日本酒の「超辛口」とは? キリッとした味わいにはまる!
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「超辛口」とはどんな味?
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「日本酒といえば辛口」と、多くの日本酒ファンは辛口好きです。この辛口とはもちろん唐辛子やからしの辛さとは違います。では日本酒の辛口とは一体どういうものなのでしょうか。
お酒の甘さ、辛さの基準として「日本酒度」という数値があります。ボトルの裏ラベルなどに表記されていることもあります。日本酒度は、「−(マイナス)」「+(プラス)」の数値で表示されます。これは水を0(ゼロ)として、水より比重が軽ければプラス、重ければマイナスになります。比重はお酒に含まれる糖分で決まるので、お酒に含まれる糖分が多いほどマイナスで甘口に、プラスであるほど辛口の日本酒というわけです。
ただし、人の味覚というのはもっと複雑で、日本酒度だけでは甘口、辛口が判断できないのが実情です。日本酒の味わいは糖分だけでなく、酸味や渋みなどさまざまな要素が複雑に絡み合って決まります。微発泡の日本酒はその酸味から辛口だと感じたり、米本来の甘味がふくらんで、実際には糖分が少ないのに甘口に感じたりすることもあります。日本酒度は甘口、辛口を選ぶ際の一応の目安くらいに考えるとよいでしょう。
超辛口で人気の代表銘柄
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辛口の定義は意外に難しいものですが、ここでは一旦「日本酒度が高い(プラスの数値が高い)日本酒=辛口日本酒」と定義して、超辛口と呼ばれる銘柄をいくつか紹介します。
◆刈穂 山廃生原酒 超弩級 気魄の辛口(+25)
その名の通り、驚きの日本酒度+25。しかし口にふくむと意外に柔らかく、ふくらみのある味わい。生原酒ならではのボリュームと強さ、キレのよさが人気です。
http://www.igeta.jp/item/brand/kariho/3723/
◆森の菊川 本醸造辛口原酒(+20)
日本酒度+20の辛口原酒は、ハーブのような爽やかな香りと、口中をきりりと引き締めるシャープな味わいのお酒。冷やしてショットグラスでいただくか、オンザロックもおすすめ。
http://moritami.jp/products/index.html
◆春鹿 純米 超辛口(+12)
日本酒度+12ながら、おだやかな香りとまろやかな口あたりが魅力。バランスのとれた味わいは親しみやすく、冷やして軽快に、燗にするとキリッとした旨味が広がります。
http://www.harushika.com/item/
スッキリとしたのど越しを辛口と感じるのか、酸味を辛口と感じるのか、純米酒の熟成感を辛口と感じるのか。いろいろな辛口を試して、お好みの辛口の酒を見つけてみてください。