ウイスキーに使う氷もこだわる!冷蔵庫で作る氷と市販の氷の違いとは
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水割りの水を侮るな!
ウイスキーは、仕込み水の種類によって味が変わります。そのことからもわかるように、水割りを作るときも使う水によって味わいが変化します。
通の方はウイスキーの仕込み水で割ることを推奨することもありますが、実際には仕込み水はそう簡単に手に入るものではありません。そこで現実的な方法としておすすめするのは、ウイスキーの生産地の天然水を使う方法です。たとえば、白州蒸溜所のウイスキーならば南アルプスの天然水で割る、という具合です。もしそこまでこだわるのも難しい場合には、軟水仕込みのウイスキーならば硬度の低い軟水で割るなど、仕込み水の水質に近い水を使うことをおすすめします。そうすることでそのウイスキーが持つ個性を活かすことができるのです。
「エビアン」「コントレックス」などの硬水と「南アルプスの天然水」などの軟水と、同じウイスキーで2種類の水割りの飲み比べをすると、びっくりするほど味わいが変わりますよ。
氷の解け具合もおいしさのひとつ
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オンザロックはもちろんのこと、水割りやハイボールのときにも、使う氷にこだわりたいものです。基本的にどの飲み方の場合でも自宅の冷蔵庫で作る氷ではなく、市販の氷を使うことをおすすめします。というのも、市販されている氷は密度が高く溶けにくく、作ったときの味わいをキープしやすいのです。
また、オンザロックの場合はバーで使われるような丸い氷を使うとより雰囲気が出るでしょう。丸い氷は単に見た目が美しいだけではなく、四角い氷に比べて表面積が少ないため溶けにくく、ゆっくりとオンザロックを楽しむことができます。
最近は丸い氷を自宅で作ることができる製氷皿も市販されているので、そんな新しいツールも活用してみるのもいいでしょう。
水割りのおいしい作り方
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まず、お好みのウイスキー、氷、ミネラルウォーター、グラス、マドラーを用意します。ミネラルウォーターはウイスキーの生産地に合わせた硬度がベストですが、なければ軟水が無難です。グラスはあらかじめ冷やしておくと氷が溶けにくく、無駄に薄まることはなくなります。氷は前述のように極力、市販の氷を用意しましょう。
準備が整ったら、まずはグラスに氷をなみなみ入れてグラスを冷やします。続いて、そこにウイスキーを注ぎます。ウイスキーを入れたらマドラーで十分にかきまぜ、ウイスキーをしっかり冷やします。この工程はおいしい水割りの肝ともいえる大切なプロセス。ウイスキーが冷える前に水を加えてしまうと香りや味わいがぼんやりしてしまうので要注意です。
しっかりウイスキーが冷えたところで、ミネラルウォーターを注ぎます。一般的な割合としては、ウイスキー1に対してミネラルウォーターは2~2.5が望ましいと言われていますが、そこはお好みで調整するのも良いでしょう。後は水を加えてマドラーで混ぜたら完成です。