まろやかで濃厚な栗焼酎。あの半沢直樹も愛飲していた!

まろやかで濃厚な栗焼酎。あの半沢直樹も愛飲していた!

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あの熱き主人公も愛した、栗焼酎の味わいとは?

その味はもちろん、ユニークな取り組みで栗焼酎が注目されるきっかけの一端を担ったのが、高知県四万十町にある酒蔵「無手無冠(むてむか)」。こちらの代表作「ダバダ火振」は、テレビドラマ化もされて一斉を風靡した小説「半沢直樹」シリーズの中で、主人公・半沢直樹が愛飲していた栗焼酎のモデルなのだそうです。

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サツマイモで芋焼酎、大麦で麦焼酎、米で米焼酎、黒糖で黒糖焼酎が製造されるのはみなさんも知っているかと思いますが、トマト、紫蘇、アロエ、ウーロン茶、梅の種、えのきたけ、牛乳、栗、グリーンピース、玉ネギ、ピーマン、ニンジン、大根、銀杏、葛粉、海苔…。これらの食物からも本格焼酎を造ることができるのを知っていますか?

ごくごく簡単に言うと、焼酎は米や麦などで麹を作り、その麹を醪(もろみ)に変えて蒸留し、立ち上ったアルコール蒸気を冷却して、ふたたび液化して造ります。

その醪に様々な材料を混ぜて蒸留すると、その風味の焼酎を作ることができるのです。

それゆえ、メジャーなもの以外にも、全国では上記に挙げたような材料を使った個性的な本格焼酎がたくさん作られています。製造行程を考えるとデンプン質の多いものが造りやすくはあるのですが、それに囚われず、地方の名産品を原料にしているケースも多く見られます。

いま、芋焼酎ほどクセがなく、麦焼酎ほど無難でもなく、とてもバランスの取れた味わいで、様々な料理にも合わせやすいと注目されているのが栗焼酎。栗ならではの、まろやかで濃厚な甘味や香りが評判です。

栗焼酎の産地として知られているのが、宮崎県や兵庫県、京都府などのほか、愛媛県、高知県など四国一円。9〜11月の栗の収穫期に栗焼酎の仕込みも始まり、蒸した栗を醪(もろみ)に加えます。もともとそれほど多く生産されている訳でないことと、栗の収獲量との兼合いなのか、入手困難な銘柄も。

その味はもちろん、ユニークな取り組みで栗焼酎が注目されるきっかけの一端を担ったのが、高知県四万十町にある酒蔵「無手無冠(むてむか)」。こちらの代表作「ダバダ火振」は、テレビドラマ化もされて一斉を風靡した小説「半沢直樹」シリーズの中で、主人公・半沢直樹が愛飲していた栗焼酎のモデルなのだそうです。

この酒蔵が地元の閉店した銀行の施設を譲り受け、「四万十川焼酎銀行」としてお酒の展示販売を行っているのですが、ウェブ上で限定品の栗焼酎を買ってそのまま口座に預けると、満期に利息としてプラスされた分の焼酎ももらえるという面白い仕組みです。

日本最後の清流・四万十川流域の栗から作られた「ダバダ火振」

日本最後の清流・四万十川流域の栗から作られた「ダバダ火振」

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「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」という酒造りの姿勢を社名にした、高知県四万十川沿いにある酒蔵。明治26年に創業し、有機肥料と紙マルチ(一面に敷いた紙に穴を開けて苗を植える栽培法)による無農薬栽培の米作りを推進していることでも知られています。

県内随一の栗の産地である四万十皮上流地域の郷土品として生まれた「ダバダ火振」は、地方の伝統や方言を由来に名付けられました。低温でゆっくりと蒸留させた、栗のやさしい甘味と香りが特徴的です。

株式会社無手無冠(むてむか)
https://www.mutemuka.com

やわらかな口当たりで、栗の甘味と香りが際立つ「古丹波」

やわらかな口当たりで、栗の甘味と香りが際立つ「古丹波」

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兵庫県丹波市に蔵を構える、創業1849年の老舗酒造場。160年以上続いている「米の発酵技術」を活用し、すべての世代をターゲットとした、新しいモノづくりに取り組んでいます。名産品でもある地元の栗を使用した本格栗焼酎「古丹波」は、俳人・高浜虚子が名付けた小鼓ブランドの定番の1本。清酒用の米麹と酵母を使った、一般的な焼酎とは異なる個性的な味わいで、仕上げに行われる低温ろ過製法により、一層、クリアで澄んだ香りに仕上げています。

西山酒造場
http://www.kotsuzumi.co.jp

人気が高まり、メジャーになりつつある栗焼酎の魅力をぜひ、飲んでみてください。

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