限定感も人気の秘密! クラフトウイスキー名鑑

限定感も人気の秘密! クラフトウイスキー名鑑

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日本のクラフトウイスキーの評価

Sergiy Palamarchuk/ Shutterstock.com

近年、ジャパニーズウイスキーの評価が世界的に高まっています。とくにここ5年ほどの国際的なコンペティションでの受賞歴には目を見張るものがあり、毎年のように数多くの銘柄がさまざまな賞を受賞。世界のウイスキー市場においてジャパニーズウイスキーの存在感が一気に増しています。

サントリーやニッカウヰスキーなどの巨大メーカーはもちろんですが、ベンチャーウイスキーの「イチローズモルト」や本坊酒造の「マルス」など、世界的にはまだ名の知られていないクラフトウイスキーと表現したい1本も次々に受賞するなど、メーカーの知名度とは無関係で高い評価を得ているのです。

とくにジャパニーズウイスキーに注目しているのは、ウイスキーを飲みなれた欧米人。研究熱心で勤勉な日本人らしい職人気質からうまれる独自の味わいは、本場で鍛えられた肥えた味覚・嗅覚をも大いに刺激しているようです。

焼酎造りから始まった「本坊酒造」のウイスキー

CHEN MIN CHUN/ Shutterstock.com

日本のクラフトウイスキーの代表格といえるメーカーが本坊酒造。もともと1872年に鹿児島で創業した老舗酒造メーカーで、本格焼酎、ワイン、ウイスキー、ブランデーなど、多様な酒を扱う総合酒造メーカーです。

1949年にウイスキー製造免許を取得し製造を開始後、山梨工場を経て1985年に長野県に「信州マルス蒸留所」を新設。この蒸留所はジャパニーズウイスキーの礎を築いた竹鶴政孝氏の摂津酒造時代の上司、岩井喜一郎が指揮して作られたもの。

岩井氏が竹鶴氏のスコットランド行きを後押しし、報告書「竹鶴ノート」を提出させていた人物で、同社を退社後に教壇を経て本坊酒造の顧問に就任しました。信州マルス蒸留所の形状は、この竹鶴ノートを参考にしている部分も多く、竹鶴氏がジャパニーズウイスキーに広く影響を与えている存在であることがここでもよくわかります。

この信州マルス蒸留所で作られる代表的な銘柄が「駒ヶ岳」シリーズ。南アルプスの自然環境を味方に付けたウイスキーは土地に根差したクラフトウイスキーならではの個性にあふれ、ウイスキー愛好者たちも一目置く存在。1992年以降ウイスキーの蒸溜を休止していましたが、2011年に再開。2013年にはワールド・ウイスキー・アワードのワールド・ベスト・ブレンデッドモルトを受賞し、今後のさらなる飛躍が期待されています。

東北で唯一のウイスキーを造る「笹の川酒造」

Tupungato/ Shutterstock.com

1765年創業の老舗酒造メーカー「笹の川酒造」がつくるウイスキーも近年、再度、脚光を浴びている銘柄のひとつ。同社は戦後まもない1946年にウイスキー製造免許を取得し、1980年代には「チェリーウイスキー」が大ヒット。1980年代のウイスキーブームをサントリー、ニッカ、オーシャン、本坊酒造、東亜酒造とともに支えました。

1980年代後半からワインなどに押されてウイスキー人気が低迷し、一時、原酒の蒸留を停止。しかしながら近年のウイスキー人気の高まりを受け、創業250周年の2015年にピュアモルト「山桜15年」やブレンデッドウイスキー「山桜 黒ラベル」を発売。また、2016年には笹の川安積蒸留所を新設稼働させるなど、積極的にウイスキー市場に再登板し、クラフトウイスキー市場をにぎわせています。

世界から注目を浴びているジャパニーズウイスキーは、代表的な大手蒸留所以外にも素晴らしい味わいのウイスキーがたくさんあります。ぜひ、手にとってみてください。

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