薩摩焼酎を飲むなら地元で定番人気の3銘柄から!
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薩摩焼酎ってどんなもの?
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「薩摩焼酎」とは、『原料は全て鹿児島県産のサツマイモと水、米麹または芋麹を使用して、鹿児島県内(名瀬市及び大島郡を除く)において造られ、本格焼酎ならではの単式蒸留器において蒸留し、容器詰めされたもの。《WTO(世界貿易機関)の保護産地指定「薩摩焼酎」の地理的表示基準より》』となっており、フランスワインの「ボルドー」、ブランデーの「コニャック」、ウイスキーの「スコッチ」などと同様に、産地の持つ特別な品質や社会評価を国際的に保護すべきものと評価されている、サツマイモが主原料の本格焼酎のことです。
豪快な波しぶきをバックにしたラベルが特徴の「さつま白波」。仕込むのは、鰹節の産地としても有名な薩摩半島の南端にある枕崎市の薩摩酒造。地元産のサツマイモ・黄金千貫と国産米の米麹を原料に伝統的な単式蒸留で仕込んだ、まさに薩摩焼酎を代表する1本です。
また、さつま白波のテレビCMによって、それまで鹿児島特有の味わい方であった芋焼酎のお湯割りが、全国的に広まったともいわれています。お湯割りによって立ち昇る芋の香りと甘い風味、そしてどっしりとした味わいをじっくり堪能したいですね。
薩摩酒造
http://www.satsuma.co.jp/
フルーティーな香り「小鶴 黄麹」
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薩摩半島の西海岸に位置する日置市。この地に蒸留蔵をもつ「小正醸造」は創業明治16年(1883年)。つまり130年以上の歴史を誇る老舗蔵です。代表銘柄は、契約農家に依頼し丁寧に育てられた黄金千貫と白麹で仕込む「さつま小鶴」。同じ小鶴ブランドの「小鶴 黄麹」は、その名にある通り、主原料の黄金千貫+日本酒仕込みに用いる黄麹という組合せ。黄麹で仕込む焼酎はフルーティーで華やかな香りが特徴で、「小鶴 黄麹」も優しい芋の甘さと共に、華やかでフルーティーな香りがたのしめます。
その味と香りを際立たせるなら、やはりお湯割りがおすすめですが、水割りならではのキレ、ロックで生まれるとろみを味わうのもいいですね。
小正醸造
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蔵つき酵母が生む「蔵の神」
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
厳選されたサツマイモと名山・冠獄山(かんむりだけ)の伏流水で仕込んだ、芋の香りと甘み溢れる甘口タイプの本格芋焼酎。造るのは鹿児島県北西部に位置する薩摩川内市内にある、大正元年(1912)創業の山元酒造。
長年、焼酎造りを行っている蔵には、蔵ごとに酵母が住み着き、それにより酒造りに影響を与える蔵の個性が生まれます。このような蔵付酵母を蔵人たちは「蔵の神」と呼び、大切にしているそうです。
山元酒造の芋焼酎「蔵の神」はこの蔵付酵母を採取し、培養した自家製の酵母を使用。お湯割り、ロック、水割り、さらに炭酸割りなどいろんな飲み方でも、その豊かな香り、良い口当たりが楽しめます。
山元酒造
http://www.satsuma-godai.co.jp/
やっぱりお湯割りが定番人気。薩摩焼酎を飲むときは、地元の人と同じお湯割りで飲んでみたいですね。