日本酒の炭酸水割り“日本酒ハイボール”は、清涼感のある爽やかな味わいが暑い夏にピッタリ!
暑い夏の日本酒の美味しい飲み方として、日本酒を炭酸水で割った“日本酒ハイボール”が注目されています。よく冷やした日本酒と炭酸水をグラスに注ぐと、キラキラした気泡が立ち上り涼しげな見た目に。日本酒ハイボール未体験の方は、この機会にチャレンジしてみませんか。
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暑い夏にピッタリな日本酒ハイボールとは
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日本酒ハイボールはどんなお酒?
暑い夏の時期の食事は、一般的に、こってりした濃い味わいのものよりも、軽やかでさっぱりしたものが好まれますよね。
それと同様に、夏の時期の「日本酒」はなんとなく重たく感じてしまい、飲むことをためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
日本酒は、さまざまな温度で美味しく飲めるお酒として知られていますが、暑い夏におすすめする日本酒の飲み方のひとつは「冷酒」です。冷蔵庫などで冷やした、夏に飲む「冷酒」は清涼感があり飲みやすく、ついつい量が進んでしまいますね。
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もう一つ、夏におすすめの日本酒の飲み方が日本酒を炭酸水で割った“日本酒ハイボール”です。
夏のおすすめとして先にお伝えした「冷酒」は、日本酒そのものを冷やして飲むため、アルコール度数も元々の日本酒のアルコール度数と変わらず、15度前後とやや高めです。
一方、日本酒ハイボールは、日本酒を炭酸水で割るため、アルコール度数15度の日本酒を1対1で割った場合のアルコール度数は7.5度に下がり、身体への負担も低減されます。
日本酒に加える炭酸水の量も、飲み手側の好みで調整できるのもうれしいところです。
日本酒ハイボールはシュワシュワした涼しげな見た目と、口に含んだ際に冷たくて爽やかな清涼感を感じることができるので、夏にピッタリなお酒としておすすめします。
日本酒ハイボールを美味しく飲むために
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日本酒ハイボールに向く日本酒のスタイルは??
日本酒には、さまざまなタイプがありますが、どのようなタイプの日本酒が日本酒ハイボールに向くのでしょう?
日本酒ハイボールは、日本酒を炭酸水で割って飲むことを考えると
・味わいがしっかりしている日本酒
・香りが立っている日本酒
・アルコール度数が高めな日本酒
・酸味や甘味が感じられる日本酒
などが、日本酒に炭酸水を入れて割った時に、日本酒の味わいを残しつつ美味しく感じられる日本酒ハイボールになると考えられます。
日本酒ハイボールの基本レシピ
幅広い世代に人気のあるウイスキーハイボールの基本的なレシピは、ウイスキー1に対して炭酸水3~4といわれています。日本酒ハイボールの場合は、ベースになる日本酒のアルコール度数がウイスキーより低いため、日本酒1対炭酸水1が一つの目安になるのではないかと思います。
お酒に弱い方は、味を見ながらもう少し炭酸水の量を増やしてみてください。
日本酒も炭酸水もよく冷やして作るのが、日本酒ハイボールを美味しく作るコツです。
■日本酒ハイボールに、氷は入れる、入れない?
