【ウイスキーに砂糖!?】意外な組み合わせをたのしむ、おすすめの飲み方を紹介
ウイスキーに砂糖を入れる飲み方があるのを知っていますか? ウイスキーのたのしみ方は人それぞれですが、おいしいと思えれば、それが自分にとってのおすすめの飲み方といえます。そこで、意外にも相性がよいウイスキーと砂糖の合わせ方を紹介しましょう。
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砂糖の魅力が詰まったいちご漬け込みウイスキー
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ウイスキーと砂糖、冷凍いちご、ジップロック。この4つがあれば、最近、SNSなどで話題となっている“悪魔の飲み物”が完成します。作り方は次のとおり。
まずは冷凍いちごをジップロックに入れて、ウイスキーを注いでください。いちごがひたひたになるくらいがベストです。次に砂糖を入れます。量はウイスキー100ミリリットルあたり大さじ1杯。そのあと、そっと空気を抜きながらロックを閉じて、冷蔵庫で2日間ほど寝かせば完成です。
赤く染まったウイスキーの色合いがなんともインスタ映えしますが、ここで注意が必要です。フルーティで甘くまろやかな味わいから、アルコール度数が高いにもかかわらず、知らず知らずに飲みすぎてしまいかねません。
気がついたときは後の祭り。あっという間に酔いが回り“悪魔の飲み物”と呼ばれる由来を、自らが体感する事態におちいりかねませんので、くれぐれも用心しましょう。
砂糖の甘味が利いた「ホットウイスキー・トディー」
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ウイスキーと砂糖のコラボ2つ目は「ホットウイスキー・トディー(Hot Whisky Toddy)」です。「トディー」とは砂糖を入れたグラスに蒸溜酒(スピリッツ)を注ぎ、お湯か水で割ったスタイルをいいます。
作り方はかんたん。まずはウイスキーですが、とくに生産地や銘柄の指定はありません。お好みのものを用意しましょう。次に角砂糖を用意します。基本的には1個、好みで2〜3個使用しても問題ありません。
耐熱のグラスに角砂糖を入れ、そこにウイスキーとお湯か水を順に注ぎます。お湯や水の量も好みで調節してください。
砂糖の代わりにジャムやハチミツ、メープルシロップなどを使用しても、味わいの変わったトディーがたのしめます。寒い夜に体を内側から温めて、ベッドに入りたいときにおすすめのカクテルです。
砂糖の甘さはウイスキーの香りを支える力持ち
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ウイスキーと砂糖を組み合わせると聞くと、ウイスキーそのものの味と香りをたのしみたいという人からは、「いかがなものか」と思われかねません。しかし、砂糖とウイスキーは、意外に見えて、じつはとても相性のよい組み合わせです。
たとえば、ウイスキーの代表的なおつまみのひとつがチョコレート。とくにフルーティでマイルドなウイスキーには、甘いミルク系のチョコレートがよく合うといわれています。
砂糖の甘味とウイスキーの風味は、互いを引き立て合い、飲みやすく味わいや香りがまろやかになります。「ウイスキーはアルコール度数が高くてちょっぴり苦手」という方にも、砂糖を加えることでそのおいしさをたのしんでもらえる、“縁の下の力持ち”なのかもしれません。
ウイスキーと砂糖は、一見、相反するアイテムのように思えますが、じつはたいへん相性がよい組み合わせ。とくにウイスキー初心者には、砂糖を使ったカクテルがおすすめ。砂糖の甘さが、ウイスキーの新しいファンを増やしてくれるかもしれません。
監修者
工藤貴祥
(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ・エクセレンス、同SAKE DIPLOMA、きき酒師、焼酎きき酒師、日本ビール検定2級。29年以上お酒業界にいて、特に日本酒愛、ワイン愛、ビール愛が止まらない。もちろんこれ以外のお酒も(笑)。料理やアウトドア、古典酒場巡りが趣味。