ウイスキーの香りを楽しむ…ストレートで飲むシングルモルト
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ストレートという飲み方
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ウイスキーの飲み方にもいろいろありますが、ウイスキー本来の味や香りをしっかりと味わいたいのなら、ストレートにチャレンジしてみてはいかがでしょう。ストレートで飲むときは、小さめのショットグラスやモルトグラスなどに3分の1~2分の1くらいウイスキーを注ぐのが一般的です。
ウイスキーをストレートで飲む場合のグラスに、「ショットグラス」というのがありますが、このショットとはどういう意味か知っていますか? 「ショット」とはお酒の1杯分のことを指す言葉で、シングルとも呼ばれています。日本では、一般的に30ミリリットルがワンショット。また、ワンフィンガーもほぼこれと同量を指します。
また、ストレートでウイスキーを飲む場合は、冷たいとウイスキー本来の香りが立ちにくいので、ぜひ常温で。ストレートはアルコール度数が高いままなので、少しずつ口に含み、芳醇な香りをたのしみながらゆっくりと味わってください。
おいしいストレートを飲むコツ
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ウイスキー通の人は、ストレートでウイスキーを飲むことに慣れているかもしれませんが、初心者がストレートを飲むときに気をつけたいのは、そのアルコール度数です。時間をかけて味わうことを心がけ、一緒に「チェイサー」を飲みましょう。
チェイサーとは「チェイスするもの」、つまり追いかけるものという意味で、強いお酒をストレートで飲む際、一緒に飲む清涼飲料のことをいいます。一般的にはくせのない水のことが多いのですが、ソーダやビールなどをチェイサーにする人もいます。
ウイスキーを飲むときは、チェイサーと交互に飲むといいでしょう。チェイサーを飲むことで酔いを軽減するだけでなく、口の中がリセットされ、飲むごとにウイスキー本来の香りや味をたのしむことができます。
ストレートで飲みたいスコッチ
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ストレートでウイスキーを飲むなら、まず試したいのはスコッチウイスキーです。スコッチウイスキーの本場、スコットランドではストレートで飲むのが基本。これは、寒さの厳しいときに暖をとるためにアルコール度数の高いウイスキーをストレートで飲む習慣があったからだそうです。ストレートはウイスキー本来の味を感じることのできる飲み方ですから、上質なウイスキーを選びたいですね。
たとえば、「マッカラン」。シェリー樽で熟成された赤みかかった美しい琥珀色、ドライフルーツのような濃厚な香り、ほんのり甘くスパイシーさもある味わいは、ぜひストレートで味わってみてほしい銘柄です。
アイラの女王といわれる「ボウモア」は、同じスコッチでもまたちがった味わい。爽やかな潮風とスモーク香、バーボン樽特有のハチミツのような香りとバニラのような甘さが口に広がります。
どちらのスコッチも、少しの水を加えることでその味わいがガラッと変わるので、ストレートで味わった後は、違った飲み方で飲み比べするのもおもしろいかもしれませんね。