香りと味わいに酔う! ラムとウイスキー、蒸留酒の誘惑

香りと味わいに酔う! ラムとウイスキー、蒸留酒の誘惑

種類によって異なりますが、ウイスキーに似た美しい琥珀色をしたものもある「ラム」。ウイスキー初心者にはラムとウイスキーの違いがわからない人も多いかもしれないので、今回はウイスキーとラムのもっとも大きな違いや、それぞれの代表的なカクテルを紹介します。

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ウイスキーとラムの違い

ウイスキーとラムの違い

Alexey Lysenko/ Shutterstock.com

アルコール飲料は製造方法によって「蒸留酒」と「醸造酒」に大別されます。前者は発酵させたお酒を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷やしてアルコール分を凝縮させたお酒。焼酎やウイスキーがその代表です。一方、後者は米や麦、ブドウなどの原料をアルコール発酵させたもの。ビールや日本酒、ワインがその仲間です。

両者の大きな違いのひとつがアルコール度数。醸造酒は発酵させるだけなのでさほど高い度数にはなりませんが、アルコール分を凝縮させる蒸留酒は総じて度数が上がり、加水して製品化される際も40度前後が主流です。ラムもウイスキーと同じ蒸留酒ですが、もっとも大きな違いは使われる原材料。ウイスキーは大麦やトウモロコシから造られるのに対し、ラムはサトウキビが主原料。その原料からもわかるように、ウイスキーより甘味が強いことも特徴です。

日本でサトウキビが作られる地域が沖縄などの温暖な地域であることからもわかるように、冷涼な地域で作られるウイスキーとは異なり、ラムの生産国はカリブ海を中心とした南の国。ウイスキーはしっとり静かに飲むイメージが強いお酒ですが、ラムは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」で海賊たちが飲んでいたことや、近年人気のラムベースのカクテル「モヒート」の影響もあり、どこか陽気でワイルドな夏っぽいイメージのお酒です。

カクテル対決!ラム&ウイスキー

カクテル対決!ラム&ウイスキー

Oxana Denezhkina/ Shutterstock.com

カクテル名だけ聞くと、ウイスキーベースよりもラムベースのほうが日本では一般的かもしれません。ラムカクテルの定番中の定番といえば、近年、日本でもブームになっている「モヒート」。ラム版ハイボールといったイメージで、ラムにシロップを加え、炭酸水で割ってライムとミントを浮かべた爽快な飲み口のカクテルです。

モヒートと似たタイプでいえば、「キューバ・リブレ」も定番。ラムをライムジュースとコーラで割った気軽に飲めるカクテルです。
また、「マイタイ」や「ブルーハワイ」、「ハバナ・ビーチ」や「ピニャ・コラーダ」など“トロピカルカクテル”といわれるカクテルもラムペース。ハワイや東南アジアのリゾート地などで飲んだことがある人も多いのではないでしょうか。定番のショートカクテルにもラムベースは多く、「ダイキリ」や「XYZ」などがその代表です。

飲みやすさでいったら、ウイスキーカクテルもラムに負けていません。日本でウイスキーを使ったカクテルとしてもっとも一般的なのは「ハイボール」。ウイスキーを炭酸水で割るシンプルなタイプが人気ですが、割るノンアルコール飲料はトニックウォーターやジンジャエールなどさまざま。アルコール度数は10%未満で作られることが多く、味わいも軽やかで爽快。初心者にもっともおすすめしたいウイスキーカクテルです。

少し肌寒い時期なら焼酎のお湯割り感覚でたのしめる「ホット・ウイスキー・トゥディ」もおすすめ。お湯とレモン、砂糖などの甘味を加えるだけなので家飲みにもぴったりです。アルコールに弱い人にはバーボンウイスキーをミルクで割った「カウボーイ」や、ウイスキーにコーヒーを加えてホイップクリームを浮かべた「アイリッシュコーヒー」も人気です。

少しウイスキーのアルコール度数に慣れてきたら、バーなどでショートカクテルにもトライしてみたいもの。バーボンベースで作られる「マンハッタン」や、フルーティーで飲みやすい「オールド・ファッションド」などが定番です。

ラムもウイスキーも飲み方が豊富ですから、いろいろ試してお気に入りを見つけるのもたのしいですね。ただし、いずれのカクテルも飲みやすいので飲み過ぎには注意です!

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