日本酒カクテルでおいしく気軽に日本酒を味わおう! 初心者にもおすすめのレシピを紹介

日本酒カクテルでおいしく気軽に日本酒を味わおう! 初心者にもおすすめのレシピを紹介
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日本酒カクテルとは、日本酒をベースにしたカクテルのこと。日本酒は割り材を加えずそのまま飲む印象がありますが、ノンアルコール飲料や柑橘類などを加えてもおいしく味わえます。ここでは、日本酒がカクテルに適している理由に触れつつ、おすすめの日本酒カクテルを紹介します。

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日本酒のカクテルというと、日本酒初心者やアルコールに強くない人が飲むイメージがあるかもしれませんが、海外では以前から親しまれている飲み方で、日本でも近年注目を集めています。

日本酒がカクテルのベースに適している理由

日本酒がカクテルのベースに適している理由

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日本酒は、水や炭酸などの割り材を加えずにそのまま飲む印象が強いかもしれませんが、実際は炭酸やトニックウォーターなどとも相性がよく、カクテルのベースにも適しています。その理由を具体的にみていきましょう。

日本酒のお米独特のふくよかな味わいは、さまざまな割り材と相性抜群

日本酒の原料は、日本人の主食でもあるお米。お米にはたくさんの魅力が詰まっていますが、特記すべきは、幅広いおかずと相性がよいことです。お米から造られた日本酒は、米独特のふくよかで素直な味わいから、食中酒としても親しまれています。

日本酒の種類にもよりますが、そのペアリングの対象は料理に限らず、ごはんと合わせて飲まれるお茶や、フルーツなどにも広げることができます。つまり、お茶類や柑橘系のジュースなどとも違和感なく合わせられるということです。

日本酒は透明度が高いので、フォトジェニックなカクテルに仕上がる

にごり酒などを除くと、多くの日本酒は透き通るような透明感を持っています。市販の氷や色のきれいなジュースやリキュールと合わせれば、見た目のきれいなカクテルに仕上がります。

日本酒は透明感のあるお酒

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日本酒はさまざまな温度帯で味わえる

日本酒は熱燗や冷やなど、さまざまな温度帯でたのしめるお酒。5〜55度と飲みごろの幅も広く、その温度帯は味わいごとに5度刻みで10段階に分けられています。

多様な温度帯でたのしめることからも、カクテルのベースに向いています。

日本酒は甘味と酸味のバランスがよい

カクテルを作るうえで重視したいのが、甘味と酸味のバランスですが、どちらの要素もほどよく備えた日本酒はカクテルに適したお酒といえるでしょう。

日本酒を使ったカクテルは世界的にみれば珍しいことから、誰も作ったことがないカクテルを生み出せるという可能性に着目しているバーテンダーもいるようです。

日本酒カクテルはアルコール度数が低めになることが多い

アルコール度数が低めのカクテル

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一般的な日本酒のアルコール度数は、13〜16度前後。原酒でも16〜20度程度で、酒税法上、アルコール度数が22度未満でないと日本酒(清酒)として販売できません。

ソーダやジュースなどのノンアルコール飲料を加えれば、アルコール度数はさらに低くなるので、日本酒ベースのカクテルは比較的アルコール度数が低めになります。なかにはアルコール度数の高い蒸溜酒やリキュールを加えてたのしむカクテルもありますが、ノンアルコール飲料と合わせるだけのシンプルなカクテルなら、お酒初心者でも安心して飲むことができそうです。

ちなみに、カクテルのベースとしておなじみのウォッカやジン、ラム酒、ウイスキー、ブランデーなどは、アルコール度数が40度前後のものが多く、またカクテルの一種であるチューハイのベースに使われる焼酎でも25〜35度程度と、日本酒に比べてアルコール度数が高めです。

初心者にもおすすめ!日本酒カクテルの材料・作り方と味わいを紹介

日本酒初心者やお酒を飲み慣れていない人でもたのしめるおすすめカクテルを紹介します。

サムライロック

サムライロック

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透明感のある日本酒にカットライムを加えるだけのシンプルなカクテル。ライム特有のキリッと引き締まった酸味が特徴で、見た目の清涼感と自宅でもかんたんに作れる手軽さから、人気を集めています。
使用する日本酒によって味わいが変わるので、お気に入りを探すのも一興でしょう。

アルコール度数は使用する日本酒よりやや低めに仕上がります。

<材料>
日本酒…45ミリリットル
カットライム…適量

<作り方>
氷を入れたロックグラスに日本酒を注ぎ、カットライムを搾って入れるだけ。軽くステアして完成です。
アルコール度数を調整したい人は、お好みで市販のライム果汁を加えてみてください。

サムライ

日本酒カクテル「サムライ」

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日本酒にライムとレモン、2種類の柑橘系果汁を加えたカクテル。さわやかな酸味とフルーティーな味わいが特徴です。
アルコール度数は10度程度。甘いカクテルが好きな人は、シュガーシロップを加えてみてはいかがでしょう。

<材料>
日本酒…60ミリリットル
ライムジュース…20ミリリットル
レモン果汁…1tsp.

<作り方>
氷と材料をシェイカーでシェイクし、カクテルグラスに注いで完成。

撫子(なでしこ)

日本酒カクテル「撫子」

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ピンク系の印象的な色が目を引く可憐な花「ナデシコ」や、日本女性の清楚な美しさを表現した言葉「大和撫子(やまとなでしこ)」を連想させるフォトジェニックなカクテル。グレナデンシロップの印象的な赤色に、卵白の色が加わり、美しい色合いに仕上がります。

アルコール度数は14度程度。シロップの甘味とレモンの酸味、卵白のまろやかさが加わった絶妙な甘酸っぱさをたのしんで。

<材料>
日本酒…60ミリリットル
レモンジュース…3tsp.
グレナデンシロップ…2tsp.
卵白…卵1/3個分
シュガーシロップ…1tsp.

