メスカルはテキーラと同じくメキシコ産の蒸溜酒。テキーラとの違いは?
メスカルは、テキーラと並んでメキシコを代表する蒸溜酒です。日本ではまだあまりなじみがないかもしれませんが、本場・メキシコやアメリカを中心に、世界的なブームが到来しつつあります。今回は、そんな要注目のお酒、メスカルの魅力を紹介します。
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目次
- メスカルはどんなお酒?
- メスカルとテキーラはどう違う?
- メスカルの魅力を知ろう
メスカルとテキーラを飲み比べてみよう
メスカルとテキーラは、原料は同じアガベでも、その味わいは異なります。その違いを生む大きな要因が、熟成の有無です。
テキーラは樽で熟成されることが多く、熟成されたものはウイスキーのように琥珀色です。メスカルは基本的に熟成しないため無色透明で、よりアガベ本来の味がたのしめるとされています。
また、メスカルの製造工程では、アガベを糖化させる際に土に埋めて蒸し焼きにするため、ほんのりとスモーキーなフレーバーが漂うのも、メスカルの大きな特徴です。
さらに、テキーラが特定のアガベのみを使用するのに対し、メスカルには50種類以上ものアガベが使われます。このため、産地や造り手によって味や香りが少しずつ異なります。より多様な味わいがたのしめるのも、メスカルならではの魅力といえるでしょう。
メスカルの魅力を知ろう
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メスカルの魅力は小規模ならではのクラフト感
メスカルは現在、メキシコ各地で造られていますが、造り手の多くは生産規模が小さい地方の事業者。電気や水道さえ通っていない地域で、昔ながらの製法で造られていることがほとんどです。
発酵に必要な酵母も、培養されたものではなく、伝統的な野生酵母を使用。アガベの汁を搾る際も、機械ではなく馬を使うことが多いのだとか。こうした人手によるクラフト感も、メスカルの魅力のひとつでしょう。
メスカルブームが日本にも波及
メスカルは近年、テキーラと同様に、「ファッショナブルなお酒」とのイメージを持たれるようになり、若者やセレブを中心に、世界各地でブームとなっています。
日本ではまだまだ認知度が低いようですが、クラフトビールやクラフトジンなど造り手の個性が感じられるお酒が人気を集めていることもあり、今後、注目が高まることが予想されます。
メスカルは、レモンやライムをかじりながら、ストレートでゆっくり味わうのが基本とされています。しかし、約40度とアルコール度数も高めのお酒なので、飲みすぎには注意が必要です。テキーラと同様、カクテルにして飲むのもよいかもしれませんね。
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