長崎の日本酒【六十餘洲(ろくじゅうよしゅう):今里酒造】国内外で高評価の手造りの酒

長崎の日本酒【六十餘洲(ろくじゅうよしゅう):今里酒造】国内外で高評価の手造りの酒
出典 : 今里酒造株式会社

「六十餘洲」は、長崎県波佐見(はさみ)町の今里酒造が醸す日本酒銘柄です。「日本中の人々に飲んでほしい」という想いが込められた銘柄名のとおり、全国のファンから熱い視線が注がれています。世界的な賞も獲得している「六十餘洲」の魅力を紹介します。

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「六十餘洲」の蔵元とふるさと

「六十餘洲」の蔵元とふるさと

出典:今里酒造株式会社

「六十餘洲」の蔵元は?

「六十餘洲」は、長崎県波佐見町に蔵を構える今里酒造の日本酒ブランドです。

今里酒造は、江戸時代の明和9年(1772年)に創業して以来、約250年にわたって酒造りを行ってきた老舗蔵として知られています。

長い歴史を有する蔵の建物のなかで、6棟が国の登録有形文化財となっていて、江戸時代の建造物とされる「店舗及び住宅」「本蔵」「中蔵」のうち、「本蔵」と「中蔵」は創業時期に近い時代に建てられたものと見られています。

波佐見町は明治12年(1879年)に大火に見舞われていますが、焼失を免れたこれらの建物は、地域の往時の姿をとどめる貴重な建造物ともなっています。

「六十餘洲」のふるさと波佐見町

「六十餘洲」のふるさとである波佐見町は、長崎県のほぼ中央に位置し、北東部を佐賀県と接する県境の町です。海に面している町がほとんどを占める長崎県にあって、県内唯一の内陸の町でもあります。

温暖な九州のなかでも、四方を山に囲まれた盆地にあるため、日本酒の仕込み時期である冬の気温は低くなる傾向にあります。そのため、低温を保つ必要がある吟醸造りにも適した環境となるのが特徴です。

また波佐見町は、「波佐見焼(はさみやき)」で知られる焼き物の町であると同時に、「日本の棚田百選」に選ばれた「鬼木(おにぎ)棚田」など、日本の原風景を想起させる文化的景観や自然にも恵まれています。

「六十餘洲」は、豊かな風土と、この地に脈々と受け継がれてきた文化が残る歴史深い町で醸されているのです。

「六十餘洲」はどんな日本酒?

「六十餘洲」はどんな日本酒?

出典:今里酒造サイト

「六十餘洲」の原材料は?

「六十餘洲」は、土地の風土に根づいた水と米にこだわって醸される日本酒で、現在使われている原材料は地元産が中心です。

米は、地元の波佐見町で契約栽培された「山田錦」と「レイホウ」のほか、福岡県糸島産の「山田錦」も使われています。「山田錦」は香味に優れた酒造好適米です。「レイホウ」は、一般の食用米の扱いながら日本酒造りに適性のある米で、「六十餘洲 本醸造」などに使用されています。

「六十餘洲」の名前の由来は?

「六十餘洲」という銘柄名は、古くからある言葉で日本全国を意味します。

かつて日本には、奈良時代から明治維新ころまで使われていた行政区分、「令制国(りょうせいこく)」で分けられた60余りの国があり、「六十餘洲(六十余州)」はそれらを総称する言葉、つまり「日本全国」の意味で使われていました。

蔵元は、「日本全国の人々に飲んでもらいたい」という想いから、地元産の原材料を使い、手造りでていねいに醸した長崎・波佐見の地酒に、「六十餘洲」と名づけたのです。

「六十餘洲」は国内外で高く評価されている酒

「六十餘洲」は国内外で高く評価されている酒

出典:今里酒造サイト

「六十餘洲」は海外でも認められた日本酒

「六十餘洲」は、国内外で評価の高い日本酒です。

福岡国税局主催の酒類鑑評会の純米酒の部では、平成30年(2018年)を含め、大賞を3度も受賞。全国新酒鑑評会でもたびたび入賞酒に選ばれています。

海外では、アメリカのハワイなどで行われている「全米日本酒鑑評会」や、イギリスのロンドンで開催されている「「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門などで高評価を得ています。

とくに、令和元年(2019年)に開かれた「IWC 2019」では、純米吟醸の部で「六十餘洲 純米吟醸 山田錦」が見事ゴールドメダルを獲得。純米酒の部でも「六十餘洲 純米酒 山田錦」がブロンズメダルに輝いています。

「六十餘洲」のラインナップ紹介

「六十餘洲」は、奇をてらわないシンプルなラインナップのブランドです。定番酒を中心に紹介します。

【六十餘洲 純米吟醸 山田錦】

「山田錦」を50%まで磨いて使用した「六十餘洲」の看板酒。香りと旨味、そしてコクと酸味のバランスがよい、飲み飽きしない1本です。

【六十餘洲 雫しぼり 大吟醸】

「山田錦」を38%まで磨いて使用し、雫を1滴ずつ集めた大吟醸酒。やわらかな口当たりのあとに、上品な吟醸香と旨味が広がります。

【六十餘洲 純米大吟醸】

「山田錦」を精米歩合38%で使用した純米大吟醸酒。飲み口が心地よい逸品で、品のよい甘味と旨味がふくらみます。

【六十餘洲 特別純米酒】

「山田錦」を精米歩合60%で使用した特別純米酒。香りは穏やかで、やわらかな旨味とキレのよい味わいがたのしめます。

【六十餘洲 純米酒 山田錦】

「山田錦」を65%まで磨いて使用した純米酒。香りは控えめで、透明感のある酸が料理のよさを引き立てるので、食中酒として人気です。

手造りで醸される味わい深い日本酒「六十餘洲」。蔵元が銘柄名に込めた想いのとおり、全国の日本酒ファンにその名が知られ、存在感が増しています。少量仕込みで入手しづらい銘柄なので、見つけたら迷わず手に取ってくださいね。


製造元:今里酒造株式会社
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