【コアントロー】はどんなリキュール?その魅力やおすすめカクテルを紹介!
「コアントロー」をご存知ですか?2種類のオレンジの果皮を使った香り高いリキュール。代表的な「ホワイトキュラソー」で、カクテル作りには欠かせない存在です。今回は、「ハート・オブ・カクテル」と称えられる理由やおすすめのカクテルレシピをご紹介します。
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コアントローが「ハート・オブ・カクテル」と称えられる理由
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コアントローは、ビターオレンジとスイートオレンジ、2種類のオレンジ果皮を使った、芳醇な香りが特徴のリキュール。オレンジ果皮を原料としたリキュールのカテゴリー「ホワイトキュラソー」のなかでも、よく知られている銘柄です。
コアントローは、フランスのリキュールメーカー、コアントロー社によって1875年に開発されました。
その特徴は、オレンジの果皮、アルコール、水、砂糖という、たった4つの原料のみを使ったナチュラルなフレーバー。
とくに、当時は貴重だったとされるオレンジの果皮をふんだんに使っており、苦味のある味わいから、誕生当初は「トリプルセック(3倍辛い)」という名前だったそうです。
コアントローが誕生した19世紀後半といえば、ヨーロッパではカクテルの全盛期。2種類のオレンジ果皮が醸す芳醇な香りで、またたく間に人気を集めます。さまざまなカクテルに使用されるなか、幅広い材料と絶妙に調和することから、いつしか「ハート・オブ・カクテル」、つまりカクテルの中心と呼ばれるようになり、今も、世界中で愛されています。
コアントローが材料に指定された古典的カクテル
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コアントローが、カクテルの世界でいかに特別な存在かは、古典的なカクテルの材料として指定されていることからもわかります。
ここでは、コアントローを指定した有名なカクテルを紹介しましょう。
【マルガリータ】
2018年に誕生70周年を迎えた、歴史あるカクテルです。
材料はテキーラ、ホワイトキュラソー、ライムジュースですが、そのオリジナルレシピに指名されたホワイトキュラソーの銘柄が、コアントロー。
もちろん、ほかのホワイトキュラソーでもたのしめますが、一度は、原点となったコアントローで味わってみてはいかがでしょう。
作り方は、2対1対1の割合のテキーラ、コアントロー、ライムジュースをシェークして、塩をグラスの縁につけたカクテルグラスに注げば完成です。
【サイドカー】
コアントローを材料に指定した初のカクテルといわれており、3つの材料が調和した、リッチな味わいで広く親しまれています。
作り方は、2対1対1の割合のブランデー、コアントロー、レモンジュースをシェークして、カクテルグラスに注ぐだけ!
フルーティで飲みやすいテイストから、女性にも人気のカクテルです。
コアントローで作る有名カクテル
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コアントローがあれば、合わせるベースを変えるだけで、多彩な有名カクテルをたのしめます。
そもそもカクテルは、材料を1つ替えたり、足したりしながらバリエーションが生み出されてきましたが、コアントローを使うと、そんなバリエーションの妙を堪能できるでしょう。
ここでは、クラシックカクテルの傑作「XYZ(エックス・ワイ・ジー)」を基本にしてみましょう。
XYZの材料は、ホワイトラム、コアントロー、レモンジュースですが、ラムをウォッカにチェンジすると「バラライカ」に、ラムをジンに替えると「ホワイトレディ」になります。
また、さきほど紹介した「マルガリータ」や「サイドカー」も、XYZとベースが異なるだけです。
ちなみに、「XYZ」の名は、アルファベットの最後の3文字に由来し、「これ以上のものはない」という意味なのだとか。
この最上級カクテルを発展させ、コアントローをさまざまなカクテルでたのしんでみてください。
ピュアな材料だけで造られる良質なリキュール、コアントロー。さまざまなカクテルに使えるので、とても便利です。ぜひ手に入れてみてください。