グラスに氷を入れたほうがハイボールらしい雰囲気になりますが、飲んでいるうちに氷が溶けて、ハイボールの味わいが薄まってしまう可能性もあります。
氷を入れない場合には、冷たいうちに飲み切れるよう、小ぶりのグラスで、適量のハイボールを作ると良いと思います。
*氷を入れる場合には、冷蔵庫で作った氷より溶けにくい、小売店などで市販されている氷を使用してみてください。
日本酒のタイプ別に日本酒ハイボールを体験してみました
日本酒ハイボール試飲体験会にエントリーした日本酒7種類
日本酒ハイボールを体験してもらおうと、お酒に興味がある方々に集まっていただき、さまざまなタイプの日本酒ハイボールを試飲体験してもらいました。
日本酒の炭酸水割り“日本酒ハイボール”の試飲体験会の様子
今回、日本酒のタイプを4つのグループに分けて日本酒ハイボールを試飲体験
4つのグループ分けは
・グループ1 フルーティーなタイプのお酒 3種類
・グループ2 純米酒 2種類
・グループ3 熟成酒 1種類
・グループ4 にごり酒 1種類
合計7種類の日本酒で日本酒ハイボールを体験しました。
以下に試飲体験会に参加した方々のコメントなどを整理・掲載しましたので、日本酒ハイボールを作る・飲む際の参考にしてみてください。
グループ1 日本酒のタイプ:フルーティーなタイプのお酒
試飲体験した3種類のフルーティーなタイプのお酒は、「キウイ由来酵母のお酒」「長野R酵母のお酒」「ワイン酵母のお酒」の3種類です。
3種類の、元々の日本酒の味わいは、フルーティーな香りと甘味を感じる味わいが特徴のお酒です。
3種類を炭酸水割りで試飲した感想として多かったのが
“フルーティーな味なのでとても飲みやすい”
“爽やかでスッキリした味わい。夏に飲みたい”
というものでした。
フルーティーなタイプのお酒の炭酸水割りは、お酒が飲める方であればどなたでも飲みやすく、夏におすすめの日本酒ハイボールとして飲んでいただけるのではないかと思います。
日本酒ハイボールで試飲体験した日本酒の概要
★キウイ由来酵母のお酒
▶白瀧酒造(しらたき):キウイ由来酵母 by Jozen 純米
アルコール度数8~9度、精米歩合60%、日本酒度-70、酸度2.4、アミノ酸度1.1
720ml 希望小売価格1,343円(税抜)
白瀧酒造ホームページ
URL:https://www.jozen.co.jp/top/byjozen.asp
★長野R酵母のお酒
▶遠藤酒造場:渓流 高リンゴ酸 純米吟醸 原酒
アルコール度数13度、精米歩合59%、日本酒度―12、酸度3.0、アミノ酸度0.9
300ml 希望小売価格600円(税抜)
遠藤酒造場ホームページ
URL:https://www.keiryu.jp/
★ワイン酵母のお酒
▶白龍酒造(はくりゅう):白龍 ワイン酵母仕込み 純米大吟醸
アルコール度数12度、精米歩合50%、日本酒度―20、酸度2.0
720ml 希望小売価格1,800円(税抜)
白龍酒造(新潟県)ホームページ
URL:https://hakuryu-sake.com/
グループ2 日本酒のタイプ:純米酒
今回、試飲体験した日本酒4タイプの中では、私たちがイメージする日本酒らしい日本酒のタイプです。純米酒なので米の旨みが感じられるふくよかな味わいを持っています。
日本酒ハイボールにした場合、日本酒らしい味わいが下地にありつつ、炭酸水が加わることで爽やかな印象になり、より飲みやすくなりました。
試飲体験会のコメントを整理すると、炭酸水は強炭酸が好ましく、日本酒、炭酸水ともに良く冷やして、日本酒や炭酸水の量はお好みで調整するのが良いのでは、ということでした。
日本酒ハイボールで試飲体験した日本酒の概要
▶あさ開(あさびらき):あさ開 純米酒 黄ラベル
アルコール度数14度、精米歩合55%、日本酒度-0.4、酸度1.21、アミノ酸度1.32
720ml 希望小売価格1,200円(税抜)
あさ開ホームページ
URL:https://www.asabiraki-net.jp/
▶皇国晴酒造(みくにはれ):幻の瀧 名水乃蔵 特別純米酒
アルコール度数15度、精米歩合60%、日本酒度+3、酸度1.7
720ml 希望小売価格1,200円(税抜)
皇国晴酒造ホームページ
URL:http://www.mabotaki.co.jp/?lang=ja
グループ3 日本酒のタイプ:熟成酒
今回試飲体験した熟成酒は、“麒麟 本醸造 濃熟オールド”。
このお酒は、なんと製造後、18年ものあいだ熟成させた本醸造酒。
このお酒そのものの味わいは、長期間の熟成を経た熟成香と落ち着いてこなれた味わいがたのしめる日本酒です。製造元の新潟の下越酒造では、この熟成酒の炭酸割りを「熟成パンチ」と名付けてPRしています。
試飲体験会では、熟成酒の炭酸水割りは、日本酒好きな方には新しい味わい方として好評でした。一方、日本酒を飲みなれていない方には、“熟成”した日本酒の特徴的な味わいに少し抵抗があったようです。
炭酸水割りにした状態で熟成感もたのしむには、熟成酒対炭酸水を1対1ではなく、熟成酒を多めに注いだほうが良いと思います。
日本酒ハイボールで試飲体験した日本酒の概要
▶下越酒造(かえつ):麒麟 本醸造 濃熟オールド
アルコール度数16度、精米歩合70%、日本酒度―9、酸度1.5、アミノ酸度 ―
720ml 希望小売価格 2,000円(税抜)
下越酒造ホームページ
URL:https://www.sake-kirin.com/
グループ4 日本酒のタイプ:にごり酒
今回、試飲体験したにごり酒は、もろみを粗ごししたトロトロタイプのにごり酒。
このにごり酒そのものの味わいは、他の日本酒では体験できないクリーミー感と、ほのかな甘味を伴った米の旨みを感じることができます。
炭酸水割りで試飲体験した感想は、
・元々濃いにごり酒なので、炭酸水で割ってもお酒そのものの味わいは損なわず、スイスイ飲めるようになる
・活性にごり酒のようで美味しい
というコメントがありました。
また、炭酸で割らずに、そのまま飲んだ方が本来の味がたのしめるから好き、というにごり酒ファンのコメントも複数ありました。
ワイン酵母のお酒のワインのような香りに興味津々の試飲体験会参加者
日本酒ハイボールで試飲体験した日本酒の概要
▶三輪酒造(みわ):白川郷 純米にごり酒
アルコール度数14~15度、精米歩合70%、日本酒度―25、酸度2.0、アミノ酸度1.8
容量:720ml 希望小売価格1,200円(税抜)
三輪酒造ホームページ
URL:https://miwashuzo.co.jp/
日本酒のトニックウォーター割りも体験?
