ビールを入れる水筒「グラウラー」の選び方

ビールを入れる水筒「グラウラー」の選び方
出典 : Roger Siljander/ Shutterstock.com

ビールを持ち運べる水筒「グラウラー(グロウラー)」は、ビールを野外でキンキンに冷やしてたのしむときや、自宅でクラフトビールを堪能したいときなどに活躍します。「シングルウォール構造」「真空保冷構造」といった種類ごとの特徴や、それぞれの選び方について紹介します。

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ビールを入れる水筒「グラウラー」とは?

ビールを入れる水筒「グラウラー」とは?

Steve Herp/ Shutterstock.com

ビールを持ち運べる水筒のことを「グラウラー」と呼びます(「グロウラー」と呼ばれることも)。水筒と言うよりも、“生ビールを持ち運ぶための詰め替え容器”と言ったほうが正確かもしれません。

もともと「グラウラー(growlers)」とは「がみがみ言う人、うなる人」という意味の英語。それがビールを運ぶ水筒に付けられたのは、ビールの炭酸ガスが蓋から漏れ出るときの音が、うなり声に似ていたためだとか。

日本ではまだ馴染みが少ないかもしれませんが、クラフトビールが盛んに造られるアメリカでは、グラウラーが一般的。再利用が可能な環境にやさしい容器として、最近、日本でも注目され始めました。
ネットで検索すれば、ガラスや陶器で造られたものから、保温性に優れたステンレス製まで、幅広い商品が揃っています。

ビールを入れる水筒の選び方〜シングルウォール構造〜

ビールを入れる水筒の選び方〜シングルウォール構造〜

Claudio santisteban/ Shutterstock.com

ビールを持ち運ぶ水筒「グラウラー」は、当初は通常のガラス瓶をただ大きくしただけという、シンプルなシングルウォール構造がほとんどでした。シングルウォールタイプのメリット、グラウラーごと氷で冷やしたり、自宅冷蔵庫でも冷やせること、軽量タイプも選べることなどが挙げられます。

ヨーロッパの国々では、ビールと言えば、香りと味わいの深さが特徴のエールビールが主流です。このビールは冷やすと味や香りが感じにくくなるので、常温で飲むのが定着していました。

その結果、今でもヨーロッパでは、持ち帰り容器としてシングルウォールのガラスやステンレス、陶器製のグラウラーが使われています。
日本では、シングルウォールのグラウラーは、基本的にクラフトビールの販売店で量り売り用に取り扱っていることが多いようです。

ビールを入れる水筒の選び方〜真空保冷構造〜

ビールを入れる水筒の選び方〜真空保冷構造〜

GO DESIGN/ Shutterstock.com

ビールを持ち運べる水筒「グラウラー」は、キンキンに冷えたビールを野外でたのしむには最適なアイテム。こうした際にオススメなのが、保冷性に優れた、真空保冷構造のグラウラーです。

真空保冷構造のグラウラーは、その多くがステンレス製。本体が二重構造になっているのは、一般的な魔法瓶と同じですが、加えて、本体や蓋にビールの炭酸圧力に耐えるための工夫が施されています。
ここでは、アメリカ生まれのおすすめ真空保冷構造グラウラーを2つ紹介します。

【Hydro Flask(ハイドロフラスク) ビアグラウラー 64oz 1.9L】

シンプルなデザインと、結露を防ぐためのマットな表面加工が特徴。6時間の保温が可能。

販売元:Hydro Flask(ハイドロフラスク)
公式サイトはこちら

【DrinkTanks(ドリンクタンクス)CRAFT 64 OZ GROWLER】

研究開発に2年の歳月をかけて完成させたグラウラーだけあって、ビールの炭酸抜けが少なく、12時間の保温が可能。

販売元:DrinkTanks(ドリンクタンクス)
公式サイトはこちら(英文サイト)

ビールを持ち運ぶ容器「グラウラー」は、野外でたのしむなら保冷構造のステンレス製、地元のクラフトビールを自宅でたのしむならシングルウォールの琥珀色の瓶でしょうか。グラウラーを用いたクラフトビールの量り売りが新しいトレンドとなれば、ビール好きには嬉しい限りです。

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