ウイスキー造りのプロフェッショナルを知る

ウイスキー造りのプロフェッショナルを知る
出典 : Oleksandra Naumenko/Shutterstock.com

1本のウイスキーをつくる工程には、醸造する人、蒸留する人、熟成させる樽をつくる人、ウイスキーをブレンドする人など、様々な職人がかかわっています。それぞれのこだわった仕事こそが、おいしいウイスキーをつくる秘訣。その仕事の中身をのぞいてみましょう。

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醸造職人の仕事

醸造職人の仕事

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ウイスキーは蒸留酒ですが、蒸留の工程の前にある、原材料の醸造作業を行うのが醸造職人の仕事です。醸造とは、麦芽を粉砕し、仕込みで作った麦汁を酵母によって発酵させ、モロミを作るまでの作業のことをいいます。使う酵母の種類や発酵条件によってウイスキーの香りなどに特長がでるため、職人たちの豊富な知識と長年の経験がものをいう仕事です。

蒸留職人の仕事

蒸留職人の仕事

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ウイスキーの蒸留とは、発酵の終わったモロミをポットスチルと呼ばれる蒸留器に入れて、アルコール濃度を65~70%に高める工程のこと。これは、アルコールが約80度で沸騰するという性質を利用して蒸気を発生させて冷却、液体化させ、アルコールや香気成分のみを取り出すという作業です。

蒸溜所ではさまざまなタイプのモルト原酒に合わせて、蒸留釜の形と大きさ、そして蒸留方法・加熱方式などを使い分けています。蒸留職人は、長年の経験から最適な蒸留方法を見出すとともに、ウイスキーごとの蒸留の状況をしっかり確かめるという仕事を担っています。

木樽職人の仕事

木樽職人の仕事

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ウイスキーの味わいを引き出すのに欠かせないのが、樽による熟成という工程です。この樽をつくるのが、木樽職人の仕事。樽のおもな材料となるのがオーク材。木によってさまざまな性質を持つこの木材を1つの樽に仕上げる工程は、そのほとんどが職人の手仕事によって行われます。熟成用の樽は使用年数が長いこともあり、丈夫で、かつ十分な重みに耐えられることが必須。それだけに、熟練した技が必要となるのです。

樽が組み上がったら、最後は内面を焼く工程に入ります。これは、ウイスキーの個性を左右する重要な作業のため、ブレンダーからの指示に従って焼き具合を加減することも少なくありません。こうして完成した樽には蒸留したてのウイスキーが注がれ、ゆっくりと熟成させていきます。

ブレンダーの仕事

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