神奈川の日本酒【天青(てんせい)】雨上がりの青空のように澄んだお酒

神奈川の日本酒【天青(てんせい)】雨上がりの青空のように澄んだお酒
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「天青」は、湘南に蔵を構える熊澤酒造の代表銘柄。2種類の酒造好適米にこだわって醸されるお酒は、その名のとおり、雨上がりの青空のようなすっきりとした飲み口が魅力。湘南を代表する地酒、熊澤酒造の「天青」について、詳しく紹介します。

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「天青」は中国の故事から名づけられたすずやかなお酒

「天青」は中国の故事から名づけられたすずやかなお酒

出典:熊澤酒造サイト

「天青」という酒名は、「雨過天青雲破処(うかてんせいくもやぶれるところ)」という、中国の故事を由来にして名づけられました。この言葉が表現するのは、雨上がりに雲の切れ目から見える澄みきった青空。熊澤酒造が「天青」に託したのは、そんな突き抜けるようなすずやかさと、希望にも似たみずみずしい潤いなのです。

「天青」を造る熊澤酒造は、明治5年(1872年)に創業した、現在、湘南エリアの茅ヶ崎で唯一の蔵元です。「よっぱらいは日本を豊かにする」というユニークな社是を掲げ、日本酒造りのかたわら、「湘南ビール」と名づけた地ビール造りにも挑戦。さらに、大正時代の酒蔵を改造して、米と水、野菜と魚にこだわった料理でもてなす「蔵元料理 天青」も展開しています。
そこではもちろん、「天青」をはじめとする熊澤酒造の日本酒もたのしむことができます。

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「天青」に使用する原料米は「山田錦」と「五百万石」

「天青」に使用する原料米は「山田錦」と「五百万石」

Asholove/ Shutterstock.com

「天青」に使われている酒造好適米は、おもに「山田錦」と「五百万石」の2品種です。

酒造好適米の最高峰といわれる酒米「山田錦」は心白が大きく、米を磨いた際のタンパク質の含有量が少ないため、雑味が少なくてコクのある日本酒を醸すことができます。

「五百万石」も優れた酒造好適米として名を馳せ、作付面積では日本一を誇ります。すっきりとしてキレのよい味わいに仕上がるのが特徴で、いずれも「天青」がめざす、すずやかさと潤いを見事に表現する酒米です。

「天青」のおもなラインナップは原料米や醸造法による4種類

「天青」のおもなラインナップは原料米や醸造法による4種類

出典:熊澤酒造サイト

「天青」のおもなライナップは4種類。いずれも「天青」のついた四字熟語が冠され、それぞれの特徴を表しています。

山田錦を精米歩合40%まで磨き上げた純米大吟醸が「雨過天青」。銘柄の由来となった言葉をそのままつけていることからもわかるように、「天青」シリーズのフラッグシップとなる商品。まさに、雨上がりの澄みきった空気のような洗練された香りがたのしめます。

また、雨上がりの山の頂と交わる青空を意味する「千峰天青」は、山田錦を50%精米した純米吟醸。木々の緑と交わる青空を表す「吟望天青」は五百万石の旨味を引き出した純米酒です。そして、風そよぐ潤った大地と交わる青空という意味の「風露天青」は、五百万石を60%まで磨いた特別本醸造です。

いずれも手造りによる少量生産であることから、「天青」は特売店のみでの限定流通品です。また、上記の定番4種以外にも、希少酒米の「酒未来」や「雄町」「愛山」などを使った限定酒も登場しています。澄み渡る空のごとく、熊澤酒造の挑戦はまだまだ続いていくでしょう。

湘南に残った最後の蔵元として、湘南の地にふさわしい地酒を造り続ける熊澤酒造。手造りにこだわり、ていねいに醸される「天青」には、地元の威信をかけた蔵元のプライドが感じられます。茅ヶ崎に行ったらぜひ試してほしい日本酒です。

製造元:熊澤酒造株式会社
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