キールは世界的に人気のワインカクテル! その特徴や魅力、作り方、キールロワイヤルとの違いまで

キールは世界的に人気のワインカクテル! その特徴や魅力、作り方、キールロワイヤルとの違いまで
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キールはブルゴーニュ地方で生まれた世界的に人気のワインカクテル。アペリティフ(食前酒)として親しまれ、その華やかな色とさわやかな味わいで多くの人を魅了しています。ここでは、キールにフォーカスして、特徴やたのしみ方、豊富なバリエーションなどを紹介します。

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キールってどんなカクテル?

キールってどんなカクテル?

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キールは白ワインをベースにした人気カクテル

キールはワインをベースとした人気のカクテルです。アルコール度数が比較的低く自宅でも手軽に作れることから、幅広い人に親しまれています。

華やかな赤色が印象的なキールですが、ベースは赤ワインではなく白ワイン。独特のカラーは、カシスリキュールの色で、白ワインと絶妙なハーモニーを奏でています。

キールの魅力はさわやかな飲み口と鮮やかな色味

キールの魅力は何といってもそのさわやかな飲み口。白ワインの果実味とさわやかな酸味にカシスリキュールの甘酸っぱい味わいが絡み合い、さっぱりとのどを潤します。

アルコール度数はベースとなる白ワインにもよりますが、辛口のものを使っても15度程度。近年人気の低アルコールワインであれば、10度以下に抑えることもできます。ワインの種類によって度数や味わいを調節できるのも魅力といえるでしょう。

また、見た目の美しさも大きな魅力です。ワイングラスに注がれた魅惑的な赤色は、食卓だけでなく空間全体を彩り、気分を高めてくれることでしょう。

キールのルーツと名前の由来

キールのルーツと名前の由来

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キールの歴史

キールが生まれたのは、第二次世界大戦が終結した1945年のこと。フランス・ブルゴーニュ地方の中心都市で、ワインの産地として知られるディジョン市の市長が、当時売り上げが低迷していた地元産ワインの販促を図るべく生み出したのがキールでした。

当時のディジョン市長は、特産品の辛口白ワイン「アリゴテ」と、同じくこの地で栽培されるカシスを原料に造られたカシスリキュール「クレーム・ド・カシス」を使った、まったく新しいカクテルを考案。公式レセプションを開催するたびにアペリティフ(食前酒)としてふるまい、2つの特産品とそれらを合わせた新カクテル「キール」をPRしたのです。その魅力は、ディジョン市からフランス全土へ、また欧州圏へと伝わり、やがては日本を含む世界各地へと広まっていきました。

キールという名前の由来

キールというカクテル名は、当時のディジョン市長、キャノン・フェリックス・キールの名に由来しています。キール氏はこのカクテルの考案者で、食通としても知られる人物。本人が命名したわけではないようですが、自然と市長の名で呼ばれるようになったといわれています。

ちなみに、キールのカクテル言葉は「最高のめぐり逢い/陶酔」。ブルゴーニュ原産の白ブドウ品種・アリゴテで造った辛口の白ワイン「アリゴテ」と、甘味の強いカシスリキュール「クレーム・ド・カシス」の見事な調和は、まさに「最高のめぐり逢い」といえるでしょう。

キールに使われる「クレーム・ド・カシス」とは?

ここでひとつ、豆知識。

「クレーム・ド・カシス」とは、1リットルあたり400グラム以上の糖と15度以上のアルコール分を含んだカシスリキュール全般を指す分類名で、商品名ではありません。甘味が強く、アルコール度数が高いカシスリキュールだけに名乗ることが許された、品質規定なのです。

日本で手に入りやすい「クレーム・ド・カシス」の商品は、アルコール度数20%の「ルジェ・クレーム・ド・カシス」などでしょう。

いずれにせよ、キールを「クレーム・ド・カシス」で作る場合は、アルコール度数が高めなので飲みすぎに気をつけたいものです。


「クレーム・ド・カシス」は商品名ではないって本当?

キールのおいしい飲み方

キールのおいしい飲み方

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キールの材料

本格的なキールの材料は、前述のとおり、ブルゴーニュ産の「アリゴテ」と「クレーム・ド・カシス」の2つです。

ブルゴーニュ地方原産の辛口の白ワインといえば「シャルドネ」を思い浮かべますが、キールの材料としては、上品で穏やかな酸味が特徴の「シャルドネ」ではなく、キリッとした酸味を持つ「アリゴテ」が指定されているそう。

なお、ブルゴーニュ地方では、「アリゴテ」以外の白ワインを用いたキールを「ブラン・カシス」や「ブラン・カス」と呼び、本家本元のキールと区別されていているようです。しかし、一般的には、そのような縛りはなく、白ワインとカシスリキュールをミックスしたカクテル全般が「キール」と呼ばれています。

キールの一般的なレシピ

キールのレシピはいたってシンプル。よく冷えた白ワインとカシスリキュールをワイングラスに注ぎ、軽く混ぜれば完成です。

白ワインとカシスリキュールの比率は4:1くらいが定番ですが、甘口が好みならカシスリキュールの量を増やす、辛口が飲みたいときはカシスリキュールの量を減らすなど、適宜加減するとよいでしょう。

また、使用する白ワインによっても味わいのバランスやアルコール度数が変化します。いろいろ試して、好みの味わいを見つけてみてください。

キールはどのようなシーンで飲まれるカクテル?

