「寫樂(しゃらく)」は“幻の酒”と呼ばれる、会津若松を代表する日本酒
「寫樂(しゃらく)」は会津若松を代表する蔵元、宮泉銘醸が製造する日本酒。その品質の高さで全国の地酒ファンの人気を集め、入手困難なことから“幻の酒”とも呼ばれる逸品です。ここでは、そんな「寫樂」の魅力の背景を探ってみました。
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「寫樂」の品質を物語る、輝かしい受賞歴
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「寫樂」がその存在を広く全国で知られるようになったのは、2013年のこと。人気グルメ雑誌『dancyu』の日本酒特集で“注目の日本酒”として取り上げられたことがきっかけで、大きな話題を集めました。
さらに、その翌年には、日本で最もおいしい市販酒を決めるイベント「SAKE COMPETITION」において、純米酒部門で一位を獲得。その確かな実力を全国に知らしめました。
こうして人気に火がついた「寫樂」ですが、年間生産量が150石程度と小規模なこともあり、需要に供給が追いつかず、一時は入手困難になり、類似品が出回ることもあったほど。入手困難な状況は今も続いています。
しかし、宮泉銘醸では、こうした人気にあぐらをかくことなく、その後もさらなる品質向上に努め、今や全国新酒鑑評会において金賞獲得の常連となるほどの名酒となっています。
「寫樂」のバラエティ豊かなラインナップ
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「寫樂」は「どんな人にも愛される日本酒」をめざすだけに、それぞれ異なる魅力をもった多くの銘柄がラインナップされています。
年間を通じて販売されているのは、「寫樂 純米酒」と「寫樂 純米吟醸」の2種類。とくに純米吟醸は「五百万石」を精米歩合50%まで磨き上げた1本で、口に含むとメロンのような果実の香りがたのしめます。
さらに2016年からは超高精白に挑戦し、なんと精米歩合20%という極限まで磨きぬいた「寫樂 純米吟醸 極上二割」を、7月と12月の年2回に分けて提供しています。
定番商品に加えて、季節ごとに限定販売する季節商品も豊富。12月から1月には「寫樂 純米吟醸 おりがらみ 生酒」、5月には「寫樂 純米吟醸 夏吟うすにごり」、6月には「寫樂 大吟醸しずく取り」など、その季節ならではの魅力を凝縮した商品群に、地酒ファンからの熱い視線が注がれています。
さらに、季節商品には「寫樂 純米吟醸 播州山田錦 生酒」や「寫樂 純米吟醸 備前雄町 生酒」など、全国の名産地から選りすぐった酒造好適米を用いた商品も揃っており、原料米による味わいの違いをたのしめます。
これら多彩な「寫樂」ブランドを象徴する言葉が、「米を愛し、酒を愛し、人を愛し、皆様に愛される酒をめざす」という造り手の深い想いを込めた「純愛仕込」です。
「寫樂」が愛され続けているのは、原料や品質へのこだわりもさることながら、その根底にある日本酒への深い愛情が、飲む人にも確かに伝わっているからではないでしょうか?
「寫樂」を口に含めば、会津若松の豊かな自然とともに、この地で受け継がれてきた酒造りの歴史が感じられます。伝統を受け継ぎながらも、深い愛情で日本酒の新時代を創ろうとする蔵元の想いを、しっかりと受け止めたいものです。
製造元:宮泉銘醸株式会社
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主要販売店:有限会社山武商店 よしのや
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