ビールの量り売りを日本でもたのしみたい!
ビールの量り売りは、必要な量だけビールを買い求めるという、ビールが生活に身近な欧米で始まった販売方法です。長期保存には適さないことから、日本ではあまり見られませんでしたが、クラフトビール人気の高まりを受けて、都内でもビールの量り売りがたのしめるスポットが登場しています。
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ビールの量り売りをたのしめるお店が日本でも増加中!
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ビールの量り売りとは?
ビールの量り売りは、日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米ではよく見られる販売方法です。
そもそも「量り売り」とはどんな売り方かというと、瓶や缶、ジョッキやグラスといった容器単位で販売するのでなく、お客さんが店舗に持参した容器に、必要な量だけ入れて販売する方法です。
パッケージングの必要がないため価格もリーズナブルで、ゴミが出ないので環境にもやさしいというメリットもあります。
ビールの量り売りは欧米では普通のこと
“ビール王国”と呼ばれるドイツ、クラフトビール大国アメリカをはじめ、欧米ではビールは“生活必需品”。酒場など飲食店でたのしむだけでなく、自宅にも買い置きが必要です。
もちろん瓶ビールや缶ビールも販売されていますが、より手軽なのが、地元のブルワリーや、小規模な醸造所を併設したブルーパブなどで量り売りされているビールというわけです。
消費者の近くでビールが造られ、しかも日々、大量に消費するため保存期間を気にする必要がない、欧米ならではの販売方法と言えるでしょう。
日本でもビールの量り売りが増加中
日本のビール事情は、大手メーカーによる大量生産・全国流通が基本のため、倉庫での保管や輸送、店頭に並ぶ時間を考えれば、瓶や缶などパッケージングされた販売方法が主体になります。
ところが、近年のクラフトビールブームを背景に、日本でもビールの量り売りをたのしんでもらおうという動きが活発化。クラフトブルワリーが自ら「酒類販売免許」を取得したり、販売店や外食店などがブルワリーと提携したりして、ビールを量り売りで提供するケースが増えています。
ビールの量り売りの必需品「グラウラー」とは?
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グラウラーはビールを持ち運ぶボトル
ビールの量り売りをたのしむうえで、欠かせないのが「グラウラー(グロウラー)」というアイテム。量り売りで購入したビールを持ち帰るのに最適な容器です。
ビールの量り売りが一般的な欧米では、多くの家に常備されていて、マイグラウラーを携えて、お気に入りのビールを買い求めに出かけるのだとか。
グラウラーはリユースできて、そのまま冷やせる優れモノ
グラウラーの最大のメリットは、飲んだ後も水でゆすいで、何度でもリユースできること。お財布にやさしいだけでなく、ゴミを出さないので環境にもやさしい容器と言えます。
グロウラーのサイズや材質はさまざまですが、基本的には、保冷機能がないシンプルなボトル。常温で飲みたいビール以外は、グラウラーごと冷蔵庫で冷やして保管できます。アウトドアでビールをたのしむ場合は、氷を入れたバケツにそのままグラウラーを入れるなど、ダイナミックな飲み方も似合います。
ビールの量り売りオススメ3店
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都内でビールの量り売りをたのしめるスポットに注目!
ビールの量り売りと言えば、醸造所の近くでたのしむものが主流ですが、日本では近年のクラフトビール人気の高まりを受けて、都内でもビールの量り売りをメインにたのしめるスポットが登場し、人気を集めています。
【TAP & GROWLER】
下北沢駅の近くにある「TAP & GROWLER」では、全国各地のブルワリーと提携するクラフトビール専門店。グラス1杯だけ注文する「テイスティング」もたのしめ、気に入ったビールを量り売りでお持ち帰りできます。
量り売りの際は、オリジナルのグラウラーを32オンス(0.9リットル)と64オンス(1.8リットル)から選んで購入。12時間保冷可能な魔法瓶タイプも用意されています。
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【Liquor Shop NIGHT OWL】
渋谷区恵比寿の「Liquor Shop NIGHT OWL(ナイトオウル)」は、日本で初めてのグラウラーショップ。クラフトビールだけでなく、ワインやウイスキー、日本酒の量り売りも行っています。
ふくろうのラベルが印象的なオリジナルグラウラーは750ミリリットル。自分で用意したグラウラーの持ち込みもOKで、グラウラーを店頭で預かってもらえるサービスも嬉しいですね。
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【自家醸造ビール ビール工房】
「ビール工房」は醸造所を併設した「ブルーパブ」と呼ばれる業態のレストラン。できたてのクラフトビールを、店内でお料理とともにたのしむのはもちろん、マイボトル(450ミリリットル)やマイ樽(1,800ミリリットル)でのテイクアウトが可能です。
現在は高円寺、荻窪、中野など、都内を中心に8店舗を展開しています。
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ビールの量り売りは、ビールが生活に密着していた欧米で始まったスタイルです。日本では、まだ量り売りスタイルのお店は少ないかもしれませんが、機会があればぜひ、訪れてみましょう。