<作り方>
シェイカーに材料と氷を入れ、卵白が混ざるまでシェイクます。カクテルグラスに注いだら完成です。

サケティーニ

日本酒カクテル「サケティーニ」

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「カクテルの王様」の異名で知られる「マティーニ」を日本風にアレンジしたのが「サケティーニ」。マティーニはジンとドライベルモットを合わせて作りますが、和製マティーニであるサケティーニは、ジンを日本酒に置き換えるレシピとドライベルモットの代わりに日本酒を用いるレシピの2パターンがあります。

ジンの代わりに日本酒を使ったサケティーニは、16度程度とアルコール度数が低めに仕上がることから、マティーニよりもまろやかな味わいに。一方、ドライベルモットを日本酒に置き換えたサケティーニは、36度程度とアルコール度数が高くなるため、ドライな味わいに仕上がります。

ここでは、主流とされるベルモットの代わりに日本酒を使うレシピを紹介します。

<材料>
ドライジン…60ミリリットル
日本酒…20ミリリットル
オリーブ…1個

<作り方>
ミキシンググラスに氷とドライジン、日本酒を注ぎ、バースプーンでかき混ぜたら、よく冷えたカクテルグラスに注ぎます。ピンに刺したオリーブを飾って完成です。

日本酒と「カルピス」のカクテル(カルピシュ)

日本酒カクテル「カルピシュ」

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SNSで話題となり、居酒屋のメニューとしても人気を集めているのが、日本酒と乳酸菌飲料「カルピス(R)」の原液を8:2の割合で合わせたカクテル。抜群の相性と、自宅でもかんたんに作れる手軽さから、「カルピシュ(カルピ酒)」の愛称で親しまれています。

日本酒の風味に「カルピス」独特のやさしい甘味とさわやかな酸味が加わると、とても飲みやすいカクテルになりますが、アルコール度数は12度前後あるので、飲みすぎないよう注意が必要です。

<材料>
日本酒…80ミリリットル
カルピス(希釈用)…20ミリリットル

<作り方>
氷を満たしたグラスに材料を注ぎ、軽くステアして完成。8:2の割合が基本ですが、お好みで調整してください。
※「カルピス」はアサヒ飲料(株)の登録商標です。

サキカシストニック

日本酒カクテル「サキカシストニック」

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アルコール度数が低めで甘酸っぱいカクテルが好きな人におすすめしたいのが、「サキカシストニック(サケカシストニック)」。日本酒とトニックウォーター、少量のカシスリキュールで作れる手軽さと、鮮やかな色合いが魅力です。アルコール度数は8度前後と低めなので、日本酒初心者でも安心してたのしめそうですね。

<材料>
日本酒…60ミリリットル
トニックウォーター…60ミリリットル
カシスリキュール…1tsp.

<作り方>
氷で満たしたタンブラーに日本酒とトニックウォーターを同量ずつ注ぎ、ティースプーン1杯分のカシスリキュールを加えます。軽くステアしたら、お好みでレモンスライスを飾って完成。

サキモヒート

日本酒カクテル「サキモヒート」

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カリブの海賊も愛飲したといわれるキューバ生まれの人気カクテル「モヒート」のベースのラム酒を日本酒に置き換えると、「サキモヒート」に変身。さわやかなのどごしとミントの個性的な香りが特徴で、リフレッシュしたいときにおすすめです。
アルコール度数は自在に調整できますが、日本酒と同量の炭酸水で作った場合は、8度弱の飲みやすいカクテルに仕上がります。

<材料>
日本酒…45ミリリットル
炭酸水…適量
シュガーシロップまたは砂糖…1tsp.
ライム…1/2個
ミントの葉…10〜15枚

<作り方>
タンブラーにミントの葉と炭酸水を入れ、バースプーンなどでミントをつぶします。その上にライムを搾って入れ、クラッシュドアイスをたっぷり加えて、最後に日本酒とシロップを注いでステアします。お好みでミントの葉を飾って完成。

ハイボールのように炭酸で割る、ジュースで割るだけでもおいしい日本酒カクテルに

炭酸やジュースで割るだけのかんたん日本酒カクテル

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日本酒は、お茶やソーダ、フルーツジュースなどのノンアルコール飲料で割るだけでもおいしく味わえます。日本酒が余ったときの使い道や、日本酒があまり得意でない人のたのしみ方として、押さえておくとよいでしょう。

以下は、分量にこだわらず、自宅で手軽に作れる日本酒カクテルの組み合わせの一例です。

◇日本酒×トマトジュース(レッドサン)
◇日本酒×ソーダ(サキハイボール/サケハイボール)
◇日本酒×トニックウォーター(サキニック)
◇日本酒×コーラ(サケコーラ/サケコークハイ)
◇日本酒×ジンジャーエール(サケジンジャー)
◇日本酒×緑茶(緑茶割り)
◇日本酒×フルーツジュース(フルーツジュース割り)
◇日本酒×フレッシュジュース(生搾りフルーツ割り)
◇日本酒×乳酸菌飲料


銘柄独特の味わいをダイレクトに味わいたい人は「サキハイボール」から、アルコールのにおいやお酒そのものが苦手な人は、日本酒の個性をほどよくやわらげてくれるフルーツジュース割りや生搾りフルーツ割りからスタートしてみてはいかがでしょう。

日本酒のカクテルは、同じレシピでも、純米酒や吟醸酒、本醸造酒などベースに使う日本酒の種類によって香りや味わいの印象が変わってきます。いろんな組み合わせを試して、とっておきのカクテルを見つけてください。

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