秋田の幻の日本酒「花邑」人気の秘密とおいしい飲み方を解説!
「花邑」は秋田の老舗酒蔵が生んだ幻の日本酒。人気の理由、「十四代」との関係、おいしい飲み方を解説。入手困難な銘酒の魅力に迫ります。
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「花邑」は、秋田の老舗酒蔵と山形の酒造りの融合が生んだ酒
出典:両関酒造サイト
「花邑」は、秋田の名蔵元として知られる両関酒造が、その名を冠した「両関」に続いて立ち上げた、第二のブランドです。
「花邑」が誕生した背景には、山形の名酒「十四代」を生んだ高木酒造による異例の技術指導があったといいます。
「十四代」といえば、日本酒愛好家の間で「幻の酒」と評されるほどの逸品。その蔵元である高木酒造の代表、高木顕統氏は近年の日本酒ブームの火付け役の一人として知られています。
「花邑」を開発するにあたっては、この高木社長が米選びから醸造方法、品質管理はもちろん、名前やラベルデザインにいたるまで監修したといいますから、「花邑」が日本酒愛好家から注目されるのは必然です。
「花邑」はその完成度の高さに加え、「十四代」の遺伝子を持つ日本酒としての話題性から脚光を浴びました。さらに生産量や取扱店の少なさもあって、非常に入手困難な日本酒となっています。
両関酒造では。「花邑」魅力的な風味を損なわないよう、搾って間もない酒を1本1本手詰めし、瓶火入れを行っているということですから、仕方のないことなのかもしれません
「花邑」を生んだ両関酒造と湯沢の風土
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「花邑」を製造・販売する両関酒造は、1874年(明治7年)の創業から「人の和によって生まれ、人の和を醸す」「品質第一主義」というポリシーのもとに酒造りを続けてきた老舗です。
そのこだわりは、秋田県が誇る酒米と、名水を利用した仕込み水、そして「醸造のまち」湯沢で長年にわたって受け継がれてきた醸造技術など、土地の文化にしっかりと根づいています。
「花邑」、そして両関酒造を育んできた湯沢市は、小安峡温泉で知られる自然豊かな土地です。美しい渓谷をくぐりぬけてきた湧水は「力水」と呼ばれ、日本の名水百選にも選ばれています。
加えて、日本酒の原料となる米の栽培も盛んなことから、「東北の灘」と呼ばれるほど、酒造りの盛んな土地でした。
この地に受け継がれた酒造りの伝統と「匠の技」が、「十四代」を生み出した高木酒造の技術と融合したことで、「花邑」の深い味わいが完成したのです。
「花邑」のおいしい飲み方
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「花邑」を飲んだ人は、その味わいを「飲んで落ち着き、食が進む酒」と表現しています。
「花邑」の味わいは、やや甘口ながら、キレのある飲み口が特徴。香りはやさしく穏やかで、口に含むと、みずみずしくフレッシュな旨味が広がります。
上質な日本酒は、器に注ぐだけで、日本酒そのものが発する「上立香(うわだちか)」をたのしめるといいます。「花邑」は適度に冷やして、この上立香をゆったりと感じながらいただくのがおすすめ。余韻が心地よく、箸も進みそうですが、味を主張しないさっぱりした料理が好相性です。
「花邑」には、年に一度の限定蔵出し商品「純米吟醸 花邑 酒未来」や、特約店限定の生酒といったレアな商品も。いずれも見つけたら即買いしたい逸品です。
製造元:両関酒造株式会社
公式サイトはこちら
※公式サイトに「花邑」は掲載されておらず、購入できません。