「アイラ・ミスト」は「ラフロイグ」をキーモルトにしたスモーキーなブレンデッドスコッチウイスキー!

「アイラ・ミスト」は「ラフロイグ」をキーモルトにしたスモーキーなブレンデッドスコッチウイスキー!
出典 : ユニオンリカーズ株式会社サイト

「アイラ・ミスト(アイラミスト/ISLAY MIST)」は、「アイラモルトの王」と称される「ラフロイグ」をキーモルトにしたブレンデッドスコッチウイスキー。アイラモルト特有のスモーキーな風味が魅力で、世界中で愛されています。今回は「アイラ・ミスト」の特徴や種類、味、おすすめの飲み方を紹介します。

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プライベートブランドとして誕生した「アイラ・ミスト」。「アイラ島の霧」と名づけられた「アイラ・ミスト」の魅力を深掘りします。

「アイラ・ミスト」とは?

アイラ・ミストとは

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「アイラ・ミスト」は、アイラモルトの「ラフロイグ」をキーモルトにしたブレンデッドスコッチウイスキーです。

「アイラの霧」と名づけられた「アイラ・ミスト」は、当初はプライベートブランドとして造られたウイスキーでした。その後商品化され、一般に流通するようになりました。現在ブランドは、グラスゴーのボトラーズ、マクダフ・インターナショナルが所有しています。

「アイラ・ミスト」は「ラフロイグ」をキーモルトにしたブレンデッドスコッチ

「アイラ・ミスト(ISLAY MIST)」は、スコットランドのアイラ島産のブレンデッドスコッチウイスキー。「アイラモルトの王」と讃えられるシングルモルトウイスキー「ラフロイグ(LAPHROAIG)」をキーモルトに、スコットランド産のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして造られています。

アイラモルト特有のピート(泥炭)によるスモーキーな風味を持ちながら、ブレンデッドウイスキーならではのバランスのよい味わいが魅力で、世界中のウイスキー愛飲家に支持されています。

ブランド名の「アイラ・ミスト」は、「アイラ島の霧(アイラの海霧)」を意味します。スコットランドは西岸海洋性気候の影響を受け、緯度のわりに温暖で、かつ1年を通じて雨が降りやすく湿潤です。とくに、アイラ島が属する西部は降水量が多く、冬に霧が発生しやすい環境にあります。「アイラ島の霧」と名づけられた「アイラ・ミスト」は、こうしたアイラの環境を連想させる魅力的なウイスキーブランドとなっています。

ちなみに、ボトルラベルや外箱には、アイラ島の有名な大紋章「グレートシール」のロゴがあしらわれています。円の中央には「ナイベイグ」と呼ばれる船に乗った4人の男たちが描かれていますが、これはアイラの男たちを象徴しています。

アイラの大紋章グレートシール

出典:ユニオンリカーズ株式会社サイト

「アイラ・ミスト」は来客用として誕生

「アイラ・ミスト」はもともと、プライベートブランドとして誕生しました。1922年、アイラ島の領主であるマーガデイル卿(マルガデイル卿)が、息子の21歳の誕生日を祝うパーティーを開く際、来客用に特別に造らせたのが「アイラ・ミスト」の始まりです。

当初は「ラフロイグ」でもてなすことを考えていましたが、アイラモルトの強烈な個性に慣れていないゲストに向けて、風味を穏やかにしたブレンデッドを造ることにしました。それを引き受けたのが、当時のラフロイグ蒸溜所のオーナーだったイアン・ハンター氏でした。

ハンター氏は「ラフロイグ」をキーモルトに、「グレンリベット」などのスペイサイドモルトやグレーンウイスキーをブレンドして、いくつか試作品を製造しました。そのなかで、マーガデイル卿が「アイラ島の霧のようだ」と評したウイスキーは「アイラ・ミスト」と名づけられ、長らくプライベートブランドとして親しまれていましたが、のちに商品化され一般にも流通するようになりました。

なお、現在は「ラフロイグ」をキーモルトに、複数のハイランドモルトがブレンドされているといわれています。

アイラ島の海霧

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「アイラ・ミスト」はグラスゴーのメーカーが製造

「アイラ・ミスト」は現在、スコットランドのローランド地方グラスゴーに本拠を置く、ボトラーズのマクダフ・インターナショナルが製造しています。同社はウイスキーのブレンドやボトリングを行う会社で、「アイラ・ミスト」を筆頭に高品質なブレンデッドウイスキーをリリースしています。

