個性的なウイスキーが生まれるアイラ島とはどんな場所?

個性的なウイスキーが生まれるアイラ島とはどんな場所?

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アイラモルトとは

アイラモルトとは

Rebecca Schochenmaier/ Shutterstock.com

個性の強いスコッチウイスキーの中でも、さらに個性的なウイスキーを生むことで知られるアイラ島。島の面積は日本の淡路島程度で、人口は3500人にも満たないほどの小さな島です。そんな小島には蒸留所が9つもあり、スペイサイドとともに“スコッチの聖地”と呼ばれています。

スコットランドの北部や西部にはオークニー諸島やスカイ島などいくつもの島々が存在し、スコッチの生産地としては“アイランズ”と呼ばれていますが、最南端にあるアイラ島だけは“アイラ”として分類され、スコッチを造るなかでも特異な地域ということがわかります。アイラスコッチの特徴はなんといっても、ピートによる強烈なスモーキーフレーバーとピリッとした味わいです。

アイラウイスキーは、その完成度の高さから今ではシングルモルトのイメージが強いのですが、「有名なブレンデッドウイスキーで、アイラウイスキーがブレンドされていない銘柄はない」といわれるほど、スコッチウイスキーにおける重要な存在です。ここでは、アイラ島の個性的なスコッチを紹介します。

シングルモルト界の第一人者が造る「ブルックラディ」

シングルモルト界の第一人者が造る「ブルックラディ」

Chatchy4406/ Shutterstock.com

1881年創業の後、1990年代に閉鎖されていたブルックラディ蒸留所。しかし、「アイラの女王」とよばれるボウモア蒸留所でブランドアンバサダーを務めていたシングルモルト界の第一人者、ジム・マッキュワン氏が中心になって再建しました。ヴィクトリア朝時代の蒸留設備を駆使し、スコットランド産や地元アイラ産の大麦を使うことにこだわったスコッチを造っています。

ブルックラディ・ザ・クラシック・ラディは、爽やかな牧草と果実の香りを持つ蒸留所の代表銘柄。アイラスコッチの特徴である潮風の香り、ほのかな甘味とソフトな飲み口がファンを増やしています。

アイラ島の異端児?!「ブナハーブン」

アイラ島の異端児?!「ブナハーブン」

Aleksandr Vrublevskiy/ Shutterstock.com

1881年創業のブナハーブン蒸留所は、アイラ島特有のピートの利いたスコッチとは一線を画す味わいの銘柄が主流です。アイラ島のスコッチといえば、個性的なピートの香りが特徴ですが、ブナハーブンは、潮風の風味がほんの少し感じられるやさしい味わいです。そのため、初心者にも比較的飲みやすいスコッチといえるでしょう。

ブナハーブン12年は、ジェリー樽を使って熟成、そのためナッツやドライフルーツのような芳醇な香り、ほんのりと潮風の香りも感じられます。上品な味わいは、ロックで味わいたいですね。

強烈なピートの香り「カリラ」

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