長崎の夜はむらさき? 女子ウケ必至なご当地カクテル
世界新三大夜景といえば、中国の香港、イタリアのモナコ、そして日本の長崎。稲佐山公園の展望台から見下ろす夜景は、1,000万ドルと称されるにふさわしいものです。今回は、そんな夜景にまつわるご当地カクテルをご紹介します。
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夜景にちなんで生まれた「NAGASAKI」
バーの街として知られる長崎県長崎市。人口比に対してバーの数が多く、NBA(日本バーテンダー協会)長崎支部に加入するバーテンダーたちは、プロフェッショナルの誇りを持っています。そんなNBA長崎支部が考案したカクテルが「NAGASAKI」です。
NAGASAKIは、長崎市内のNBA加入店で飲むことができます。ピーチリキュールや砂糖によるスノースタイルは甘味が強いため、女性からの人気も高いようです。幻想的な紫色のカクテルなので、見た目もまた女性ウケがよい理由かもしれませんね。
ちなみに世界新三大夜景をイメージしてつくられたカクテルは、「NAGASAKI」のほかに、赤褐色の「モナコ」、オレンジ色の「香港」があります。
なぜ、紫色のカクテルなのか?
先に紹介したように、NAGASAKIのカクテルは紫色です。まるで稲佐山公園から見る夜景のようですが、なぜ紫色になったのでしょうか?
その理由は、瀬川瑛子さんのヒット曲「長崎の夜はむらさき」にちなんでいるとのこと。地元のバーテンダーいわく、オリジナルカクテルを考案した当時の長崎市長のアイデアによるものなのだそうです。
失われたNAGASAKIのレシピを再掲
Brent Hofacker/shutterstock.com
カクテル誕生当時、NAGASAKIのレシピはNBA長崎支部のホームページで公開されていたそうです。いまは確認することができないため、地元のバーテンダーから当時のレシピを伺いました。
<レシピ> NAGASAKI
【材料】
ピーチリキュール…25ml
パルフェタムール…15ml
グレープフルーツジュース…15ml
レモンジュース…5ml
レモンピール
砂糖…適量
【作り方】
1.グラスの縁にスノースタイルの要領で砂糖をつける。
2.材料にあるリキュール・ジュースを入れてシェーカーでシェークする。
3.最後にグラスへレモンピールを浮かべて完成!
【ワンポイント】
グラスのふちに砂糖や塩をつけることをスノースタイルといいます。レモンやライムでグラスの縁を湿らせて、砂糖をつけやすくする方法が一般的です。
ちなみにNAGASAKIの場合は、スノースタイルのように全周につけるのではなく、半分の半月状に砂糖をつけるため、地元のバーテンダーいわく、「ハーフムーンスタイル」と呼ぶそうです。
夜景に思いを馳せながら
長崎のすばらしい夜景は、すり鉢状の地形と街のネオンが生み出した、いわば自然と人工物の融合体。手の届きそうな距離にあるその煌めきは、人生で一度は見ておきたい風景の一つです。長崎を訪れた夜にはぜひ地元のバーでNAGASAKIを味わっていだきたいですが、たとえ叶わなくても、まずは自宅でNAGASAKIを作って、1,000万ドルの夜景に思いを馳せてみるのもよいかもしれませんね。