ヨーロッパを代表するビール銘柄を紹介
「ヨーロッパのビール」と聞いて、どんな銘柄を思い浮かべますか? ビール造りにおいて長い歴史と伝統を持つヨーロッパには、さまざまなビール銘柄が存在します。今回は、そんなヨーロッパのビールのなかから、代表的な銘柄を紹介します。
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目次
ヨーロッパのビール銘柄(1)デンマーク発の「カールスバーグ」
出典:サントリーサイト
緑のボトルでおなじみの人気ビール銘柄
「カールスバーグ」は、1847年にデンマークで誕生した、ヨーロッパを代表するビール銘柄のひとつ。現在では、世界約150カ国以上で販売され、多くの人々に愛飲されています。
日本ではサントリーが販売代理店となっていて、緑のボトルとデンマーク王室御用達の証である王冠をあしらったロゴマークも、すっかりおなじみとなっています。
ビールの普及に大きく貢献
「カールスバーグ」は、近代ビールの三大発明のひとつ「酵母の純粋培養法」の確立に大きく貢献したことで知られています。
この発明により、雑菌のない状態で均一で品質のよいビールを造れるようになり、ビールの大量生産や遠隔地への輸送などが可能となりました。
日本にいながらにして、世界各国のビールが飲めるのも「カールスバーグ」のおかげと言えるでしょう。
ヨーロッパのビール銘柄(2)アイルランド発の「ギネス」
出典:ギネスサイト
世界中のパブで愛される定番ビール銘柄
「ギネス」は、1759年にアーサー・ギネス氏の手によって誕生した、アイルランドを代表するビール銘柄です。
地元のアイリッシュパブの定番ビールとして親しまれ、現在では世界約150カ国以上で愛されるヨーロッパを代表するビールとなっています。
ちなみに、ギネス社は、あの有名な「ギネスブック」の創設にも関わっているそうです。
ギネスと言えば、濃色で香ばしいスタウトビール
「ギネス」は、原料の一部にローストした大麦を使って造られる「スタウト」と呼ばれるスタイルのビールで、その独特の濃い色合いと苦味、ホップの強い香りが特徴です。
コーヒーのような豊かな香りと、クリーミーな泡立ち・味わいは、一度飲むと忘れられない味わいで、日本にも数多くのファンが存在します。
国内販売元:キリンビール
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ヨーロッパのビール銘柄(3)オランダ発の「ハイネケン」
出典:ハイネケンサイト
世界有数のビール銘柄に成長
「ハイネンケン」は、1873年にオランダで誕生したビール銘柄で、すっきりとしたさわやかな味わいが特徴で、ラガー(下面発酵)ビールのなかでもピルスナースタイルに分類されます。
そのクセのない飲みやすさから、現在では世界約192カ国で販売され、世界有数のブランドへと成長しています。日本でもその緑のボトルと赤い星のマークは、すっかりおなじみとなっています。
独自の広告戦略で認知度アップ
「ハイネケン」が現在のように高い知名度を誇るようになった大きな要因は、その独自の広告戦略にあります。
F1グランプリやUEFAチャンピオンズリーグなどの世界的なビッグイベントのスポンサーとなり、グローバルな広告を展開。最近、日本中を熱狂の渦へと巻きこんだラグビーワールドカップ2019の「ワールドワイドパートナー」にもなっていたので、スタジアムやテレビで「ハイネケン」を目にした人も多いのではないでしょうか。
国内販売元:キリンビール株式会社
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ヨーロッパのビール銘柄(4)チェコ発の「ピルスナーウルケル」
出典:アサヒビールサイト
世界初の黄金色のピルスナービール
「ピルスナーウルケル」は、1842年にチェコで生まれたビール銘柄で、「世界初の黄金色のピルスナービール」とも呼ばれる人気のビールです。
苦味、甘味、香りが絶妙なバランスで調和された味わいによって、販売開始以来大きな人気を獲得し、世界中で愛されるビールへと成長。日本でもビールにこだわりを持つお店での販売が徐々に増え、ビール通のあいだで大きな注目を集めています。
現代へと受け継いだ伝統的な製法
“ピルスナーの元祖”とも言われる「ピルスナーウルケル」は、販売開始以来、175年以上にわたって同じブルワリーで、変わらぬ製法によって造られてきました。
そのブルワリーは、「ピルスナー」という言葉の由来となったチェコのピルゼン地方にあり、伝統的な「トリプルデコクション法(煮込み温度を3段階に分けて行う方法)」を現代に受け継いでいます。
国内販売元:アサヒビール株式会社
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古くからさまざまな地域でビールが造られていたヨーロッパでは、紹介した以外にも、大小さまざまなビール銘柄が存在します。みなさんも、まだ飲んだことないビール銘柄をぜひ探してみてください。