日本のカクテルコンペから生まれた作品です。その奥深い魅力に迫ります。
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「スカイダイビング」ってどんなカクテル?
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「スカイダイビング」は日本発のブルーカクテル
「スカイダイビング(スカイ・ダイビング/SKY DIVING)」は、鮮やかな空色が魅力的なカクテル。南国の海や青空に映える色合いから、トロピカルカクテルのイメージが強いかもしれませんが、実際は大阪のバーテンダー、渡辺義之氏が1967年開催の「ANBAカクテルコンクール」で1位に輝いたときの応募作品です。
ANBAとは、全日本バーテンダー協会の略。1929年、バーテンダーの技術の練磨と人格の陶冶、飲料文化の発展をめざしてスタートを切ったこの団体は、現在、一般社団法人 日本バーテンダー協会(N.B.A.)として国際的なバーテンダーの育成を図るかたわら、数々のコンペティションを開催しています。
なかでも毎年行われる「全国バーテンダー技能競技大会」は、日本でもっとも権威あるバーテンダーの競技大会といわれ、栄えある優勝者には厚生労働大臣賞が授与されます。
「スカイダイビング」の名前の由来
「スカイダイビング」というカクテル名は、1960年にアメリカから日本に伝来し、流行の兆しを見せていた同名の競技「スカイダイビング」に由来します。
空高く上昇した航空機からダイブして、スリルを感じながら眺める、見わたすかぎりの青空には、地上から見上げる空とは違う魅力があります。そんな澄みわたった大空のイメージをグラス内に再現したカクテルが「スカイダイビング」です。
「スカイダイビング」の特徴と味わい
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カクテル「スカイダイビング」の見た目の特徴
「スカイダイビング」はホワイトラムをベースとしたショートカクテル。インパクトの強い青色の彩りを添えているのは、スピリッツにオレンジの果皮と糖分を加えて造られるリキュール「ブルーキュラソー」です。
色鮮やかなブルーカクテルというと、レモンやチェリー、パイナップルといったフルーツや、ミントの葉などでグラスを飾ったものが多い印象ですが、何も添えずに空色の美しさをたのしむのがスカイダイビング流。グラスや照明、シチュエーションによって彩りが絶妙に変わるのも、このカクテルの魅力といえるでしょう。
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