試飲体験会では、トニックウォーターも用意して、日本酒のトニックウォーター割りも試飲体験しました。
トニックウォーターは、それ自体に甘味とフルーツやハーブのような香りや味わいがあるため、炭酸と同様の分量でトニックウォーターを注ぐと、日本酒の味わいよりトニックウォーターの味わいが勝ってしまい、試飲したメンバーからは“ジュースのようだ”とのコメントが多数でました。
トニックウォーターを使用する場合は、加える量を少なめにして、香りづけ程度にした方が良いのではという意見でまとまりました。
こちらもおすすめ! 日本酒ハイボールに合う日本酒をご紹介
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前項で、さまざまなタイプの日本酒で作る日本酒ハイボールをご紹介しましたが、他にもおすすめの日本酒銘柄があるのでご紹介します。
4品ともに純米酒です。
秋田県の小玉醸造(こだまじょうぞう)
太平山 生酛純米 白神山水仕込み(たいへいざん きもとじゅんまい しらかみさんすいじこみ)
URL:https://shop.kodamajozo.jp/products/detail.php?product_id=3596
小玉醸造は、1879年に現在の秋田県潟上市で創業。当初は醤油・味噌の醸造元として事業
開始。酒造業は1923年に着手。
太平山 生酛純米 白神山水仕込みは、精米歩合59%の秋田県産美山錦を使用。超軟水での仕込みのため口当たりすっきりでキレの良い味わい
静岡県の三和酒造(さんわしゅぞう)
臥龍梅 純米大吟醸 開壜十里香 愛山 袋吊り(がりゅうばい じゅんまいだいぎんんじょう かいびんじゅうりにかおる あいやま ふくろつり)
URL: https://garyubai.theshop.jp/items/28059415
三和酒造は、現在の静岡県静岡市清水区に1686年に創業。
臥龍梅 純米大吟醸 開壜十里香 愛山 袋吊りは、希少米、兵庫県産愛山を45%精米で用い、袋吊りで上槽することで雑味の少ない繊細な味わいに。口に含んだ瞬間、口中全体になめらかできれいな吟醸香が広がるお酒
石川県の福光屋(ふくみつや)
加賀鳶 極寒純米 辛口(かがとび ごっかんじゅんまい からくち)
URL:https://shop.fukumitsuya.com/products/3347
福光屋は、安永の時代に1625年創業の酒蔵を購入したことからスタート。
現在、石川県金沢市にある酒蔵
加賀鳶 極寒純米 辛口は、厳冬の時期に低温発酵で仕上げた純米酒。米の旨みが広がる軽快でキレの良い辛口酒
新潟県の高野酒造(たかのしゅぞう)
越路吹雪 純米酒70(こしじふぶき じゅんまいしゅ70)
URL:https://www.takano-shuzo.co.jp/shohin.html
高野酒造は、1899年に旧新潟県西蒲原郡木戸の地にて創業
越路吹雪 純米酒70は、新潟県産米を精米歩合70%で醸した純米酒。まろやかでキレの良い味わいが特長
日本酒ハイボールは、シンプルな日本酒カクテルの一つですが、これをきっかけとして、家庭で手軽に造れるその他の日本酒カクテルに挑戦してみるのも、お酒を飲むたのしさが広がると思います。爽やかな味わいで食中酒としてもたのしめる日本酒ハイボールは、夏場だけでなく1年中たのしむことができるお酒ですので、日常使いのお酒のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
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