余市蒸溜所が育むシングルモルトウイスキー、「余市」の魅力に迫る!

余市蒸溜所が育むシングルモルトウイスキー、「余市」の魅力に迫る!
出典 : ニッカウヰスキーサイト

NHKの連続テレビ小説「マッサン」で一躍注目を集めた、「シングルモルト余市」。北海道の大自然で育まれた「余市」は、重厚で力強く、複雑で深みのある味わいで、世界中の人に愛されています。今回は、日本を代表する「余市」の魅力を紹介します。

  • 更新日:

ジャパニーズ・ウイスキーの真骨頂「余市」の魅力とは?

ジャパニーズ・ウイスキーの真骨頂「余市」の魅力とは?

出典:ニッカウヰスキーフェイスブック

「シングルモルト余市」は世界で認められている高品質のウイスキー

「シングルモルト余市」がはじめて世に送り出されたのは1989年(平成元年)のことです。重厚で力強く飲みごたえのあるモルトで、その名を響かせました。

2001年(平成13年)、ニッカウヰスキーとアサヒビール株式会社が営業統合したこの年に、「シングルカスク余市10年」がイギリスのウイスキーマガジン「ベスト・オブ・ザ・ベスト2001」の総合第1位を獲得。ジャパニーズ・ウイスキーが世界最高峰に輝いた瞬間でした。

さらに2008年(平成20年)に「シングルモルト余市1987」が「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」のシングルモルトウイスキー部門で最優秀賞を受賞。「ワールド・ベスト・シングルモルト・ウイスキー」に選出され、世界最高峰に認められました。

そして2017年(平成29年)には、「シングルモルト余市」が世界的な酒類品評会、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」において金賞を受賞するなど、世界トップクラスのシングルモルトとして世界中から注目を集めています。

余市蒸溜所は「日本のウイスキーの父」である竹鶴氏が開設

「シングルモルト余市」は、日本のスコットランドと称されるニッカウヰスキーの聖地、北海道・余市蒸溜所で育まれています。

余市蒸溜所は、「日本のウイスキーの父」と呼ばれた創業者・竹鶴政孝氏によって、1934年(昭和9年)に開かれました。

「日本で本物のウイスキーをつくりたい」という大きな夢を抱き、単身スコットランドに渡った竹鶴氏。その熱意は誰よりも強く、かつての英国首相がスピーチで、「頭のいい日本の青年が、一本の万年筆とノートでウイスキーづくりの秘密を盗んでいった」と、ユーモアと親愛を込めて語ったという逸話も残されています。

「日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい」という竹鶴氏の本物への強いこだわりのもとで、ニッカウヰスキー初の蒸溜所として造られたのが、北海道・余市蒸溜所なのです。

ニッカウヰスキーが余市に蒸溜所を置いた理由

ニッカウヰスキーが余市に蒸溜所を置いた理由

Jerrick Chua/ Shutterstock.com

ニッカウヰスキーの蒸溜所に北海道・余市が選ばれた理由

当時の余市は民家もほとんどなく、湿原が果てしなく続く寂しい土地だったといいます。竹鶴氏が、さまざまな候補地のなかから余市の地を選んだ理由は、目標とするスコッチウイスキーを造るためには、本場スコットランドに近い風土が必要だったからです。

冷涼で湿潤な気候と豊かな水脈、そして凛と澄んだ空気が広がる大地。そんな「日本のハイランド」としてふさわしい条件を兼ね備えていたのが、北海道の余市だったのです。

余市蒸溜所を象徴する製法「石炭直火蒸溜」

ニッカウヰスキー余市蒸溜所では、昔ながらの「石炭直火蒸溜」という方式を採用しています。これは、竹鶴氏が学んだロングモーン蒸溜所の方式に倣い、取り入れられました。

「石炭直火蒸溜」では、適切な火力を保つために石炭をくべ続けなければならず、熟練の職人技が必要です。そのため、本場スコットランドでも近年はあまり見られなくなってきています。

しかし、余市蒸溜所では、重厚でコクのある味わいや香ばしさを生み出すために、この伝統製法を守り続けているのです。

シングルモルトウイスキー「余市」の味わい

シングルモルトウイスキー「余市」の味わい

出典:ニッカウヰスキーサイト

余市蒸溜所で育まれるモルト原酒の魅力

余市の蒸溜所で生まれたモルト原酒は「男性的で力強く重厚な味わい」と表現されます。ストレートヘッド型のポットスチルと石炭直火蒸溜ならではの重厚さと香ばしさは、樽材の個性が強く出やすいといわれる新樽で熟成させても失われることはありません。ピュアモルトウイスキーやブレンデッドウイスキーを造るなかでも、芯の強いモルト原酒をベースとすることで、深みのある豊かな味わいに仕上げられています。

余市のモルト原酒は、潮の香りがするともいわれます。すぐ北に石狩湾を望む余市蒸溜所。潮のフレーバーはそんな穏やかな海風を樽が吸収し、長い熟成の間に原酒に溶け込んだためともいわれています。

「シングルモルト余市」の味わいとおすすめの飲み方

「シングルモルト余市」は、コク深く豊かな味わいと芳醇な香りを備えたシングルモルトウイスキーです。新樽モルトとシェリー樽モルトにより、しっかりとしたボディ感とウッディな風味が付与されていて、温かいオークの甘さやスモーキーな余韻がゆっくりと続きます。

おすすめの飲み方は、「シングルモルト余市」の個性をしっかりと味わえるストレートやトワイスアップなど。トワイスアップは、ウイスキーと同量の天然水を加える飲み方で、「シングルモルト余市」の香りを存分にたのしめます。また、ハイボールにすれば食中酒としても活躍します。

日本の新時代を切り開いた「シングルモルト余市」。北の大自然のなかで育まれた力強く重厚な味わいのウイスキーを、ぜひじっくりと堪能してみてくださいね。

製造元:ニッカウヰスキー(余市蒸溜所)
公式サイトはこちら

世界で称賛される「竹鶴」をハイボールでたのしもう!

おすすめ情報

関連情報

ウイスキーの基礎知識
広告掲載について

ビア検(日本ビール検定)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事