「ラフロイグ」はアイラモルトを代表する逸品
「ラフロイグ」は、スコッチウイスキーの6大生産地のひとつ、アイラ島を代表する銘柄です。スモーキーなピート香や磯の香りなど、アイラらしさを強烈に感じさせることから“アイラの王”と称されるラフロイグの魅力を紹介します。
- 更新日:
出典:サントリーサイト
ラフロイグの王室をも魅了する確かな品質は、原料の確保から蒸溜、熟成に至るまで、製造工程のすみずみに至る独自のこだわりによって支えられています。
原料となる大麦は、オックスブリッジ種を使用。近隣の農家に栽培を委託するだけでなく、約15%は蒸溜所自らが育てるというこだわりようです。
大麦麦芽の乾燥には、もちろんアイラ島に豊富なピートを使用。専用の採掘場から掘り出すピートには、他の地域にくらべて海藻や水分が多く含まれており、島を覆うピート層をくぐり抜けてきた仕込み水とともに、ラフロイグの強烈な香りの源となっています。
「製麦」、すなわち大麦を発芽させる作業は、ウイスキーの個性を決定づける重要な工程です。ラフロイグ蒸溜所では、今では続けている蒸溜所が少なくなった古典的な製法、「フロアモルティング」で製麦を行っています。
まずは原料となる大麦に、ピート成分が溶け込んだ水をたっぷりと含ませ、床に広げます。これを職人が8時間おきにすき返して発芽を促すわけですから、かかる手間は多大なものがあります。
ほどよく発芽した原料を、約30時間かけて乾燥させますが、この際にラフロイグ専用ピートで焚きしめ、しっかりとピート香をなじませます。加えて、海から吹き込んでくる潮風を取り込むことで、独特の香りが生み出されるのです。
その後、粉砕された麦芽は、糖化、発酵を経て、蒸溜工程へと進みます。ラフロイグ蒸溜所では、アイラ島の蒸溜所のなかでももっとも小さなポットスチル(蒸溜器)を用いて、2度の蒸溜によって香味豊かなエキスを抽出します。
この原酒に、バニラのような甘さ、クリームのような滑らかさを与えるのがオーク材のバーボン樽です。樽のなかでじっくりと熟成されることで、アイラモルトならではの力強いフレーバーに、深みややさしさが加わり、重層的な味わいをもたらしているのです。
また、バーボン樽を主体としつつも、シェリー樽など多様な樽で熟成することで、新しい味と香りへの挑戦も続けています。
「ラフロイグ」とファンをつなぐ絆、「FOLクラブ」
出典:サントリーサイト
「ラフロイグ」に魅力を語るうえで、忘れてはならないのが、「フレンズ・オブ・ラフロイグ(FOL)クラブ」の存在です。
このクラブは1994年に設立された、ラフロイグ愛好家による会員組織。その大きな特典が、ラフロイグ蒸溜所の土地の一区画を、生涯にわたって所有できる制度です。
所有できるのは会員一人あたり1平方フィートに限られていますが、ラフロイグの伝統と品質を守る土地のオーナーになれるということは、ファンにとっては言葉にできない栄誉であり、幸福であることは容易に想像できます。
FOLクラブに入会するにあたっては、厳しい審査基準や煩雑な手続きはありません。「ラフロイグ」銘柄の特定商品を購入し、公式サイトにアクセスして、ボトルや化粧箱に記された数字などの必要情報を登録するだけ。会員サイトから自分の所有地を確認することも、実際に所有地を訪ねることもできます。
FOLクラブの存在は、ラフロイグがいかに多くのファンに愛されているかの証であり、ラフロイグ蒸溜所がファンとの絆を大切にしているかを物語っています。
皆さんも、ぜひ一度ラフロイグを味わってみてください。そして、その強烈な個性のファンになるようなら、FOLのメンバーになることを検討してみてはいかがでしょうか?
“アイラの王”として、アイラモルトを代表する銘柄、ラフロイグ。アイラモルトの奥深い魅力を知るために、まず、飲んでもらいたい一本です。
国内販売元:サントリー株式会社
公式サイトはこちら
- 1
- 2