青梅と焼酎と氷砂糖で本格梅酒をつくろう!

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本当の梅酒とはどんなもの?

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「お酒をたくさん飲むことはできないけれど、梅酒は大好き」という人は多いのではないでしょうか? 梅の甘酸っぱい香りと味に、飲み過ぎてしまいそうになりますね。梅酒とは簡単にいうと梅を使ったお酒のこと。青海を甲類焼酎(ホワイトリカー)や本格焼酎、ブランデーでといった蒸留酒で漬けた混成酒類の1種を差します。最近では、日本酒やワインで漬けたものもありますね。
ちなみに、本格梅酒というのを聞いたことはありますか? 梅酒には、とくに規制はなく、梅を漬け込まず酸味料や香料など添加物で梅の味に似せて作られた商品にも「梅酒」と記載されていました。
しかし、近年食品添加物の問題が注目されはじめ、梅酒にも2015年、日本洋酒酒造組合が梅、糖類、酒類のみを原料とし、酸味料等を使用していない梅酒を「本格梅酒」として表示できるという自主基準を制定しました。新基準は「本格梅酒」と「梅酒」の2つの種類があります。自主基準ではありますが、梅酒を購入するときは表記をチェックしてみてください。
おいしい梅酒銘柄

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焼酎の酒蔵でも、自慢の焼酎で梅酒を造っているところがあるので、もし、好みの銘柄に出会ったら調べてみるといいでしょう。ここでは、人気の梅酒を紹介します。
◆紀州/チョーヤ梅酒
全国的に有名なチョーヤ梅酒。焼酎のほかに、ブランデーで造った本格梅酒も人気です。紀州は、紀州産を中心に国産梅酒のみを100%使用。瓶の中に梅の実入りのもっともスタンダードな本格梅酒です。家庭の冷蔵庫でも出し入れしやすいスリムなボトルが便利。ほかに、紀州産南高梅と黒糖100%、黒ラム酒で造った本格梅酒「黒糖梅酒」もあります。
紀州の詳細はこちら
http://www.choya.co.jp/products/umeshu/kishu/
◆芋焼酎造り五代梅酒/山元酒造
100年以上の歴史を持つ鹿児島の酒造。芋焼酎を中心に、米、麦、そばやとうもろこしが原料の焼酎も造っています。新鮮な青梅と氷砂糖を酒造の代表銘柄、芋焼酎「さつま五代」の原酒で漬け込んでいます。梅の酸味に芋焼酎の旨味が調和、芋のほのかな甘味の残る梅酒に仕上がっています。
芋焼酎造り五代梅酒の詳細はこちら
https://www.satsuma-godai.co.jp/products/umeshu-godai/
梅酒のおいしい漬け方

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近年の健康志向もあり梅酒の消費量は増えているそう。また、自宅で梅酒を漬ける人も増えているようです。
ちなみに、基本的には酒税法によりお酒の製造には免許、販売には認可が必要です。しかし、国税庁の自家醸造についての回答に、アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものなど細かな規定はありますが、自身で消費する場合に限り、手作りの梅酒を容認しています。国税庁ホームページ(https://www.nta.go.jp/)に詳しくは述べられているので、梅酒を造るときには酒税法違反にならないように注意してください。
梅酒を造る手順は意外に簡単です。
1・容器にする瓶などを煮沸消毒します。
2・青梅を洗い、しっかり水気を拭きとります。
3・青梅のヘタを取ります。
4・青梅と氷砂糖を容器に入れます。
5・甲類焼酎(ホワイトリカー)を上から注ぎます。
6・密閉して冷暗所で保存。3カ月後に完成。
(梅酒の分量の目安:青梅1キログラム、氷砂糖800グラム~1キログラム、甲類焼酎/ホワイトリカー1.8リットル、広口瓶4リットル)
ここで大切なのは、ふたつ。まずは、1の容器の煮沸です。殺菌が十分でないとカビなどの腐敗の原因になります。容器に熱湯を注いでまんべんなくまわし内部を消毒しましょう。その後、お湯を捨ててしっかり水気を拭き取ってください。さらに、日光のもとで乾燥させれば完璧です。
もうひとつは、2の梅の水気を拭き取ること。これも腐敗防止に不可欠。フキンなどでしっかり水気を拭いてください。ただし、あまりゴシゴシ拭かないこと。洗うときもやさしくしないと、梅に傷がついてできあがりが美しくありません。
冷暗所に保存した後は、3カ月ほどで飲めるようになりますが、6カ月、1年と熟成させるとよりコクのある梅酒に仕上がっていきます。
梅が出回る季節は5月~6月ごろ。ぜひ、次の梅の時期にはチャレンジしてみてくださいね。
