ウイスキーのソーダ割りだけじゃない!ハイボールのひみつ
- 更新日:
ハイボールはどんな飲み方?
TVコマーシャルなどの影響もあってか、ここ数年、幅広い世代にウイスキーをソーダで割って飲む「ハイボール」が浸透してきています。そんな時代の流れもあって、ハイボール=ウイスキーのソーダ割りと思っている方も多いのではないでしょうか?
でもじつは本来、ハイボールとはアルコールをノンアルコール飲料で割った飲み物全般を指す言葉。必ずしもウイスキーのソーダ割りだけを指すわけではありません。実際、ハイボールを頼むと焼酎のソーダ割りが出てくる店も存在しますよね。
また、ウイスキーを割るノンアルコール飲料も炭酸水だけとは限らず、トニックウォーターやジンジャーエールなどさまざまなノンアルコール飲料が使われていますし、氷を入れる場合とそうでない場合もあります。
とはいえ、現代においてハイボールの主流はウイスキーのソーダ割りであることは間違いなく、アルコール度数の高いウイスキーをビール感覚でグイっと飲みたいときや、お酒に弱い人でも手軽にウイスキーをたのしみたいというときにうってつけの飲み方であることは間違いありません。
おいしいハイボールの作り方
Nishihama/ Shutterstock.com
ハイボールの最大の魅力は、なんといってもその爽快な飲み口。乾杯時や風呂上りの一杯など、喉の渇きを癒やすときの最適な飲み方といえるでしょう。
おいしいハイボールを作る3大ポイントは、比率、グラスの冷やし方、炭酸水の扱い方。まずは比率。ウイスキー1に対して炭酸水4(アルコール度数40度のウイスキーだと約8度のハイボールに)。冷やし方は氷が解けて想定以上にウイスキーが薄まったり、炭酸のシュワシュワ感を損なわないよう、あらかじめグラスを冷蔵庫で冷やしておく、または最初にグラスに氷を入れてよくステアし、グラスを冷やし、溶けた氷の水分は捨てること。その後にグラスにウイスキーを注ぎ、更にステアしてウイスキーと氷を馴染ませます。
ここまでがおいしいハイボールを作る大事な工程で、氷が解けにくくなりキリッとした味わいを作ることにつながります。ウイスキーとグラスがしっかり冷えた後に、よく冷やした炭酸水をゆっくりと注ぎます。このとき泡立つように勢いよく注ぐと、飲む前に炭酸が抜けてしまっては爽快な飲み口が損なわれてしまいます。
ソーダを注いだ後は、マドラーなどでサッとひとまぜしたら出来上がり。このときもグルグル勢いよくかきまぜないことが重要。これも、炭酸の爽快感を保つためのひと工夫です。
ハイボールにおすすめの銘柄
Lerner Vadim/ Shutterstock.com
ハイボールは基本的に、爽快感を求める方やウイスキー初心者向けの手軽な飲み方になると思いますので、クセのないライトなウイスキーが向いているといえるでしょう。
たとえば、昨今のハイボールブームの火付け役である「サントリー 角瓶」。どこでも手に入る手軽さ、甘味を感じるやさしい口当たり、手頃な価格などを含め、普段使いのハイボール用ウイスキーの代表格です。同じジャパニーズウイスキーなら、「ブラックニッカ各種」もオススメ。お値段もこなれていて、あまりクセのないバランスの良さが特長。それぞれの個性を活かした味わいのハイボールがたのしめます。
海外のウイスキーなら、クセのないカナディアンウイスキーの代表「カナディアンクラブ」。強い個性はありませんが、ウイスキー初心者にも飲みやすい銘柄です。
ウイスキーを飲み慣れている方なら、ラフロイグなどピートの効いたスコッチももちろんアリ。ウイスキーとの付き合い年数、好み、飲むシーンによって好みの銘柄を探してみてはいかがでしょうか?
上級者に試して欲しいのが氷を使わないハイボール。しっかり冷やしたグラス、ウイスキー、ソーダを用意。ウイスキーにそっとソーダを注ぎ入れたハイボールは、氷で薄まることがなく味わいも変わりません。ぜひ、飲んでみてください。