スパークリング日本酒の人気の秘密に迫る!

「スパークリング日本酒」と呼ばれる発泡タイプの日本酒は、炭酸のさわやかな飲み口で、日本酒を飲みなれない人でも飲みやすいと人気を集めています。ここでは、スパークリング日本酒の魅力とともに、人気の銘柄を紹介します。
- 更新日:
「スパークリング日本酒」が人気を集める理由

dkidpix/ Shutterstock.com
スパークリング日本酒は炭酸のさわやかさが魅力
「スパークリング日本酒」とは、炭酸ガスを含んだ日本酒のことで、口のなかでシュワシュワとはじける炭酸の刺激が魅力。甘口でアルコール度数も低めのものが多く、普段、日本酒を飲みなれていない人でも、カクテル感覚で飲みやすいと人気を集めています。
スパークリングワインの代表格とされる「シャンパン(シャンパーニュ)」と同様、はなやかでオシャレなイメージもあって、お祝いごとの乾杯酒やパーティー酒としても人気があります。
スパークリング日本酒にはさまざまなタイプが
「スパークリング日本酒」は、まだ歴史が浅いこともあって明確な定義がなく、製造元にとって「スパークリング清酒」「発泡清酒」「発泡日本酒」など、さまざまに表現されています。
その製造法も、発酵過程の日本酒をそのまま瓶詰した「活性にごり酒タイプ」もあれば、新たに酵母を添加して瓶詰めする「瓶内二次発酵タイプ」、人工的に炭酸ガスを加える「炭酸ガス注入タイプ」など多種多様。それぞれの特徴を理解してたのしみましょう。
日本酒界に新たな風!?「スパークリング日本酒」を飲んでみよう!
「スパークリング日本酒」の新たな潮流「awa酒」

stockcreations/ Shutterstock.com
スパークリング日本酒に明確な製法・品質の基準を
新たな日本酒需要を開拓しようと、多くの蔵元や酒造メーカーがスパークリング日本酒の新商品を開発・提供するなか、明確な品質基準を設けて、品質そのものの向上、また共同プロモーションを通じて健全な市場拡大を図ろうとの動きも出てきています。その代表格が「一般社団法人awa酒協会」です。
この協会では、製造方法 や品質について厳格な基準を定め、その基準を満たしたスパークリング日本酒を「awa酒」と認定しています。2016年11月に蔵元9社によって設立されましたが、2020年2月現在では21の蔵元が参加しています。
※「awa酒」は一般社団法人awa酒協会の登録商標です。
一般社団法人awa酒協会
公式サイトはこちら
スパークリング日本酒の人気銘柄を紹介!

Sofiaworld/ Shutterstock.com
スパークリング日本酒は全国各地の蔵元から多彩な商品が!
スパークリング日本酒は、近年、老舗蔵や地酒蔵、大手酒造メーカーなど多くの造り手から、それぞれ独自の工夫を凝らした商品が開発されています。なかでも人気の銘柄をいくつか紹介しましょう。
【澪(みお):宝酒造】
フルーティーな味わいと、若い女性をターゲットとしたデザインで、「スパークリング日本酒」の市場拡大に寄与した人気商品。2011年に販路限定で発売がスタートしましたが、人気を受けて販路を拡大し、海外にも展開しています。
製造元:宝酒造株式会社
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
京都の日本酒の新しいカタチ、スパークリング清酒【澪(みお)】
【上善如水(じょうぜんみずのごとし)スパークリング:白瀧酒造】
新潟を代表する日本酒銘柄のひとつ、「上善如水」のスパークリング日本酒。やわらかな甘味とスッキリした後口で人気を集めています。
製造元:白瀧酒造株式会社
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
大きな期待を背負い、若き新杜氏が醸す「水の如き」酒、白瀧酒造
【MIZUBASHO PURE(永井酒造)】
「水芭蕉(みずばしょう)」で知られる群馬の蔵元、永井酒造が、シャンパンと同様の瓶内二次発酵で生み出したスパークリング清酒。フルーティーな香りとシルキーな泡立ちで、コース料理の食前酒にオススメの1本で、三ッ星レストランなどでも採用されています。
製造元:永井酒造株式会社
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
群馬の日本酒【水芭蕉(みずばしょう)】ナガイスタイルを世界ブランドへ
【獺祭(だっさい)純米大吟醸 スパークリング45:旭酒造】
近年の日本酒人気の火つけ役として知られる「獺祭」のスパークリングタイプ。“酒造好適米の王様”と呼ばれる「山田錦」ならではの米の甘味が、瓶内二次発酵によるさわやかな炭酸によって引き立ちます。
製造元:旭酒造株式会社
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
幻の日本酒【獺祭(だっさい)】日本酒人気の火つけ役
【ふなぐち菊水 一番しぼり スパークリング:菊水酒造】
辛口日本酒のパイオニアとして知られる新潟の菊水酒造が、搾りたての生原酒と炭酸のマリアージュを提案。アルコール度数は19度と、スパークリング日本酒としては高め。氷を入れたロックグラスで飲みたい1本です。
製造元:株式会社菊水酒造
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
新潟の日本酒【菊水(きくすい)】いつも身近におきたい酒
【すず音(すずね):一ノ蔵)】
宮城県を代表する蔵元のひとつ、一ノ蔵が1998年に開発した「スパークリング日本酒のパイオニア」とも呼ばれる銘柄です。シャンパーニュ同様に瓶内二次発酵のキメ細かな泡と口あたりの品質はもちろん、炭酸のはじける音からネーミングされた涼しげな商品名やデザインも人気の理由です。
製造元:株式会社一ノ蔵
公式サイトはこちら
商品詳細はこちら
宮城の日本酒【一ノ蔵(いちのくら)】多彩な味わいを生み出す手造りの技
「スパークリング日本酒は若い女性に人気」と言われているようですが、そのさわやかな魅力は、性別や年齢、国籍を超えるはず。まだ飲んだことがないという人も、一度ためしてみてはいかがでしょう。