「アイラ・ミスト」の香りや味わいと評価

アイラ・ミストの香りや味わいと評価

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「アイラ・ミスト」は、アイラモルトのピート香やスモーク香、潮味と、スペイサイドモルトのスムーズで甘い風味が融合した、ブレンデッドウイスキーです。バランスがよく飲みやすい味わいで、アイラモルトの入門編としてもおすすめできます。

3,000円台からと手ごろな価格でコスパがよいのが魅力といわれますが、世界的なウイスキーの品評会で受賞歴のあるボトルもあり、その味わいはお墨つき。たとえば、2020年に「10年」「12年」、2022年に「8年」「オリジナル・ピーテッド」が、世界的な酒類コンペティション「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」で金賞を受賞していて、ウイスキーのプロに高く評価されています。

「アイラ・ミスト」の種類

「アイラ・ミスト」のおもな種類と特徴を紹介します。

「アイラ・ミスト8年」|ピート香のなかにナッツやペッパーが香る

アイラ・ミスト8年

出典:ユニオンリカーズ株式会社サイト

「アイラ・ミスト」のメイン・スコッチ。終売した「アイラ・ミスト デラックス」と同じブレンドの8年熟成の原酒が使われています。元来のピート香に加え、ローストしたナッツやペッパーのニュアンスがあり、スモーキーで飲みやすく仕上げられています。

「アイラ・ミスト オリジナル・ピーテッド」|海藻や穀物の香り、ライトなピート香

アイラミストオリジナルピーテッド

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「アイラ・ミスト」のベーシック・スコッチが、「アイラ・ミスト オリジナル・ピーテッド」。5年熟成の原酒がブレンドされていて、海藻や穀物の香り、スッキリしたライトなピート香、フィニッシュに柑橘系やスモーキーな香りをたのしめます。

以前は、「アイラ・ミスト デラックス」としてリリースされていましたが、リニューアルと同時に名称とデザインが一新されました。

アイラ・ミスト ダブル・ピーテッド

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「アイラ・ミスト ダブル・ピーテッド」は、その名のとおり、スタンダードな「オリジナル・ピーテッド」の2倍のスモーキーさを持つブレンデッドウイスキー。大胆な煙草を連想させる香りと、複雑な味わいが特徴です。ピート香に加えて洋ナシや青リンゴのニュアンスがあり、塩キャラメルやバニラのニュアンスが続きます。複雑な後味が長く続き、かすかな甘味も感じられます。

「アイラ・ミスト」のおすすめの飲み方

アイラ・ミストのおすすめの飲み方

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アイラモルトを飲みやすく仕上げた「アイラ・ミスト」は、比較的ライトな味わいなので、ストレートやロックで飲むのがイチオシです。ストレートに少量の水を加えて、香りや味の変化をたのしむのもおすすめ。

「アイラ・ミスト 8年」は、アイラとスペイサイドの風味が顔を覗かせる1本で、ストレートや少量の加水で飲むのにぴったり。「アイラ・ミスト オリジナル・ピーテッド」は、スモーキーさは比較的強めですが初心者でも挑戦しやすいので、アイラモルトの入門編として、ストレートやロックでアイラモルト由来のスモーキーな風味を確かめてみてはいかがでしょう。

よりマイルドにたのしみたいなら、お好みでハイボールや水割りを試すのもあり。炭酸水やミネラルウォーターで割ることで、さらに飲みやすくなります。

「アイラ・ミスト ダブル・ピーテッド」は、飲みごたえのあるストレートや、スモーキーな香りが際立つロック、食中酒に最適なハイボールなどさまざまな飲み方を満喫できます。肉料理や海鮮料理などとの相性がよいので、お好きなおつまみとペアリングするのもたのしいですよ。

アイラモルトの「ラフロイグ」をキーモルトにしたブレンデッドスコッチウイスキー「アイラ・ミスト」は、スモーキーな風味と飲みやすさが魅力です。世界的にも評価が高いウイスキーなので、ストレートやロックなどで、ぜひ一度味わってみてくださいね。

国内販売元:ユニオンリカーズ株式会社
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