奈良の日本酒【春鹿(はるしか)】奈良の象徴を酒名に冠した“奈良の地酒”

奈良の日本酒【春鹿(はるしか)】奈良の象徴を酒名に冠した“奈良の地酒”
出典 : Benny Marty/Shutterstock.com

「春鹿」は、歴史ある古都・奈良を象徴する春日大社の神鹿にちなんだ、まさに“奈良の地酒”。清酒発祥の地として知られるこの地に伝わる「南都諸白(なんともろはく)」の伝統を受け継ぎ醸される「春鹿」の歴史や魅力について紹介します。

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「春鹿」は古都・奈良を象徴する銘柄

「春鹿」は古都・奈良を象徴する銘柄

出典:春鹿公式通販サイト

「春鹿」は清酒発祥の地・奈良の代表銘柄

「春鹿」を醸す今西清兵衛商店が蔵を構えるのは、歴史の宝庫・奈良県奈良市。東大寺や興福寺、春日大社など「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録される建築物が並ぶこの地は、兵庫県伊丹とならぶ“清酒発祥の地”として知られています。
「春鹿」は、奈良の伝統的な酒造りを今に伝える銘柄。もともとは春日大社において神の使いとして大切にされる鹿にちなんで「春日神鹿(かすがしんろく)」と名づけられ、後に「春鹿」に改められました。

「春鹿」の造り手、今西清兵衛商店の歴史

「春鹿」の蔵元、今西清兵衛商店の創業は明治17年(1884年)。蔵元としての歴史は135年ほどですが、当主である今西家は、古くから御神酒として奉納される酒造りに携わってきた家柄です。
長きにわたり培われてきた奈良の酒造りの伝統を受け継ぐ蔵元として、地元・奈良はもとより全国的な知名度を持ち、明治27年には宮内省御用達にもなっています。

「春鹿」は奈良酒の伝統を受け継ぐ超辛口の酒

「春鹿」は奈良酒の伝統を受け継ぐ超辛口の酒

出典:春鹿公式通販サイト

「春鹿」は“超辛口”のパイオニア

「春鹿」は、地酒ファンのあいだでは“辛口の酒”として知られています。
今西清兵衛商店が初めて「春鹿 超辛口」を販売したのは昭和60年代のこと。甘口の日本酒が主流だった当時としては大きなチャレンジでしたが、ただ辛口というだけでなく、まろやかでふくよかな旨みと、切れ味のよい飲み口で日本酒ファンを魅了しました。
「超辛口」の文字を初めて商品名に冠した「春鹿 超辛口」は、今も辛口の日本酒の代表格として、ロングセラーを続けています。

「春鹿」の味わいを生む伝統の「諸白(もろはく)造り」

「春鹿」の軽快かつ華やかなキレのよさを生み出しているのが、「南都諸白(なんともろはく)」など、奈良の伝統的な技法です。
「南都諸白」とは「南都(奈良)の諸白造り」を意味し、しっかりと精白した米を用いた酒造りのこと。室町時代に興福寺の僧坊が考案したと伝えられ、当時としては贅沢な酒造りで、極上の酒とされていました。
こうした奈良酒の伝統を守り、今に伝えることが、創業以来の「春鹿」の姿勢です。

「春鹿」のこだわりが詰まった限定スイーツが大人気!

「春鹿」のこだわりが詰まった限定スイーツが大人気!

出典:春鹿公式通販サイト

「春鹿」が練り込まれた絶品バームクーヘン

「春鹿」は、辛口の日本酒が人気を博す一方で、甘いスイーツでも知られています。
その代表格が、全国的な有名店「たっくんのバームクーヘン屋さん」とのコラボレーションによる「春鹿バームクーヘン」。奈良県産米「ヒノヒカリ」を使った「春鹿 さくら純米酒」と、その酒粕を練り込んだことで、独特の風味が生まれています。
また、高級ホテルで腕を振るったシェフとのコラボレーションによるコンフィチュール(ミルクジャム)も人気です。

「春鹿」には日本酒やスイーツ以外にも多彩な商品が

「春鹿」の異分野への挑戦は、スイーツだけではありません。日本酒とならぶ奈良の伝統的な発酵食品「奈良漬け」を燻した「燻製奈良漬け」や、ノンアルコールの甘酒、さらには酒粕を使ったアイスクリーム、飴やお茶など、さまざまな食のたのしみを提案しています。
意外なところでは、酒粕を材料にした石鹼も、美肌効果が期待できるとして女性の注目を集めています。

「春鹿」は、室町時代から続く奈良の酒造りを守り、原料にこだわって醸される酒。さっぱりと切れ味のよい飲み口は、国境を越えて世界中の人々に愛されています。ぜひ一度飲んでいただきたいお酒です。

製造元:株式会社今西清兵衛商店
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