山梨の日本酒【旦(だん)】歴史ある蔵元が生んだ新しい酒

山梨の日本酒【旦(だん)】歴史ある蔵元が生んだ新しい酒
出典 : 笹一酒造サイト

「旦(だん)」の人気は、今や地元・山梨だけでなく、日本全国、さらには世界中に広がっています。世界が認めた山梨の地酒「旦」はどのように造られるのか? 300年の歴史をもつ老舗蔵のあくなき探求心から生まれた「旦」の秘密に迫ります。

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「旦」の蔵元、笹一酒造は300余年続く老舗

「旦」の蔵元、笹一酒造は300余年続く老舗

出典:笹一酒造サイト

「旦(だん)」を醸す笹一酒造は、会社としての創立は1919年(大正8年)ですが、酒造りの歴史は遠く1661年(寛文元年)にまでさかのぼるという老舗の蔵元です。その社名は、清酒を意味する「笹」と、日本「一」の酒造りをめざすという想いから命名されたもので、同じ名を冠した代表銘柄「笹一」は山梨の代表的な地酒です。

「旦」は、300余年にわたる歴史をもつ笹一酒造が、2014年に新たに開発した銘柄。まさに“古くて新しい酒”といえます。
「旦」が誕生した背景には、日本酒の質に対する蔵元のあくなき探求心がありました。全国からの需要に応えるため、一時は大量生産の設備を導入していましたが、2013年にはこれらを全廃。日本酒の品質を左右する麹や酒母を造る工程を伝統的な手作業に戻し、原点回帰を図ることで生まれたのが「旦」でした。

酒造りの伝統と情熱を結集した「旦」は、まだ誕生から日が浅いにもかかわらず、全国的な知名度をもつ日本酒に成長。日本一の酒造りをめざすという蔵元の想いを具現化しつつあります。

「旦」の味わいは、食とのバランスから決まる

「旦」の味わいは、食とのバランスから決まる

出典:笹一酒造サイト

「旦」が仕込み水に使用しているのは、霊峰富士の雪解け水が天然フィルターを幾重にも通り、地下水として流れている清らかな水。かつて明治天皇の行幸に携行する「御前水」にも選ばれた、由緒ある名水です。
この名水を用いた酒造りの指揮を執るのは、日本四大杜氏にも数えられる能登杜氏です。「旦」は能登杜氏らしい、ふくらみのある味わいが特徴的で、酸味と甘味、香りと味わいのバランスが絶妙です。

こうしたバランスの良さは、「旦」が食事のとの関係を重視して開発されたからこそ。お酒の味を主張しすぎることなく、食事と調和知るその飲み口は、食中酒としてたのしむにはピッタリの酒です。

「旦」は、“世界が憧れる日本酒”に選ばれた酒

「旦」は、“世界が憧れる日本酒”に選ばれた酒

出典:笹一酒造サイト

「旦」に熱い視線を注ぐのは、国内の日本酒好きだけではありません。2016年、ワインの格付けにおいて世界的な権威として知られるロバート・パーカー・ワイン・アドヴォケートが、初めて日本酒の格付けを行った際に、「旦」は「パーカーポイント」と呼ばれる基準で100点満点中91点という好成績を獲得。約800種もの日本酒が格付けされたなかで、90点以上の評価を得したのは、1割以下の78種しかありませんでした。
この結果をもとに刊行された『世界が憧れる日本酒78』は、日本酒好きのあいだで広く読まれ、「旦」の存在を広く知らしめることとなりました。

その後も、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」SAKE部門や、「全米日本酒歓評会」など、「旦」は国際的な日本酒コンクールで数々の賞を獲得。いまは山梨を代表する地酒から、日本を代表する銘柄へと成長しているのです。

「旦」は現在、特約店限定販売となっていますが、笹一酒造が経営する「割烹 笹一」でたのしむことができます。手にする機会があれば、ぜひ、その魅力を堪能してください

製造元:笹一酒造株式会社
公式サイトはこちら

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