発祥地であるフランス・ブルゴーニュ地方では、公式レセプションのアペリティフとして提供されていたキール。いまでもパーティーなどの華やかな席に登場し、祝い酒として飲まれることが多いようです。

プライベートシーンでも根強い人気があります。キールの鮮やかな見た目は、暖色ライトに彩られたダイニング空間やおしゃれなバーカウンターによく映えます。また、シンプルなレシピなので、家飲み派も満足させてくれることでしょう。

なお、キールは食前酒として飲まれるのが一般的ですが、カシスリキュールの量を増やせば食後酒としてたのしむことも可能です。

キールとキール・ロワイヤルの違い

キールとキール・ロワイヤルの違い

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キール・ロワイヤルとは?

キールと混同されがちなカクテルに、キール・ロワイヤルがあります。

キール・ロワイヤルとは、キールのベースである白ワインをシャンパンに置き換えたカクテルのこと。シャンパンの弾ける気泡とカシスの甘味が特徴の食前酒で、さっぱりとした爽快感が味わえます。

一般に、ワイングラスで供されるキールに対し、キール・ロワイヤルはフルート型のシャンパングラスで飲まれます。

「王のキール」または「王室のキール」の異名をもつこのカクテルは、キールのレシピを基に、オーストリアの首都ウィーンにある「インターナショナル」という店で誕生したといわれています。

キール・ロワイヤルの作り方

キール・ロワイヤルの材料は、シャンパンとカシスリキュールです。シャンパンの代わりにスパークリングワインを使用しても構いません。カシスリキュールは、キールで使うのと同じように、甘味の強い「クレーム・ド・カシス」がおすすめです。

作り方は、よく冷えたシャンパンとカシスリキュールを4:1くらいの割合でシャンパングラスに注ぎ、軽く混ぜるだけ。材料の比率はあくまで目安なので、好みに合わせてカシスリキュールの分量を増減するとよいでしょう。

キールのバリエーションをたのしもう

キールのバリエーションをたのしもう

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キールの白ワインを赤ワインに変えるとキール・カーディナルに

キールの材料のひとつである白ワインを赤ワインに変えると、キール・カーディナルという真紅のカクテルになります。こちらも、適度に冷やした赤ワインと「クレーム・ド・カシス」を、4:1の比率を目安にグラスに注いで混ぜるだけと自宅でもかんたんに作ることができます。材料の比率はお好みで加減するとよいでしょう。

ちなみに、カーディナルとは、「枢機卿(すうききょう)」という意味。ローマ教皇に次ぐカトリックの高位聖職者が身にまとう赤いケープに見立てて、この名前がつけられたといいます。

キール・カーディナルは、単に「カーディナル」と呼ばれることもあります。レシピによっては、材料の赤ワインがボジョレーの赤に限定されていますが、個人でたのしむ分には一般的な赤ワインを使ってもよいでしょう。

キールから派生したその他のワインカクテル

キール・ロワイヤルやキール・カーディナルのほかにも、白ワイン×カシスリキュールのカクテル「キール」を原点としたカクテルは多数。ここではその一部を紹介します。

【キール・ブルトン】

キールの白ワインをシードルに変えるとキール・ブルトンが完成します。シードルとは、リンゴから造られるスパークリングワインのこと。おもな産地にフランスのブルターニュ地方やノルマンディー地方が挙げられますが、キール・ブルトンはブルターニュ地方での呼び名です。ノルマンディー地方では、キール・ノルマンの名で親しまれているようです。

【キール・インペリアル(キール・アンペリアル)】

キールを原点としたキール・ロワイヤルから派生したカクテルで、シャンパン(またはスパークリングワイン)と、ラズベリーのリキュールであるフランボワーズリキュールで作ります。
キール・ロワイヤルが「王のキール」ならば、キール・インペリアルは「皇帝のキール」。いずれも、キールから生まれたカクテルのなかでも、トップに君臨するカクテルといえるでしょう。

【キール・ペーシュ】

こちらも、キール・ロワイヤルのようにシャンパン(またはスパークリングワイン)を使ったカクテルです。リキュールはカシスやフランボワーズではなく、桃のリキュール「クレーム・ド・ペーシュ」を使います。

【マルキ】

キールに使う白ワイン「アリゴテ」をフランスのロアール地方で造られる白ワイン「ミュスカデ」に変え、カシスリキュールの代わりにフランボワーズリキュールを使用すると、マルキというカクテルになります。

キールはワインを飲み慣れていない人でもたのしめる、さわやかな後味の食前酒として親しまれています。白ワインとカシスリキュールがあれば自宅でも手軽に作れるので、機会があったらぜひ味わってみてくださいね。こだわるなら、本家本元の「アリゴテ」と「クレーム・ド・カシス」で作ってみてもよいかもしれません。


キールはワインカクテルの定番!色も美しい白ワインと赤ワインのカクテル

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