「泰明(たいめい)」小さな蔵にしか出せない味がある【大分の焼酎】
「泰明」は、大分県南部にある小さな町の小さな蔵が、原料処理からラベル貼りまでの全工程を、すべて手作業で行うこだわりの麦焼酎。料理のお供として、「いつもの焼酎」として、広く愛され続ける人気の秘密を探ります。
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「泰明」は親子二代による完全手造りの麦焼酎
出典:藤居醸造合資会社
「泰明」は、大分県豊後大野市にある人口2,000人ほどの小さな町で酒蔵を営む、藤居醸造の代表銘柄。昭和4年(1929年)の創業当初から受け継がれる昔ながらの製法で造られているため、ごくわずかしか流通していない希少な麦焼酎です。
社長自らが杜氏を務め、親子二代で営まれるこの蔵では、今も伝統的な道具を使った完全手造りによる焼酎造りが行われています。
原料処理はもちろん手作業。製麹には木製の「むろ蓋」を使い、麦の状態をそのつど五感で確かめながら、力強い麦麹に仕上げていきます。
蒸麦には昔ながらの甑(こしき)を、蒸溜には自家製蒸溜機を使用。瓶詰めからラベル貼りまで、すべての工程を人の手で行っています。
「うちの蔵でしか、できないことがある」という想いを胸に、麦焼酎造りに情熱を注ぎ続ける藤居醸造。蔵人の感性に育まれる「泰明」は、毎日飲んでも飽きない至高の味わいに仕上がっています。
「泰明」は幅広い料理と好相性の食中酒
出典:藤居醸造サイト
「泰明」は2代目杜氏の名から命名された麦焼酎シリーズ。キレがよく、さっぱりとした飲み口の定番商品「泰明」、飲みやすさよりも飲みごたえを意識した主力商品「特蒸泰明」のほかに、いくつかの季節限定品や、さらなる手間暇をかけて仕込まれたワンランク上の商品も用意されています。いずれも、料理との相性が満点の食中酒として愛されている、それぞれの特徴を見ていきましょう。
【泰明】
原料の風味を引き出す常圧蒸溜と、クリアな味わいの減圧蒸溜をミックスした定番商品。麦を炒ったような香ばしさと、スッキリ感がほどよく調和し、幅広い料理と好相性なので、日常酒にぴったりの1本です。
【特蒸泰明】
「泰明」シリーズの主力商品で、100%常圧蒸溜により麦本来の香りと重量感を存分に引き出した、飲みごたえのある1本です。脂ものや味の濃い料理との相性は満点。食後酒としてもおすすめです。
【新焼酎 特蒸泰明】
「特蒸泰明」の造りたてにこだわった2〜4月の期間限定商品。ほどよい甘味とコクに、蒸溜して間もない焼酎ならではの粗さが溶け合った贅沢な1本。食中酒、食後酒に。
【ふんわり涼やか 特蒸泰明】
原酒タンクの中間層に出てくる「中取り」と呼ばれるおいしい部分だけを使用した、4〜9月の期間限定商品。アルコール度数は19度とやや低め。ストレートで飲んでも料理の味を妨げない、極上の食中酒です。
【ほんのりお湯割 特蒸泰明】
「中取り」だけを蒸溜し、半年以上熟成させた、鍋料理との相性が抜群の秋冬限定商品。アルコール度数は22度。焼酎6:お湯4で割ると、味と香り、キレが理想的に調和するよう仕上げています。
【泰明 ここから】
その年の一番いい材料を、通常の倍の時間をかけて仕込んだ長期保存に適した1本。アルコール度数は42度とやや高め。特別な日や大切な人へのプレゼントに。
「泰明」のおいしい飲み方
Kira Garmashova/ Shutterstock.com
「泰明」はさまざまな飲み方で味わえる麦焼酎ですが、その特徴である、麦を炒ったような香りを楽しみたいなら、お湯割りがおすすめです。
ロックで飲む場合は、フチの口径が狭い小さめのグラスに氷を入れて「泰明」を注ぎ、2〜3回かき混ぜて飲むとよいでしょう。
定番の「泰明」は、水割りでもおいしく飲めます。大きめのグラスに「泰明」を半分ほど注ぎ、氷を5、6個投入。あとは好みに合わせて水を加えて、マドラーで右回りに5、6回かき混ぜると、絶妙な麦の香りとキレが楽しめます。
「泰明」は、小さな焼酎蔵が、精魂込めて仕上げた手造りの麦焼酎。まずは「泰明」ブランドのフラッグシップ、「特蒸泰明」から試してみてください。
製造元:藤居醸造合資会社
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