リキュールのおいしい飲み方【パルフェタムール編】

パルフェタムールは“完璧な愛”の名をもつ花のお酒

出典：アサヒビールサイト

パルフェタムールとは、ニオイスミレの香りや色を抽出して造られる、世界でも数少ない花を原料としたリキュールです。

ベースとなるニオイスミレは、英名を「スイート・バイオレット」といい、その産地はヨーロッパや北アフリカなどが中心です。
香料用にも栽培されているだけあって、かぐわしい芳香が魅力のため、この花を原料とするパルフェタムールも香り高さが魅力。“飲む香水”とも称され、世界中で親しまれています。

ニオイスミレを使ったリキュールは「バイオレットリキュール」と総称されていますが、パルフェタムールは、その草分け的存在といわれています。
パルフェタムールの歴史は古く、18世紀半ばにフランス北東部のロレーヌ地方で生まれたと伝わっています。
そもそもは、ソルミニというお酒の商人が、ニオイスミレの香りを抽出して溶かし入れたリキュールを造り、フランス語で「完全な愛」を意味する「パルフェタムール」と名づけて、売り出したことが始まりなのだとか。
当時は、芳香によって異性の気を引くことのできる「惚れ薬」というふれ込みが人々の関心を集め、その後「クレーム・ド・バイオレット」など、新たなバイオレットリキュールの誕生につながったのだそうです。

現在、パルフェタムールは、フランスのリキュールメーカー、マリー・ブリザール社が手がけるものなど、いくつかの商品が販売されていますが、国内で入手できるポピュラーなものに、オランダ・ボルス社が手がけ、アサヒビールが取り扱っている「パルフェタムール」があります。
スミレの花に加えて、バラやバニラ、オレンジ果皮、アーモンドといった、多様な材料のフレーバーをたのしめることから、広く人気を博しています。

輸入・販売元：アサヒビール
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パルフェタムールはワインと相性バツグン

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パルフェタムールを使ったカクテルのなかでも、とりわけ女性の人気を集めているのが、白ワインや、発泡性のスパークリングワインと組み合わせるもの。
パルフェタムールのやさしい花の香りと、フルーティでさわやかなワインのコンビは、味わいのバランスが絶妙です。ここでは、そんな香り豊かなカクテルをいくつか紹介しましょう。

【ジュテーム】

フランス語で「愛しています」という意味の名をもつ、なんともロマンチックなカクテル。大切な人とぜひたのしんでみてください。
作り方は、細かく砕いた氷を入れたフルート型のワイングラスに、パルフェタムールと白ワインを1対2の割合で注ぎ、軽くかき混ぜれば完成です。

【スパークリング･パープル】

グレープフルーツジュースの酸味が加わり、さわやかさとフルーティなテイストが際立つ、口当たりも格別なカクテルです。
作り方は、フルート型のワイングラスに、パルフェタムールとグレープフルーツジュースを注いだ後、スパークリングワインを静かに加えて、軽くかき混ぜればできあがり。分量は、1対2対9の割合が目安です。

パルフェタムール×ジンの色合いも美しいカクテル

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パルフェタムールのポピュラーなたのしみ方が、スピリッツ（蒸溜酒）の一種、ジンをベースに使うカクテル。無色透明のジンと合わせることで、パルフェタムールの美しい紫色も際立ちます。
そこで、目もたのしませてくれるジンベースのカクテルを紹介しましょう。

【バイオレットフィズ】

パルフェタムールを使ったカクテルの定番中の定番。飲みやすく、簡単に作ることができます。
作り方は、ジン30ミリリットルと、パルフェタムール20ミリリットル、レモンジュース15ミリリットル、シロップ10ミリリットルをシェークして、氷を入れたグラスに注ぎ、ソーダ75ミリリットルを加えて、軽くかき混ぜます。

【ブルームーン】

一説によれば、20世紀初めには人気を得ていたという、歴史あるカクテル。その名のとおり、青い月のような透明感あふれる色合いが魅力です。
作り方は、1対1対2の割合のパルフェタムールとレモンジュース、ジンをシェークして、カクテルグラスに注ぐとできあがりです。

パルフェタムールは、「恋人たちの言い争いをおさめる」ともいわれている、甘美なイメージのあるリキュール。特別な日や記念日に、大切な人とたのしんでみてはいかがでしょう。