「シーバスリーガル」は優れたブレンド技術が生んだスコッチウイスキー

「シーバスリーガル」は優れたブレンド技術が生んだスコッチウイスキー
出典 : シーバスリーガルグローバル

「シーバスリーガル」は、200年もの歴史を持ち、現在では世界100カ国以上で愛されている、ブレンデッド・スコッチを代表する銘柄です。日本市場向けとして独自にブレンドされた商品も開発されるなど、日本でも馴染み深いシーバスリーガルの魅力を紹介します。

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「シーバスリーガル」の故郷はスコッチウイスキーの一大産地スペイサイド

「シーバスリーガル」の故郷はスコッチウイスキーの一大産地スペイサイド

出典:シーバスリーガルグローバル

「シーバスリーガル」は、スコットランド北東部にあるスペイ川領域の「スペイサイド」と呼ばれる地域を代表するブレンデッドウイスキーの銘柄。その造り手は、スコットランド北部で最大の町、アバディーンに1801年に創業した老舗、シーバス・ブラザーズ社です。

スペイサイドは、「ハイランド」「ローランド」「キャンベルタウン」「アイラ」「アイランズ」と並ぶスコッチウイスキーの6大生産地のなかでも、多くの蒸溜所が集まることから「スコッチ最大の生産地」と言われています。
「シーバスリーガル」は、「グレンリベット」「ロングモーン」「ベンリアック」など、スペイサイドの名門蒸溜所の原酒をブレンドしていますが、なかでもキーモルト(核となるモルト原酒)となるのがストラスアイラ蒸溜所のモルト原酒です。

1786年設立という、スペイサイドに現存する蒸溜所のなかでは最古の歴史を持ち、「絵画のような美しさ」と称されるこの蒸溜所は、独自形状の銅製蒸溜器から、フルーティでフルボディな味わいのモルト原酒を造り続けています。「シーバスリーガル」に不可欠なこの原酒を維持するために、1950年にシーバス・ブラザーズ社が蒸溜所を買い取り、その伝統的な製造法を今も守り続けています。

ストラスアイラ蒸溜所をはじめ、スペイサイドの地が育んだ豊潤なモルト原酒を厳選してブレンドしたシーバスリーガルは、まさにスペイサイドのウイスキー造りの結晶とも言える銘柄なのです。

「シーバスリーガル」の生みの親、シーバス兄弟のブレンド技術

「シーバスリーガル」の生みの親、シーバス兄弟のブレンド技術

出典:シーバスリーガルグローバル

「シーバスリーガル」の造り手、シーバス・ブラザーズ社を設立したのは、ジェームズ・シーバス氏と、その弟のジョン・シーバス氏。
19世紀、地方の農村に生まれた2人は、「世界を変えたい」という想いを胸に旅立ち、アバディーンに到着。人並み外れた努力と卓越したビジネス感覚によって成功を収め、兄弟で経営する高級食料品店は、1843年に英国王室御用達の栄誉に輝きます。

そんなシーバス兄弟がウイスキー史に名を残すきっかけとなったのが、ある顧客からの「もっとなめらかで、味わい豊かなウイスキーはないか」という要望でした。これに応えるべく、兄弟は独自の取り組みを始めます。
それは、複数のウイスキー同士をブレンドすることで、ウイスキーに調和をもたらそうというもの。そうして生まれたのが、現在の「シーバスリーガル」の原型にあたるウイスキーでした。
シーバス兄弟は、まさにブレンデッドウイスキーのパイオニアの一人と言えるでしょう。

こうした誕生したシーバス・ブラザーズ社のブレンデッドウイスキーは、兄弟の後継者たちによって発展を続けます。
やがて、同社のフラッグシップ・ブランドとして、会社名である「シーバス」に、「王室」という意味の「リーガル」を加えた「シーバスリーガル」が完成。経済成長とともに高級ウイスキーのニーズが高まっていたアメリカに輸出され、人気を集めます。
これが「シーバスリーガル」の世界進出の第一歩となり、やがて100カ国以上で愛される存在へと成長していったのです。

「シーバスリーガル」でブレンデッドウイスキーを満喫

「シーバスリーガル」でブレンデッドウイスキーを満喫

出典:シーバスリーガルグローバル

「シーバルリーガル」の魅力は、“芸術的”とも称されるブレンディング技術によって生み出される、かぐわしく、豊かで、しかもまろやかで飲みやすい味と香り。
日本でも各種ラインナップが味わえますが、なかでも代表的な3商品を紹介しましょう。

【シーバスリーガル12年】

12年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした、「シーバスリーガル」を代表する定番商品です。
スペイサイドモルトに特有の華やかな香りと、フルーティな後口がたのしめ、ウイスキー初心者にもおすすめできる飲みやすい1本です。

【シーバスリーガル ミズナラ 12年】

“伝説のマスターブレンダー”とも呼ばれるコリン・スコット氏が日本市場に向けて特別にブレンドした、“日本のウイスキーファンへの贈り物”とも言える1本です。
12年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒を厳選し、日本原産の希少なミズナラ樽で仕上げることで、繊細でスパイシーな風味が加わっています。

【シーバスリーガル18年】

18年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒のブレンドによって生まれる、複雑で芳醇な味わいが特徴。一滴一滴に85種類のアロマが含まれ、その完璧なバランスは類を見ない、まさにプレミアムな1本。
高貴さを感じさせる香りやシトラスのような上品な甘味を基調としながら、フルーツやナッツを思わせる香りや味わいが融合した、複雑な余韻がたのしめます。

「シーバスリーガル」は、ブレンデッド・スコッチの代表銘柄として、世界中で愛されているだけに、誰もが親しみやすい味わいが魅力。まだ飲んだことがないと言う人は、ぜひ、一度は味わってみてください。

国内販売元:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
公式サイトはこちら
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