ビール大国中国のビール事情を紐解く

ビール大国中国のビール事情を紐解く

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中国の三大ビール

アジア各国では、日本も含めスッキリした味わいが好まれ、ピルスナータイプのラガービールが人気。中国でもビアスタイルはピルスナーが主流です。

ところで、中国はビールの生産量が世界第1位なのを知っていますか(キリンビール大学より)? 驚くことに、ビール大国ドイツやアメリカよりも、ビール生産量は多いのです。

中国のビールといえば、緑色の瓶が印象的な青島ビールを思い浮かべる人が多いでしょう。でも、中国にはほかにも大手ビール会社があります。青島ビールとともに、中国の三大ビールと呼ばれている醸造所を紹介します。

ひとつは燕京ビールです。北京を拠点とするビール会社で、北京ではシェアが高く地元の人に人気があります。もうひとつは、珠江ビール。1985年創業、広州市にある醸造所です。どちらのビールも中国国内だけでなくアメリカやフランス、オーストラリアなどに輸出されています。

三大ビール以外で中国国内でも人気の華潤雪花ビール は、じつは販売量世界一のブランド(2015年)で中国の中でも別格です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、中国市場でも青島ビールよりシェアが高い醸造所です。

クラフトビール造りも盛ん

クラフトビール造りも盛ん

Iakov Kalinin/ Shutterstock.com

ビール生産量が世界1位の中国には、マイクロブルワリーもたくさんあり、その数は400社以上にのぼります。各省、各地方でそれぞれ愛されている地ビール、クラフトビールが数多く存在します。

近年、上海のような駐在員や流行に敏感な人々のいるエリアでは、大手醸造所のビールよりも味わいに特徴のあるクラフトビールが好まれる傾向にあります。飲みやすいラガービールに飽きたビール好きや好奇心旺盛な人々が、様々な味を求めた結果といえます。

上海だけでなく、これから中国全土でクラフトビールの人気の波がやってくることでしょう。

やっぱり青島ビール

やっぱり青島ビール

monticello/ Shutterstock.com

日本で中国ビールを飲むとなると、やっぱり青島ビール!を思い浮かべる人が多いでしょう。

1903年山東省青島で醸造が始まった青島ビールは、中国で最も古い醸造所のひとつです。青島は1903年にドイツの租借地となり租借地経営の一環としてビールの醸造が行われました。当時は、設備も原材料もドイツから直輸入して、ピルスナーなどを生産していたそう。青島ビールのルーツは、本場ドイツからきていたのですね。

青島ビールはホップと麦芽の香りがほどよく口当たりが爽やかなビールですが、ビールを飲み慣れた人には少しパンチが足りない、と思うかもしれません。でも、スパイスや唐辛子のきいた濃厚な味の中国料理には、ベストマッチなので、ぜひその組み合わせで試してみてください。

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