リキュールのおいしい飲み方【キュラソー編】
キュラソーは、オレンジの果皮を使ったお酒。果実系リキュールを代表するジャンルで、その起源は古く、300年以上前にさかのぼります。ここでは、歴史上の人物が好んだというたのしみ方もまじえて、キュラソーの歴史や魅力を紹介しましょう。
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キュラソーは歴史あるリキュールの一大ジャンル
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キュラソーとは、オレンジの果皮をベースに造られる、フルーツ系リキュールの一大ジャンル。オレンジの芳香と苦味、シロップなどの甘味が調和した、豊かな風味が特徴です。
キュラソーは、17世紀末にオランダで誕生しましたが、当時、原料に使われたのが、キュラソーの名の由来になったキュラソー島産のビターオレンジ。
キュラソー島といえば、カリブ海に浮かぶ人気のリゾート地ですが、かつてオランダ領だった際、オランダ人が島に育っていたオレンジの果皮を本国に持ち帰り、リキュールの材料にしたのが、キュラソーの始まりだといわれています。
以来、数々の個性豊かなキュラソーが生み出されてきましたが、大別すると、シロップを加える無色の「ホワイトキュラソー」、おもにブランデーをベースにした「オレンジキュラソー」、ブルーキュラソーや、レッドキュラソーなど、着色された「カラーキュラソー」の3タイプ。
いずれも、カクテル作りには欠かせない存在で、ホワイトキュラソーならテキーラベースの「マルガリータ」、オレンジキュラソーはジンベースの「ハワイアン」、ブルーキュラソーはラムベースの「ブルーハワイ」に使われています。
キュラソー×コーヒーは伝統あるたのしみ方
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キュラソーの歴史を語る際、しばしば登場するのがコーヒーとの深いかかわりです。
よく知られている逸話は、18世紀のオーストリア大公妃で、フランス王妃マリー・アントワネットの母としても高名なマリア・テレジアが、コーヒーにキュラソーを入れて味わったというもの。
彼女は、そこにホイップクリームや小粒のキャンディも加えてたのしんだそうです。
現在、日本でもキュラソーを使ったアレンジコーヒーは、スタンダードになっていますが、そのレシピはさまざまです。
ここでは、マリア・テレジアにちなんだという、たのしみ方を紹介します。
作り方は、カップにオレンジキュラソー20ミリリットルを入れ、コーヒー120ミリリットルを注いだ後、泡立てた生クリーム20ミリリットルと、小粒の飴玉、またはくだいた飴玉をトッピングして完成です。
キュラソー×身近な菓子でたのしいひととき
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キュラソーのなかでもオレンジキュラソーは、製菓材料としてもおなじみ。ブランデーのコクとオレンジのフレッシュな香りは、スイーツの甘味を引き立て、その味わいに深みを与えてくれます。
そんなオレンジキュラソーとスイーツとの相性を活かした、ちょっとユニークなたのしみ方が、江崎グリコの定番商品「ポッキー© 」と組み合わせる「キュラソージンジャー」。
これは、ジンジャーエールにオレンジキュラソーを加え、ポッキー© をマドラーのようにあしらって味わうものです。
作り方は、オレンジキュラソー50ミリリットルとジンジャーエール適量を注ぎ、軽くかき混ぜた後、くし形にカットしたオレンジをしぼってからグラスに入れます。ポッキー© をマドラーのように、グラスに差し入れるとできあがり!
軽いアルコールドリンクと身近な菓子の取り合わせは、週末の夜のリラックスタイムにもピッタリ。ぜひ、試してみてください。
※「ポッキー© 」は江崎グリコの登録商標です。
江崎グリコ:Pocky Street/DRINK&Po/キュラソージンジャー
キュラソーは前述のとおり、コーヒーやソフトドリンクと合わせてもたのしめる、活用度の高いリキュール。出回っている商品もバリエーション豊かです。一度、好みのキュラソーを探してみてはいかがでしょう。