ワインのみならず日本酒にも!ヌーボーとは?
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新酒の定義ってどんなもの?
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11月になると「ボージョレーヌーボー」の広告をよく見かけるようになりますね。ボージョレーとは、フランス・ブルゴーニュ地方の南部にあるワインの産地の名称。この地域で収穫祭を祝うためにつくられていた新酒(ヌーボー)を、ボージョレーヌーボーと呼んでいます。ボージョレーヌーボーは毎年11月の第三木曜日に、世界中で解禁となるので、日本でもこの時期になるとレストランや酒屋でこの名前を聞いたことがあるでしょう。
ワインに“新酒”=“ヌーボー”があるように、日本酒にももちろん新酒はあります。日本酒における新酒は、7月1日~翌年の6月30日内に造られ出荷された酒のことをいいます。10月~3月の寒い時期に造られた日本酒が、ひと夏を越して秋に出荷される場合は新酒とは呼びません。
しかし、日本酒の「新酒」という言葉には、上記以外の意味にも使われているようです。たとえば、醸造したままでまだ火入れをしていない酒やその年に収穫された米で醸造し、春に出荷する酒のことも新酒と呼ぶ場合があります。
旬をたのしむ新酒の味わい
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日本酒の「新酒」には、いくつかの意味がありますが、新酒と言う言葉には、みずみずしく新鮮な響きがありワクワクしますね。
新酒の味わいの特徴は、フレッシュ感のあること。搾って瓶詰めされてからまだ間もない酒なので、若々しい感じがあります。しかし、時として味が落ち着かず、雑味を感じる場合もあります。時間がたつとまろやかな味わいに変化してくるので、若々しさとまろやかな味わいの変化をたのしむのも、新酒ならではでしょう。
おすすめ新酒
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数ある日本酒蔵の中で、新酒も人気のある蔵元さんの一部を紹介します。
◆飛露喜 純米大吟醸/廣木酒造
江戸時代中期に創業した歴史ある福島を代表する蔵元が造る日本酒。華やかで果実を思わせる香り、存在感のある味わいが不動の人気を誇ります。
廣木酒造の詳細はこちら
http://www.yukinosake.com/07-hiroki/#junmaidaiginjo
◆黒龍 大吟醸/黒龍酒造
1804年創業、日本酒に興味のない人にもよさを知ってもらえるように、という取り組みの元、大吟醸酒を全国に先駆けて力を入れた福井の蔵元です。フワッとた味が口に広がり、後味はキリッとした味わい。
黒龍酒造の詳細はこちら
http://www.kokuryu.co.jp/
◆醸し人九平次(かもしびとくへいじ)純米大吟醸/萬乗醸造
1647年創業、代々蔵元が九平次を名乗り継ぎ、この人気銘柄は1997年に当代の九平次が醸造した銘柄。最近では海外でも注目されています。フレッシュな香り、ほのかな甘味とおだやかな酸味のある味わいです。
萬乗醸造の詳細はこちら
http://kuheiji.co.jp/
いくつかは手に入りにくいものもありますので、見つけたらすぐ手にいれてフレッシュな味わいを試してみてください。