愛知の日本酒【二兎(にと)】老舗蔵が醸す味わい深い限定酒

愛知の日本酒【二兎(にと)】老舗蔵が醸す味わい深い限定酒
出典 : Donald Mallalieu / Shutterstock.com

「二兎」は、愛知県の蔵元、丸石醸造が造る日本酒です。「古事記」にも記されるほど古くから酒造りが盛んな愛知で、320年以上の歴史を誇る丸石醸造が、地酒ファンのために醸した特約店限定の酒「二兎」について紹介します。

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「二兎」は岡崎の伝統ある蔵元が新たに挑戦した酒

「二兎」は岡崎の伝統ある蔵元が新たに挑戦した酒

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「二兎」を造る丸石醸造は、元禄3年(1690年)に愛知県岡崎市で創業した歴史ある蔵元です。
岡崎市は八丁味噌の郷として知られていますが、古くから日本酒造りも盛んな地域。丸石酒造はこの岡崎市内に「東蔵」と「西蔵」、さらには日本有数の酒処である兵庫県西宮に灘工場「誉蔵」を構え、日本酒や焼酎、みりんなどを生産していました。
しかし昭和20年(1945年)には、戦災で酒蔵が全焼するという戦禍に見舞われます。それでも酒造りへの情熱は尽きることなく、戦後の昭和22年(1947年)に酒造りを再開し、今日に至ります。

そんな歴史をもつ丸石醸造が、「全国の地酒ファンに愛されるお酒を造る」というチャレンジ精神のもと、近年、新たに生み出した日本酒が「二兎」です。
ちなみに、「二兎」のラベルに描かれているのは「向かい兎」と呼ばれる紋です。子孫繁栄の象徴である兎が二匹向かって並んでいることで、「二つを結ぶ」との意味も込められているだとか。縁起のよい贈り物としても喜ばれそうです。

なお、「二兎」は、蔵元指定の特約店のみでの限定販売です。丸石醸造の公式サイトで特約店一覧を見ることができるため、興味のある人はぜひチェックしてみてください。

「二兎」のコンセプトは「二兎を追うものしか二兎を得ず」

「二兎」のコンセプトは「二兎を追うものしか二兎を得ず」

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「二兎」という名前は、誰もが連想するように、ことわざの「二兎を追うものは一兎をも得ず」に由来しています。しかし、このお酒に込めた思いは「二兎を追うものしか二兎を得ず」。この言葉は、「二兎」のブランドコンセプトになっています。

「二兎」のコンセプトは、丸石醸造の酒造りに対する探求心をあらわしています。日本酒は、「酸味と旨味」「甘味と辛味」「重さと軽さ」などの二律背反する特性が、どのようなバランスで仕上がるかで個性が決まるもの。「二兎」は、そのバランスに極限までこだわって造った、丸石醸造渾身の日本酒です。

「二兎」の味を追求するなかで、蔵元が選んだ酒造好適米は「山田錦」と「雄町」。この二種の米をそれぞれに使った「二兎」は、さわやかさと甘さ、軽やかさと心地よい余韻といった味わいを備えています。なかでも、山田錦を精米歩合65%に磨いた「純米 二兎山田錦 六十五」は、口のなかで柔らかに広がる旨味と、味に締まりを与える酸味のバランスが絶妙。全国から問い合わせがくる人気の1本となっています。

「二兎」の蔵元には地元岡崎の英雄にちなんだ銘柄も多数

「二兎」の蔵元には地元岡崎の英雄にちなんだ銘柄も多数

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「二兎」の蔵元、丸石醸造が蔵を構える岡崎市は、八丁味噌の郷としてだけでなく、江戸幕府を開いた徳川家康の生誕地としても知られています。
丸石醸造は「二兎」以外にも、創業当時の銘柄「三河武士」や、地元の英雄の名を冠した「徳川家康」など、地元ゆかりの日本酒を醸しています。

こうした銘柄から、発祥の地である岡崎を愛し、そこで醸したお酒を全国の日本酒ファンに届けたいという丸石醸造の地元愛と日本酒愛がうかがえます。

丸石醸造では、「丸石の日」(毎月第二土・日曜)や「長誉祭り」(春夏秋冬の年四回)と題した日本酒イベントを定期的に開催しています。これらのイベントは、「二兎」を含む丸石酒造自慢の酒を、直売特価で購入できる貴重な機会。蔵人おすすめの日本酒の量り売りや、飲みくらべなどもたのしめるため、地元の人だけでなく、全国から地酒ファンが訪れるのだとか。

「酸味と旨味」「甘味と辛味」「重さと軽さ」、それぞれのバランスに徹底して向き合い生まれた岡崎の地酒「二兎」は、全国の日本酒ファンをうならせています。ぜひ、一度味わってみてください。

製造元:丸石醸造株式会社
公式サイトはこちら

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