兵庫の日本酒【福寿(ふくじゅ)】今も麹の全量手造りにこだわる伝統の酒
「福寿」は江戸時代中期に創業した灘の老舗蔵、神戸酒心館の代表銘柄です。機械化が進む現代でも、効率やスピードを追うことなく、手造りにこだわる「福寿」は、ノーベル賞の晩餐会でも提供されるなど、世界的な人気を博しています。そんな「福寿」の魅力を紹介します。
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「福寿」の造り手は、手造りにこだわる伝統の老舗蔵
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「福寿」を造る神戸酒心館は250年もの歴史を持つ老舗
「福寿」の造り手である神戸酒心館は、今から約250年前、江戸時代中期の宝暦元年(1751年)に創業した老舗。蔵を構える神戸市御影(みかげ)は、日本有数の酒処として知られる灘五郷のひとつに数えられ、酒造りの伝統を培ってきた地域です。
灘の酒造りは“灘の生一本(きいっぽん)”として全国的な知名度を持ちますが、「福寿」に代表される神戸酒心館の酒造りは、灘の伝統を大切にしつつも、さらなる高みをめざしたもの。膨大な手間と時間をかけ、良質な原料と蔵人の感性を融合させることで、良質な酒造りを追求し続けています。
「福寿」を育む、手作業での麹造りへのこだわり
「福寿」をはじめとした神戸酒心館の日本酒は、昔ながらの手造りにこだわって醸されます。それは、単に伝統に従っているだけでなく、日本酒の原料である米や麹などのよしあしは、人の五感でなければ測れないと考えているからです。
とくに、品質を左右する麹造りは、今も全量が手作業。効率やコストが重視され、機械化が進む現在も、ひたむきに品質を追い求める姿勢が、「福寿」の味わいを支えているのです。
「福寿」は七福神に由来する縁起のよい酒
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「福寿」は七福神の一柱「福禄寿」にちなんだ酒名
「福寿」という縁起のよい銘柄名は、七福神の一柱である「福禄寿(ふくろくじゅ)」に由来します。ちなみに、「柱(はしら)」とは神様を数えるときに使われる単位です。
七福神とは、福をもたらすとして信仰されている七柱の神様のことで、福禄寿のほかに恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、寿老人、布袋が数えられます。福禄寿は「幸福・富貴・長寿」を司る神様で、その名を冠した「福寿」には「このお酒を飲んでいただいた方々に、財運がもたらされますように」という造り手の願いが込められています。
なお、「福禄寿」の伝説のなかには、お酒に関するエピソードもあり、興味のある方は調べてみるのもたのしいかもしれませんね。
「福寿」は伝統と先端技術が融合した環境から生まれるピュアな酒
「福寿」の特徴を表すキーワードが「Pure(ピュア)」。
「福寿」のクリアな味わいは、美しい自然に育まれたピュア(無垢)な原料と、純粋(ピュア)な職人のひたむきさが生み出したもの。また、ていねいな手造りにこだわる正直(ピュア)な酒造りだからこそ、常に変わらぬおいしさを提供できるのです。
ピュアな環境から生まれた「福寿」のピュアな味わいを、ぜひ、たのしんでみてください。
「福寿」はノーベル賞晩餐会で振る舞われるなど、数々の栄誉に輝く酒
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「福寿」がノーベル賞晩餐会に提供される理由とは?
「福寿」は、スウェーデンのストックホルムで開かれるノーベル賞の晩餐会「ノーベル・ナイトキャップ」で提供される日本酒として知られています。
そのきっかけは、スウェーデンにおける「福寿」の輸入元が、ノーベル賞の公式行事にかかわっていたため。2008年に日本の物理学者4名がノーベル賞に輝いた際に「日本人をお祝いするなら日本の酒を」と採用されたのが端緒ですが、その味は晩餐会に出席した世界中の人々を魅了し、なかには後日、神戸酒心館を訪問した海外の受賞者もいたほどだとか。
以来、日本人受賞者が出た年は「福寿」がノーベル・ナイトキャップの定番酒となっています。
「福寿」は内外の日本酒コンテストの受賞常連酒
「福寿」は、ノーベル・ナイトキャップに採用されるだけでなく、国内外の多くの賞を獲得してきました。
令和の時代を迎えた2019年も、「全国新酒鑑評会」において5年連続、通算で17回目の金賞を獲得。英国で開催される「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」では「福寿 大吟醸」と「福寿 純米吟醸」が金賞をダブル受賞するなど、その品質は世界的に認められています。
「福寿」の蔵元が提案する「酒蔵ウェディング」
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「福寿」の名にふさわしい、幸福に満ちた挙式を
「福寿」を造る神戸酒心館は、かつて酒蔵が地域の社交場でもあった文化を大切にし、自らの蔵を季節の行事や芸能の舞台などとしても活用する「酒蔵文化」の発信に努めています。
その一環として、敷地内の神戸酒心館ホールでは、酒蔵ならではの披露宴「酒蔵ウェディング」を開催。趣と歴史ある空間で、「福寿」というめでたい銘柄にふさわしい挙式をサポートしています。
「福寿」はその名のとおり、たくさんの幸運と縁を神戸酒心館に運んできました。「福寿」を飲む人々にも、きっとさまざまな幸運がもたらされることでしょう。身近でお祝い事などがあれば、「福寿」で祝杯を挙げてみてはいかがでしょうか。
製造元:株式会社神戸酒心館
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